O’Reilly氏による「Web 2.0とは何か」のポイント(後編)という記事より。
O’Reilly氏は論文の最後に、「Web 2.0企業のコアコンピタンス(競争優位性の核になる部分)と考えられるもの」の概要として、次の7つのものを挙げています。
「Web 2.0」を超詳しく・分かりやすく説明している連載の最新号です。
「Web 2.0企業のコアコンピタンス(競争優位性の核になる部分)と考えられるもの」が紹介されていたのでメモ。
1.パッケージソフトウェアではなく、費用対効果にすぐれた、拡張性のあるサービス
2.ユニークで他者が真似しにくいデータを核としてコントロールする。このデータは多くの人が使うほど、より豊かになる
3.ユーザーを共同開発者として信頼する
4.集合知を利用する
5.顧客のセルフサービスを通して、ロングテールを活用する
6.単一デバイスのレベルを超えたソフトウェア
7.軽量なユーザーインターフェイス、開発モデル、そしてビジネスモデル
こうしてみると具体的な事例ではないですが、より「Web 2.0」が捉えやすくなりますね。
さらにポイントはココ。
個々の事象として認識していた「ユーザーと積極的に対話した方がサイトが盛り上がる」とか「アフィリエイトで多くの個人サイトから紹介してもらえるようにすると売り上げが上がるね」とか、「地味な日記でもずっと続けているとアクセス数が増えてくる」といったことが、「Webはスケールフリー・ネットワークである」ということをベースに考えることで、全てスッキリと整理できるようになったのです。
ちなみに「スケールフリー・ネットワーク」は「規模を測る尺度がないネットワーク」と説明されています。
・ノードが増え、ネットワークが成長している
・ノードは好きな(有用な/有名な)ノードを選んでリンクする
「スケールフリー・ネットワーク」の発見によって、広大で複雑なWebの世界にどのような法則が働いているのかが明らかになり、膨大な情報の整理方法や、「勝つ」ための方法のイメージも見えるようになりました。
CGM&ロングテールォデータを核としてコントロール。