第3戦モンツァで限られた数の観客入場を許可。2020年アメリカ戦以来となる有観客開催へ/WEC

2021年6月16日(水)17時54分 AUTOSPORT web

 WEC世界耐久選手権は6月16日、7月18日にイタリア・モンツァで行なわれる第3戦『モンツァ6時間レース』について、限られた数のファンが入場できるようになる、と発表した。新型コロナウイルスのパンデミック以来、WECでは初となる有観客イベントとなる。


 観客は、ソーシャル・ディスタンスを確保したスタート/フィニッシュストレートに面するグランドスタンドの前売りチケットを購入することで、7月18日の決勝日にサーキットへ入場することができる。


 最大キャパシティは現在のところ設定されておらず、最終的な観客人数はCOVID-19に関する規制に従って定められるという。


 先週の第2戦ポルティマオにおいて、ACOフランス西部自動車クラブのピエール・フィヨン会長はSportscar365に対し、「1万人未満」の観客が予期されている、と語った。


 有観客で行なわれた最新のWECのレースは、2020年2月にアメリカ・テキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催され2019/20シーズン第5戦以来となる。その1カ月後にWHO世界保健機関がCOVID-19のパンデミックを宣言、世界的にモータースポーツイベントは中止・延期を強いられた。WECでは昨年後半、スパ、ル・マン、バーレーンのレースを無観客で開催した。


 2021年になっても世界的な公衆衛生危機が継続している影響で、第1戦スパと第2戦ポルティマオも同じ制約のもとで行なわれていた。


 WECのレースとしては初となるモンツァ戦は、同時に今年のモンツァにおいて初めて有観客が許されるイベントともなる。なお、シリーズは2017年の開幕前テスト“プロローグ”をモンツァで開催している。

2017年の開幕前、モンツァで開催された公式テスト“プロローグ”


「誠実なファンの何人かをWECに迎え入れることができ、とてもうれしく思う」とシリーズCEOのフレデリック・ルキアンは述べている。


「これを可能にしてくれたアウトドローモ・ナシオナーレ・モンツァと、イタリア当局の皆さんに感謝したい」


「また、ファンの皆さんの忍耐と、継続的なサポートにも感謝する」


 モンツァに続く第4戦ル・マン24時間にも、限られた数の観客がアクセスできる見込みだ。ACOは最近、最大5万人の観客がWEC最大のイベントに訪れることができると発表している。

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