世の中に、「面白いアニメ」は沢山あります。
けれど、いくら面白くても1回見てしまえば満足するものも多くて、「何度でも見返してしまう面白いアニメ」は、そうないような気がします。
僕は、訳あって寝たきり生活となり、有り余る余暇時間をアニメにどっぷりと浸かって十数年経ちました。
その間、様々な作品を見てきた中で、「これは何度でも見返したい!」と思えたテレビアニメ作品を以下で紹介したいと思います。
目次
攻殻機動隊
西暦2030年、日本。情報ネットワーク化が進む中、犯罪を一掃する攻性組織が設立された。内務省直属独立部隊、公安9課。通称「攻殻機動隊」だ。
彼らの任務は、電脳犯罪への対処、要人警護、政治家の汚職摘発など多岐に渡る。“少佐”と呼ばれるサイボーグ・草薙素子を中心に、9課はネットに潜む犯罪に立ち向かう!
2003年に放映された作品だけど、今見ても全くストーリーに古さを感じない。
というよりむしろ、現実の世界がどんどん攻殻機動隊の世界に近づきつつあり、恐ろしさすら感じます。実際、AI(人工知能)技術はどんどん進んでおり、また先日、「人間の頭部移植を行う予定」といったニュースも出ています。近い将来、攻殻機動隊の世界になっていても何ら不思議ではないです。
プラネテス
西暦2075年──宇宙は人が生活する場となっていた。
しかし、衛星軌道上に浮遊する宇宙のゴミ”デブリ”は、シャトルやロケットの大事故を引き起こす原因となり、新時代を開くための障害となっていた。
命をかけてデブリ回収の任務に挑む宇宙飛行士たち。だが、彼らは同時にサラリーマンでもあったのだ…。
宇宙のゴミ、スペースデブリは、現在も地球の周りを飛び交っています。
スペースデブリは、秒速km(時速28800km)というスピードで、地球の周りをあらゆる方向で回っています。そしてその数は、現在の段階でも高度や進む方向がわかっているものが9000個、小さすぎてわからないものになると3万個以上あるとされています。
そんなスペースデブリがこれ以上増えれば、「衛星軌道上をゴミで塞いでしまい、下手をしたら、地球上からロケットを飛ばして抜け出せなくなるかもしれない」という懸念が深刻化してきた近未来を舞台にしたストーリーとなっています。
主人公の星野八郎太(通称:ハチマキ)はサラリーマン。職種は宇宙でのゴミ拾い。夢は自分の宇宙船を買うこと。デブリ回収は大事な仕事だと分かりつつも、宇宙事業では底辺職扱いということもあり、日々の仕事や生活を惰性で続けていた。そこにある日、新卒で田名部愛(タナベ)が入ってくる。タナベはどんな問題でも全て『愛』で解決出来ると信じてやまない猪突猛進・熱血女。そんな二人が、激しく対立しつつもデブリ問題や宇宙というものに真剣に向かい合っていく話です。
正直僕は、「愛さえあれば何でも解決できる」というヒロインのタナベが最初ウザくてしかたありませんでした。なわけあるかと。しかしシリーズを通して見てみると、『愛』を貫き通す姿勢に心震えます。やっぱり人間、ブレないって大事。
銀河英雄伝説
遠い未来、銀河系宇宙に進出したものの、不毛な戦いをやめない人類……。
人類のほとんどを支配する銀河帝国の貴族とは名ばかりの貧しい家庭に生まれたラインハルトは、姉を皇帝の寵姫として奪われて以来、たったひとりの友キルヒアイスと共に、銀河帝国を手中にするという野望を胸に軍人となり、その天性の軍才を発揮して頂点へと登りつめていく。
一方、敵国自由惑星同盟にあって、不本意ながら軍となり、それでも功績を立て続けるヤン。 互いに最大のライバルとなる彼らは、それぞれの立場で戦いに臨み、宇宙に新しい歴史を創ってゆく……。
言わずと知れた、宇宙アニメの金字塔。
銀河系を舞台に、銀河帝国のラインハルトと、自由惑星同盟のヤン・ウェンリー2人の繰り広げる壮大な英雄伝。このアニメは、宇宙描写とかで見るより、宇宙を舞台にした演劇として観るとのめり込んで見てしまいます。
