V・ファーレン長崎が来季こそJ1昇格を果たすために絶対手放せない選手トップ5

2024年12月2日(月)19時0分 FOOTBALL TRIBE

写真:Getty Images

2024明治安田J2リーグのシーズン最終盤、失速の見えた2位横浜FCを猛追し怒涛の5連勝で自動昇格まであと一歩と迫ったV・ファーレン長崎。横浜FCが最終戦を引き分けたことで惜しくも自動昇格圏入りは叶わなかったが、勢いを持って3位でJ1昇格プレーオフ進出を果たしていた。


12月1日に行われたプレーオフ準決勝は6位でリーグ戦を終えたベガルタ仙台をホームに迎え、引き分け以上で決勝進出の決まる1戦だったが、前半のうちにPKで失点すると後半にも失点が重なり1-4と大敗でJ1昇格を逃した。


結果的に悔しいシーズンの幕切れとなったが、リーグ戦では途中22戦無敗を記録する安定した強さを見せ、加えてリーグトップの得点数を挙げる攻撃力も示した長崎。それだけに、来季に向けての期待感も大いに高まっていることだろう。しかし、気がかりなのは所属選手の去就についてだ。圧巻の得点力を誇った攻撃陣を中心に、他クラブから熱視線が向けられても不思議のない選手が多くおり、今冬戦力を維持できるかが来季再びJ1昇格に挑むためのカギとなるだろう。もちろん、所属するすべての選手が重要な戦力であることに違いはないが、ここでは特に手放せない選手を5名ランキング形式で紹介していく(期限付き移籍先中の選手は対象外とする)※12月2日時点の情報に基づく




フアンマ・デルガド 写真:Getty Images

5位:フアンマ・デルガド


昨2023シーズンは36試合出場で26ゴールを挙げ、J2の得点王にも輝いたFWフアンマ・デルガド。迎えた今季は先発での出場機会こそ7試合に留まったが、それでも34試合に出場し10ゴールと2年連続で二桁ゴールを達成した。


豪快なミドルや高さを活かしたヘッドと力強いプレーが多い中にも、鮮やかなターンで相手を剥がすなど技術の高さも随所に示した。今季挙げた10ゴールがすべて途中出場からというのも頼もしい数字。来季以降、スタメンでの活躍はもちろん得点が欲しい場面での投入も含め、チームに居てほしい存在に違いないことから手放せない選手5位とした。




米田隼也 写真:Getty Images

4位:米田隼也


2018年の加入から在籍7年目を迎えたDF米田隼也。今季も不動の左サイドバックとしてチームのプレーオフ進出に貢献した。昨年のようなゴールでの見せ場こそなかったが、積極的な攻撃参加の姿勢は変わらず。ゴール前まで侵入して攻撃に厚みをもたらし、4つのアシストを挙げている。


今季チームで唯一となる全試合スタメン出場を果たしており、加えて出場時間の長さもチームトップであることから、もはや代えの利かない選手の1人であることが分かる。外国籍選手の活躍が目立った中でも、攻守でチームを支える役割を果たしたことは間違いなく、手放せない選手4位とした。


エジガル・ジュニオ 写真:Getty Images

3位:エジガル・ジュニオ


昨年は怪我の影響もあり10試合の出場に留まったFWエジガル・ジュニオ。3年連続となる二桁ゴールは叶わなかったが、今季はそんな鬱憤を晴らすかのような活躍を見せた。


こぼれ球への反応の速さやエリア内でのシュートの巧さが光り、174cmと決して大柄ではないがヘディングでのゴールも多く奪って28試合出場でチーム2位となる15ゴールをマーク。チームの爆発的な攻撃力を支えた。第28節以降から出場のない時期もあった中での得点数なだけに、シーズンを通して出場が続けば得点王も狙えたはず。来季再びJ2を戦うにあたり、過去の実績も含め二桁以上の得点は十分に計算の立つ選手であることから手放せない選手3位とした。




マルコス・ギリェルメ 写真:Getty Images

2位:マルコス・ギリェルメ


昨夏に長崎へ加入したMFマルコス・ギリェルメ。2年目の今季はシーズン序盤こそ途中出場がメインとなっていたが、第15節以降はスタメンに定着。35試合と多くの出場機会を掴んで、チーム3位の12ゴールとチームトップとなる8アシストを挙げプレーオフ進出に大きく貢献した。


セットプレーやサイドから高精度なボールを供給してチャンスを演出し、自らもエリア内冷静かつ丁寧なシュートで得点を挙げられる。また、サイドからの突破も大きな武器。スピード感のあるドリブルからチャンスを広げることで、より中央の強力なタレントを活かすことが可能だ。得点数はもちろんだが、推進力もチーム屈指。自慢の攻撃陣を最大限に活かせる能力を持つことから手放せない選手2位とした。




マテウス・ジェズス 写真:Getty Images

1位:マテウス・ジェズス


今シーズン圧倒的な存在感を放ち続けた長崎の外国籍選手の中でも、特に相手に脅威を与えていたのはMFマテウス・ジェズスだろう。強烈なミドルシュートや狙いすまし巻き込むようなシュートなど、高い技術を見せつけてゴールを量産。チームトップかつリーグでも2位タイとなる18ゴールを挙げている。


もちろん、その技術はシュートだけにとどまらずスルーパスに縦への突破と幅の広さも見せつけていた。能力の高さとフィジカルの強さはJ2において別格。チームに残れば間違いなく来季も前線で攻撃の起点となり、多くのゴールをもたらしてくれることだろう。しかし、過去にはJ1でのプレー経験もあることから個人昇格も含め他クラブから声がかかることも十分に考えられる。とはいえ、長崎にとっても高い攻撃力を維持するためのキーマンであることから手放せない選手1位とした。

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