区内106カ所に救助ボート 大規模な浸水被害を想定[2020/05/27 10:13]
荒川などが氾濫した場合に大規模な浸水被害が予想されている東京・江戸川区が、住民の避難のために沈みにくい硬質ウレタン製の救助ボートの配備を始めました。
配備されたボートは水に浮きやすく衝撃にも強い硬質ウレタンなどでできていて、車椅子もそのまま載せることができます。ボートは浸水時に取り残された住民の救助に使われるほか、避難所自体への浸水も予想されることから、高台へ被災者を運ぶことも想定しています。江戸川区では、荒川が氾濫した場合には区内の7割以上の場所で建物の1階より上まで浸水するとされています。去年10月、台風19号が上陸した際には荒川の水位が高まり、23区内で最多の3万5000人以上が避難したことをきっかけにボートの配備を決めました。区は今後、小中学校など106カ所に配備する予定です。