僕は視聴当初、「キャラが少女漫画っぽいなぁ…」と苦手感を持ちながら見ていました。けれど、ストーリーにハマっていくうちに、「キャラはコレでないと」となるまでに。絵柄が苦手で視聴していない場合は損するかも。
灰羽連盟
円形の壁に囲まれたグリの街、灰羽の暮らすオールドホーム、ある日突然、ラッカはそこにいた。戸惑いながらも少しずつその生活に馴染んでいくラッ カ。しかしやがて、短い夏の終わりに1つの別れが訪れる……。
まず、このアニメを見たとき、その独特の世界観に圧倒されました。そして暫く見ていると、その世界観にピタリとはまる風景、色彩感、透き通るような音楽に魅了されている自分にふと気付きます。
世に『雰囲気アニメ』と呼ばれるものは数あれど、ここまで圧倒的な雰囲気を持つアニメもそうないのではないかと。ストーリーに関しても深い精神世界がしっかりと描かれています。物語だけを見れば「重い内容」の部類に入るんかもしれません。けれども、それがうまくアニメの絵や描写で中和され、絶妙のバランスになっていると思います。
もうこのアニメ好きすぎて、何度も何度も見てるんですけど、毎回、物語の世界観に引き込まれてしまいます。この灰羽連盟の世界観の原型は村上春樹(著)の世界の終りとハードボイルド・ワンダーランドからおそらくきています。本も読んでみたのですが、ストーリーは完全に別物です。
電脳コイル
時は202X年、今よりもちょっと未来。子供達の間で“電脳メガネ”が大流行していた。
小此木優子(おこのぎゆうこ) は、小学校最後の夏休みを目前に、父の仕事の都合で大黒市に引っ越すことになる。そこで出会ったのは、もう一人の“ユウコ”、天沢勇子(あまさわゆうこ) 。
同じ名前で同じ歳だが全くタイプの違う二人。新しい学校で個性豊かな子供たちと出会い、電脳空間で次々と巻き起こるフシギな出来事を体験する。
こちらも、近未来を舞台としたアニメではあるけど、攻殻機動隊よりは近い未来の話。
電脳メガネは、今で言うVR技術を、さらに進化させた形です。作中の子供たちは、「電脳メガネ」という最新テクノロジーを用いて子供らしく大いに遊びます。
最新技術を用いた近未来な話でありながら、ノスタルジーを感じてしまうくらい、子供ながらの描写が躍動感いっぱいに描かれています。「ああ、僕もこんな時期があったなぁ」といった感じに。
あと、この作品の特徴として「大人がしっかりと大人であること」も挙げられると思います。近年、(少年などが主人公なので)大人がだらしなく描かれる作品もありますが、電脳コイルの大人はしっかりと大人の使命を果たします。
個人的には大人が格好いいアニメにハズレなし。
ゼーガペイン
千葉舞浜近郊の高校に通う、快活な水泳少年キョウ。彼は普通に学園生活を送っていた。
だがある日突然やってきた謎の転校生シズノに導かれるまま、キョウは異世界での巨大ロボットとの戦闘に巻き込まれていく。度重なる戦いをくぐり抜けていく中、キョウは苦悩しながらも自分や仲間を守るため、戦闘に身を投じていく…。
一応巨大ロボットものアニメではありますが、このアニメの本質はそこではありません。
このアニメに関しては、いろいろ書きたいこともあるのですが、書いてしまうとネタバレになってしまうというジレンマ。とにかくこのアニメに関する事前情報は、何も頭に入れず見始めて欲しい作品です。
僕もよく知らないで見始めて、制作側の意図通りにガッツリはまったタイプです。予備知識を何も入れずに見始めた自分を褒めてあげたい。そんなストーリー。とりあえず、何も考えず6話までは見て欲しい。
少女革命ウテナ
幼い頃に助けてくれた王子様に憧れ、王子様になりたいと願うようになった少女・天上ウテナは、入学した鳳学園で「薔薇の花嫁」と呼ばれる少女・姫宮アンシーと出会う。
エンゲージしたものに「永遠」に至る「世界を革命する力」を与えるという「薔薇の花嫁」をかけて戦い続ける生徒会役員(デュエリスト)たちは、ウテナがかつて王子様から貰った指輪と同じ「薔薇の刻印」を持っていた。
