AirPlayのどこがそんなに便利なの? - いまさら聞けないiPhoneのなぜ

2024年12月27日(金)11時15分 マイナビニュース


iPhoneユーザであれば、必ず一度は聞いたことがあるはずの「AirPlay(エアプレイ)」。端的にいえば映像/音声ストリーミング機能で、iPhone上の写真やビデオを大画面に映し出すことに大きな価値がありますが、iPhone単体では実現困難な処理を可能にするところも見逃せません。
AirPlayは、指定したビデオや写真をAirPlay対応機器/外部ディスプレイで再生するストリーミング機能と、iPhoneの画面/音声をそっくりそのまま外部ディスプレイに映し出す機能(画面ミラーリング)の2系統があります。基盤となる映像/音声伝送技術は共通ですが、後者のミラーリング機能のほうが意外性のある使い方が可能です。
たとえば、画面ミラーリングが有効なときiPhoneでカメラアプリを起動すると、iPhoneで捉えた映像をリアルタイムに外部ディスプレイで表示できます。Wi-Fi通信圏内という制約はあるものの、キッチンで料理する様子をリビングで鑑賞する、庭に遊びに来た小鳥の様子を大画面テレビで見る、といった応用が可能です。
iPhoneの画面回転に追随することもポイントです。画面ミラーリング有効時にSafariやカレンダー、写真といったアプリを使用しているときには、iPhoneを横方向に持ち替えれば表示面積が拡大するため、外部ディスプレイの画面サイズを生かせます。表計算のように縦表示では文字が小さすぎるアプリも、横持ちにすればだいぶ見やすくなるはずです。
ホーム画面が切り替わる瞬間などiPhone単体では撮影困難なスクリーンショットも、画面ミラーリングを使えばかんたんです。AirPlay対応機器をプロジェクターにつなげば、巨大スクリーンでFaceTimeのビデオ通話やアクションゲームを楽しむことも可能です。最近ではAirPlay対応のテレビも増えているので、いちど試してみては?
海上忍 うなかみしのぶ IT/AVコラムニスト。UNIX系OSやスマートフォンに関する連載・著作多数。テクニカルな記事を手がける一方、エントリ層向けの柔らかいコラムも好み執筆する。マイナビニュースでは、「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」のほか、前世紀から続く「(新)OS Xハッキング!」などを連載中。執筆以外では、オーディオ特化型Raspberry Pi向けLinuxディストリビューションの開発に情熱を注いでいる。2012年よりAV機器アワード「VGP」審査員。 この著者の記事一覧はこちら

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