バンドー化学、タイ工場で太陽光発電を追加 使用電力の2割超まかなう
- 2024/12/25
- 07:26
【神戸経済ニュース】伝動ベルト大手のバンドー化学(5195)は12月から、タイ現地法人が設置・運営している工場の屋上に太陽光発電システムを設置し、稼働を開始したと発表した。太陽光発電を設置したのは、自動車向けや一般産業向けの伝動ベルトを主に生産している工場だ。太陽光発電の発電能力は1198キロワットで、年間の発電量は1620メガワット(メガは百万)と工場で使用する電力の約11.7%になる。年間で二酸化炭素の排出を約828トン削減できると見込む。
同社は2050年までにグループでのCO2排出量を実質ゼロ(カーボンニュートラル)にする目標を掲げており、これに向けた取り組みの一環だ。タイの同工場では21年5月にも発電能力998キロワットの太陽光発電システムを導入していた。今回導入したシステムを合わせると、工場で使用する電力の約21.3%を太陽光でまかなう計算だ。排出するCO2は太陽光の導入前に比べて年間で1546トン(従来比およそ10.5%)削減が見込める。
バンドーは国内全工場に加えてインド、中国・天津・スペインの各工場に太陽光発電を導入するなど、クリーンエネルギーの活用を進めている。同社では、さらなる太陽光発電の導入など、CO2排出削減に向けて積極的に取り組む考えとしている。
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