ウテナもまたこの決闘ゲームに巻き込まれ、その背後にある「世界の果て」へと迫っていく…
アニメ演出の聖典的な作品ではなかろうか。
僕は、アニメ制作に詳しいわけではないけれど、素人にでもこのアニメ表現の素晴らしさはビンビンと伝わってきます。とにかくバンクが美しい。
通常、バンクシーンといえば、特定の映像を使い回すことで製作コストを抑える手法として使われることも多いのかもしれません。けれど、ウテナの場合は、無くてはならない様式美に昇華していると思います。水戸黄門で言えば印籠のシーンで脳汁が出る感じに近い。
僕はこれまで、何回もウテナを見返していますが、何回見ても新たな発見があります。
蟲師
動物でも植物でもなく微生物や菌類とも違う、もっと命の原生体に近いモノ達…。それらを総じて“蟲”と呼ぶ。
その異形のモノ達は、時に“ヒト”を喜ばせ、そして悲しませる。
本来棲む世界の異なる“蟲”の姿を見ることが出来、“蟲”が“ヒト”に及ぼす影響を取り除く術を探究する者達を“蟲師”と呼んだ…。この物語の主人公である“蟲師”ギンコは、放浪の旅の途中で様々な人々と、そこに関わる多種多様な“蟲”達と出会い、“蟲”が“ヒト”に及ぼす不可思議な現象の意味を紐解きながら、“ヒト”と“蟲”の世界を繋ぎ、共生へと導いていく…。
蟲師は、基本的に1話完結で物語が構成されています。「江戸期と明治期の間にある架空の時代」という舞台設定も相まって、さながら「新訳日本昔話」というような印象を受ける作品です。
通常、アニメや漫画の定番として「蟲師」と「蟲」という2単語が出てきたら、異能の力を持つ「蟲師」が、人間世界で悪さをする「蟲」を、その特殊能力でバッタバッタと打ち倒すような話を想像しがちです。けれども、この「蟲師」は、「蟲師=医者」、「蟲=研究対象」のような関係で、これまでによくある退治ものとは一線を画した物語を創り出していると思います。
登場する人物や風景も、情感たっぷりに描かれ古き良き日本を思い起こさせるノスタルジーあふるる作品となっています。ソファーに深く腰かけて、傍らに、お気に入りのドリンクでも置いて、肩の力を抜いてゆったりと見るのに丁度いいアニメです。このアニメの雰囲気というか空気感はものすごく落ち着く。
DARKER THAN BLACK -黒の契約者-
「地獄門(ヘルズ・ゲート)」が出現した東京。それと呼応するように現れたのは、特別な能力と引き換えに心を失った「契約者」たちだった。BK201「黒の死神」と呼ばれている契約者・黒。
敵の契約者たちとの闘い。悲しき過去を持つ女たちとの出会い、そして別れ。「ゲート」をめぐる争いは激しさを増してゆく……。
世界感が素晴らしい特殊能力モノの傑作。
特殊能力モノといっても、中二的バトルものといった様相は一切なく、特殊能力者が裏社会の仕事を引き受けるハードボイルドものといった感じ。
ハードボイルドだからといって、常に重たい話ばかりではなく、ところどころに軽いギャグも適切に配置しており、視聴者を疲れさせず飽きさせません。
あと個人的に、このアニメの中に出てくる「ヒロイン(銀:イン)の笑顔描写」は、数あるアニメの中でも屈指の笑顔描写だと思います。この「銀の笑顔」に脳天を撃ち抜かれた被害者は数多いと推測される。
シュタインズゲート
舞台は2010年夏の秋葉原。厨二病から抜け出せない大学生である岡部倫太郎は、「未来ガジェット研究所」を立ち上げ、用途不明の発明品を日々生み出していた。
だが、ある日、偶然にも過去へとメールが送れる「タイムマシン」を作り出す。世紀の発明と興奮を抑えきれずに、興味本位で過去への干渉を繰り返す。
その結果、世界を巻き込む大きな悲劇が、岡部たちに訪れることになるのだが・・・悲劇を回避するために、岡部の孤独な戦いが始まる。果たして彼は、運命を乗り越えることができるのか!?
タイムリープものの傑作。序盤はやや退屈に感じるかもしれませんが、丁寧に織り込まれた伏線が、終盤に回収される様は見事としか言いようがありません。
主役の岡部倫太郎は未来に起こる悲劇を回避するために、何度も何度も時間を行き来し、苦しい時を過ごします。視聴者として見る側としても感情移入してしまい、苦しい視聴が続くかもしれません。
しかし、その苦しい視聴を乗り越えて乗り越えて、全てが花開く最終局面のカタルシスが、このアニメほど快感な作品はそうないような気がします。
宇宙のステルヴィア
未来の太陽系を舞台に、宇宙ステーション“ステルヴィア”でパイロットを目指す訓練学校生たちの成長と恋愛を描く。
西暦2167年、地球はみずへび座ベータ星の超新星爆発によって引き起こされたガンマ線バーストによって壊滅的な被害を受けた。しかし、そこで人類は結集して目覚ましい復興を遂げる。
だが、災厄は、そこで終わったわけではなかった。189年後に第2の衝撃波(セカンドウェーブ)が地球に訪れると観測される。その来るべき日に立ち向かうため、全人類は総力をあげて準備を開始する。
そして時が過ぎ2356年、まさにセカンドウェーブが太陽系に到達しようとしているその年、宇宙ステーション「ステルヴィア」の宇宙学園に入学するために地球を飛び立とうとしている1人の少女がいた。
この宇宙のステルヴィア、宇宙モノでロボットが出てくるアニメとしては珍しく、敵陣営がいません。あえて敵というものがあるとすれば、未曾有の宇宙災害です。一般的に、「VS異星人」「VS怪獣」「VS人間」という構図のアニメが多い中、この設定も新鮮でした。
当初、絵柄と『美少女SFアニメ』という肩書きから、「どうせ、ふわふわした学園恋愛ラブコメものだろう」と、見るのを敬遠していた時期がありました。ただこれは、大きな間違いだったと後に気づくことになるのですが。
笑いあり、涙あり、青春あり、苦悩ありの宇宙のステルヴィア。見応えたっぷりで何度見ても面白いです。というか、佐藤竜雄監督の宇宙アニメが好き。
不思議の海のナディア
西暦1889年、パリ万博の飛行機コンテストに出場をしようとしていた主人公・ジャンは、胸に青い石のペンダントを持つヒロイン・ナディアと彼女の友達でもあるライオンの子供キングとエッフェル塔で出会います。
彼女の持つ青い石はブルーウォーターと呼ばれ、不思議な力持ちグランディス一味から狙われます。
成り行き上、ナディアを助ける事となったジャンは、追っ手から逃げ、故郷に行った事のないナディアのために、一路故郷目指す旅に出発するところから物語は始まる。
このアニメ、ボーイミーツガール&冒険活劇の鉄板中の鉄板だと個人的に思います。
とはいうのも、元々、宮崎駿氏がNHKにだした企画がボツになり、それで自前で作った映画が「ラピュタ」。で、その数年後にNHKに残されていた、その企画を元に作ったのがナディアだからです。
個人的には冒険活劇映画の最高傑作と思っている「ラピュタ」と源流が同じなのですから、冒険活劇好きには映像をおかずに白飯をバカバカ食べれる程の大好物なのは仕方がありません。
ただ、源流が同じなので大元の設定は似ているところもありますが、それぞれの監督の才能が存分に発揮された結果、どちらとも全く別の大傑作となったのは言うまでもありません。
新世紀エヴァンゲリオン
西暦2015年。第3新東京市に、さまざまな特殊能力を持つ“使徒”が襲来した。
主人公・碇シンジは、人類が“使徒”に対抗する唯一の手段である人型決戦兵器エヴァンゲリオンの操縦者に抜擢されてしまう。
今、人類の命運を掛けた戦いの火蓋が切って落とされる。果たして“使徒”の正体とは? 少年たちと人類の運命は?
もはや有名すぎて説明は不要かと思いますが。なんだかんだで、いろいろ革命を起こした作品だと思います。
LAST EXILE(ラストエグザイル)
産業革命時代の雰囲気を色濃く残した世界、プレステール。そこに住むクラウスは、父の残したヴァンシップ(小型飛行艇)で、ラヴィとともに空の配達人をしていた。
ある日、謎の少女を空中戦艦シルヴァーナに送る依頼を受け継いだことから、彼らは世界を揺るがす戦いに巻きこまれてゆく。今、激動と波乱の物語の幕が開ける!
主人公は小型飛行艇のパイロットのスチームパンク冒険モノ。
「飛空艇と小型飛行艇が大空を駆けめぐり戦闘をする」、男だったら、この設定だけでもご飯3杯は食べられるのではないでしょうか。
また、産業革命時代の雰囲気を残したまま技術だけが飛躍的に発展したような世界観というのも、好きな人にはたまらないものがあると思います。
R.O.D -THE TV-
現代より少し未来。偉人軍団による“人類淘汰作戦”の事件から数年後。香港のとある街に一軒の探偵事務所があった。
その名も『三姉妹探偵社』。そこにいる三人の美人(?)姉妹は、本にまつわる事件の解決のため日夜活動していた。彼女たちの名はアニタ、マギー、そしてミシェール。
無類の本好きである長女ミシェール、次女マギーのみならず、大の本嫌いの末妹アニタまで、実は「紙使い」の特殊能力を持っていた。
そんな能力を使ったり使わなかったりして依頼を次々にこなす彼女たちに舞い込んできた事件とは…?
特殊能力モノではあるけれど、設定・演出的にも見ていて楽しく時間を忘れさせてくれるアニメです。
このアニメの大きな特徴として「本」がテーマであると言うこと。作中にここまでビブリオフィリア(愛書家)が登場し、本がフィーチャーされるアニメもそうないのではないでしょうか。
アニメの雰囲気もよく、テンポも良いのでどんどんと次話を見たくなる作品です。元々は、OVA作品であるR.O.D -READ OR DIEの続編となるものですが、THE TVから見ても十分に楽しめます。
四畳半神話大系
「大学三回生の春までの二年間、実益のあることなど何一つ していないことを断言しておこう」〝薔薇色のキャンパスライフ〟を夢見る、誇り高き三回生の「私」。
しかし現実はほど遠く、実り少ない二年間が過ぎようとしていた。悪友の小津には振り回され、謎の自由人・樋口師匠には無理な要求をされ、孤高の乙女・明石さんとは、なかなかお近づきになれない。いっそのこと、ぴかぴかの一回生に戻って大学生活をやり直したい!
独特な絵と世界観と語り口で引き込まれる作品。元々、森見登美彦作品が好きで書籍も持っているけど、アニメ化は大成功だったと思う。絵があることにより、より分かりやすく楽しめます。
絵などは好みの分かれるところだと思いますが、ハマる人はガッツリハマると思います。湯浅監督の作品ほんと好き。
モノノ怪
「真(まこと)」「理(ことわり)」「形(かたち)」を見極め、モノノ怪を斬ることのできる退魔の剣を持つ、謎の男「薬売り」。真とは事の有様、理とは心の有様。
そして、ものの形を為すのは、人の因果と縁(えにし)。剣に導かれてか、己の意思か、薬売りの行く手には必ずモノノ怪が剣が抜き放たれ、あまたの妖異と対峙するとき、浮かぶこの世のあはれとは・・・?
人の心とアヤカシが生み出す凄絶なる惨劇を、薬売りの男と退魔の剣が断つ!
今回紹介しているアニメの中でも一際独特な世界観で物語が展開される意欲作。僕は、この独特な演出にどっぷり当てられはまりました。
あらすじ通り、簡単に言ってしまえば、妖異退治モノではありますが、薬売りさんが剣を抜き、怪異を断つシーンはもはや様式美、脳汁ドバドバで脳内麻薬の気持ち良さを感じ取れる作品です。
この、モノノ怪が作られる前に同監督で作成された怪~ayakashi~化猫も輪をかけて名作。もう、「作ってくれてありがとうございます!」という感謝の言葉が思わず出てくるくらいの雰囲気ある作品。
ピンポン
ピンチの時にはヒーローが必ず現れる-。片瀬高校卓球部の自由奔放で自信家のペコ(星野裕)。
クールで笑わないスマイル(月本誠)。辻堂学院の留学生、チャイナ(孔文革)。常勝・海王学園の主将ドラゴン(風間竜一)。海王に通うペコとスマイルの幼馴染、アクマ(佐久間学)。
各人の思いをよそに、インターハイ予選は近づく。274cmを飛び交う140km/hの白球。その行方が、頂点を目指す少年たちの青春を切り裂く。
漫画での評価も高く、実写映画も大ヒットという段階を踏んで、かなりハードルが上がった状態で制作されたこのアニメ。僕も、かなりの期待値を持ってアニメ放映を待機していたクチです。けれど、僕のそんな期待値なんかはるか上を行くアニメに仕上がっていると思います。
ストーリが素晴らしいのはさることながら、卓球シーンの躍動感も見どころの一つ。
ちはやふる
姉が日本一のモデルになることが夢である小学6年生の綾瀬千早は、転校生・綿谷新に「自分のことでないと夢にしてはいけない」と諭される。
そんな新の夢は、競技かるたで名人になること。普段は大人しい新が真剣に札を払うその姿に衝撃を受けた千早は、幼なじみの真島太一も巻き込んでかるたの魅力に引きこまれていく。
聴力に優れた千早の才能に、そしてかるたを一緒にできる友達ができたことに新は喜ぶが、卒業後はみな別の道を歩むのだった。
それから4年後。高校生になった千早は、福井に戻った新がかるたから離れてしまったことを知るが、それでも、かるたを続けていれば再会できると信じ、太一と2人、瑞沢高校かるた部を設立する。
百人一首が題材なので、文系感のある題材ですが、実態は「スポ根の大王道を行くアニメ」といった感じ。
「百人一首なんて興味ないよ」と通り過ぎては、もったいなすぎる作品です。
ゾンビランドサガ
いつもの朝。いつもの音楽。いつもの自分。7人の少女たちの安寧は、突如崩壊する。
死して蠢く、ゾンビによって……否応なく踏み込んだ世界、そこは“最高×最悪のゾンビワールド”少女たちの願いは、たった一つ。「私たち、生きたい。」これは、少女達が起こす奇跡の物語(サガ)。
ゾンビアイドルアニメの最高峰。
まあ…それは当然として、アイドルアニメだけだとしても歴代最高峰だと思います。
設定、ストーリー、歌、振り付け、どれをとっても素晴らしい。単にアイドルがワチャワチャするアニメではなく、年代別のアイドル像にも深く切れ込んだ感慨深い作品。
7話、8話、9話の流れは身震いものです。
当然ご当地(地域振興)アニメとしても最高峰のものになるでしょう。
桜蘭高校ホスト部
超お金持ち高校のホスト部室内にあった高額な花瓶を割ってしまった“庶民派”の女の子・ハルヒは、借金返済のためホスト部に入部することを強制されるが…。
少女漫画が原作で、タイトルもホスト部ということで、最初は観るかどうかを迷ったほど。けれど、その時見始めた自分を褒めてあげたいぐらい、楽しい作品です。
少女漫画原作なので、多少の恋愛描写はあります。けれど男の自分が見ても楽しく見れるのは、恋愛描写が他の少女漫画作品よりもくどくなく、サラッとしているからだろうか。恋愛関係よりは、エンタテイメント重視といった感じ。
あと、桜欄高校ホスト部の「エンディング導入部分」は、シティーハンターに匹敵するほど良いエンディングの入り方をしていると個人的には思うので、そこらへんも必見。
リトルウィッチアカデミア
幼い頃にシャイニィシャリオの魔法ショーを見て魔女になることを夢見たアッコは、シャリオと同じ伝統ある魔女育成名門校「ルーナノヴァ魔法学校」に入学する。
新しい町、新たに始まる学校生活、そして新たに出会う友達。
ほうきの飛行授業や魔法にまつわる不思議な授業など、魔女学校ならではの授業の中でアッコやロッテ、スーシィたちが大騒動を巻き起こす!
ルーナノヴァを巻き込んだアッコの魔女への第一歩が今始まる――
正統派魔法少女ものというか、ハリーポッター的な本来の魔法を使う少女の成長物語。
近年、魔法少女ものというと、何かバトルものを想像してしまいますが、ほんわかして肩の力を抜いて楽しめる作品。
力を抜いて観る作品だからといって、決して退屈なわけではなく、ストーリーもアニメ描写も素晴らしく、引き込まれます。
モブサイコ100
自己表現がヘタな超能力少年・影山茂夫、通称・モブ。普通の生き方にこだわり、超能力を封印しているモブだが、感情が昂り、その数値が100になったとき、彼の身に何かが起こる!
インチキ霊能力者、悪霊、謎の組織……モブを取り巻く様々な人に囲まれて、彼はいったい何を思い、何を選ぶのか?
原作者が天才。アニメ制作会社がガチで作る。
これで面白くないはずがない。
ワンパンマン
趣味でヒーローを始めた男、サイタマ。彼は3年間の特訓により無敵のパワーを手に入れた。
だが、あまりに強くなりすぎてしまったゆえに、どんな強敵が相手でもワンパンチで決着がついてしまう。
「圧倒的な力ってのは、つまらないもんだ」 そんな平熱系最強ヒーローの前に、今日も新たな敵が現れる。今日こそ本気が出せるのか!?
こんな設定にしてしまって話が続けられるのか?と素人ながらに考えてしまいました。
けど、才能のある作者にとって、そんな素人の心配は杞憂に終わりました。
モブサイコでもそうでしたが、この作者ほどアニメ化にも恵まれている方もそういないのではないかと。アニメ会社のやる気がハンパない。
天元突破グレンラガン
遥かな未来。人々は地中に穴を掘って家を造り、地震と落盤に怯えながら息を潜めるように暮らしてきた。
少年・シモンは、偶然、不思議に光る小さなドリルを見つける。シモンの兄貴分である青年・カミナは、村の上には「地上」があることを信じ、外へ出ようと目論んでいた。
そんなある日、地震と共に村の天井が崩れ巨大なロボットが落ちてくる。そんなとき、ロボットを地上から追って来た巨大なライフルを持った少女・ヨーコが現れる。
シモンは地中から掘り出したモノをカミナとヨーコに見せる。それは、顔だけの謎のロボットだった…。
熱血ロボットアニメの名作。ドリルアニメの最高峰。
ロボットといえば、ドリル!合体!と男心をくすぐる王道を踏襲しながらも、単なる熱血ロボットアニメには収まらない表現を貪欲に取り入れた意欲作だと思います。
後半は、ビックリするくらいのパワーインフレもありますが、やはり熱血アニメは、これぐらいブッ飛んでいた方が面白いのは間違いないと思います。
フリクリ FLCL
とある地方都市に暮らす小学6年生の少年・ナオ太の日常や成長を描く。
当時も斬新なアニメという感覚だったけど、今見ても2000年に作られたとは思え無いくらい古さを感じない疾走感溢れる作品。
僕の乏しい知識の中では、「アニメが、アーティスト楽曲のPV的に用いられた走り」的なアニメ(詳しい人ならもっと古い作品を知っているかも)。
ストーリー途中の要所要所でピロウズの名曲がドンピシャのタイミングで流れるので、曲が好きになることは請け合い。
メイドインアビス
隅々まで探索されつくした世界に、唯一残された秘境の大穴『アビス』。どこまで続くとも知れない深く巨大なその縦穴には、奇妙奇怪な生物たちが生息し、今の人類では作りえない貴重な遺物が眠っている。「アビス」の不可思議に満ちた姿は人々を魅了し、冒険へと駆り立てた。そうして幾度も大穴に挑戦する冒険者たちは、次第に『探窟家』呼ばれるようになっていった。アビスの縁に築かれた街『オース』に暮らす孤児のリコは、いつか母のような偉大な探窟家になり、アビスの謎を解き明かすことを夢見ていた。 そんなある日、リコはアビスを探窟中に、少年の姿をしたロボットを拾い…?
アビスと呼ばれる「降るのは問題ないが、登る時に体に大きな負荷がかかる大穴」を探窟する物語。
絵柄から見て、ほのぼの探検と思いきや、かなり壮絶で覚悟のある冒険に徐々に引き込まれていきます。
映像研には手を出すな
高校1年生の浅草みどりは、アニメーションは「設定が命」と力説するほどのアニメ好き。スケッチブックに様々なアイディアを描き貯めながらも、1人では行動できないとアニメ制作への一歩を踏み出せずにいた。そんな浅草の才能に、プロデューサー気質の金森さやかはいち早く気づいていた。さらに、同級生でカリスマ読者モデルの水崎ツバメが、実はアニメーター志望であることが判明し、3人は脳内にある「最強の世界」を表現すべく映像研を設立することに……
アニメ制作に命をかける女子高生3人組の物語。とにかく作者の映像表現に関するこだわりがすごい。
のだめカンタービレ
桃ヶ丘音楽大学に通うエリート音大生千秋真一。有名ピアニストの息子で、ピアノ、ヴァイオリンの腕前も一流の彼は、ピアノ科に所属しながらも、指揮者を目指し、密かに勉強を続けていた。
自分の将来、そして音楽との向き合い方に行き詰まりを感じていたある日、これまでに聴いたことの無い、個性的で、魅力的なベートーヴェンのピアノ・ソナタ『悲愴』第2楽章を弾く野田 恵(通称のだめ)と出会う。
クラシック音楽がメインテーマの作品でありながら、堅苦しさは全くなく、安心して楽しく見れる作品。
クラシック音楽に抵抗のある人が見たとしても、見終わったとは逆に「今度クラシック音楽でも聴いてみようかな」とすら考えてしまうほど魅力的パワーのあるアニメです。
とにかくヒロインの奇行が可愛すぎる。千秋先輩でなくてもヒロインの一挙手一投足が気になるのではなかろうか。少女漫画原作ですけど、男が見ても存分に夢中になれる作品です。
巌窟王
15歳の春。僕がはじめて憧れた人は、復讐鬼だった。
貴族の少年アルベールは、退屈な日常を脱するために、親友と旅に出た。月面都市ルナで出会ったのは、モンテ・クリスト伯爵という大富豪。傍らには絶世の美女、後ろに屈強な部下を従え、圧倒的な存在感あふれるその姿。
全てを見通すようなミステリアスな魅力に心酔したアルベールは、伯爵をパリ社交界へ招き入れるのだった。
しかし、アルベールはまだ知らない。伯爵の真の目的は、その昔、自分に無実の罪を着せ、フィアンセを奪ったアルベールの父と、フィアンセであった母への復讐であることを。
そして、その間に生まれた自分自身も、復讐の標的であるということを――。
アレクサンドル・デュマ・ペールの小説『モンテ・クリスト伯』を原作とした復讐劇のアニメ化。
斬新な演出で原作とまた違った表現になっているであろう作品(ごめんなさい原作は未読)。まず、舞台はパリではなく宇宙。
最初は、憧れの紳士だった伯爵が、物語が進むにつれ、徐々に復讐者たる本性があらわになってくる、おどろおどろしさを中田譲治さんが見事に怪演されています。
バッカーノ!
1711年、新天地を目指す錬金術師たちが悪魔から得た“不死の酒”。それを飲み、不死者となった者たちには、右手で“喰い合う”ことができるという奇妙なオマケがついていた。
そして1930年代、その酒を錬金術師のセラードが蘇らせたことにより、ニューヨークの裏社会で生きる人々の運命が複雑に交錯していく…。
僕の最も好きな群像劇アニメ。
群像劇なので、ハッキリとした主役はないものの、それぞれの人物が体験したそれぞれのピースが、最終的にカチッと収束する様は、見事と言うか気持ちいい。こういった作品は、前半の伏線ばらまき部分は退屈しがちになるものも多いですが、コメディあり、ハードボイルドありと見る者を飽きさせないストーリーになっています。
ノエイン ~もうひとりの君へ~
函館に住む小学6年生のハルカは、元気な女の子。同級生の友達と楽しい学校生活を送っていた。
ただひとつの気がかりは、中学受験を母親に強いられ重圧に押しつぶされそうになっている同級生ユウのことだ。ある日のこと、そんなハルカの前に黒マント集団が現れる。
ハルカは、彼らに「龍のトルク」と呼ばれ、付け狙われることになる。しかし、黒マントの1人がハルカを助ける。
助けたのは、なんと15年後から来たユウだという。北海道・函館を舞台に時空を越えた戦いが動き出すー。
ノエインの世界には、無限の時空が存在します。
舞台となっている世界も、その時空の内の一つ。量子コンピューターの発明により起きた量子革命によって、時空転移や空間転送が可能となった未来は、時空同士の恒常的な闘争状態により、荒れ果てています。そんな時、時空に多大な影響力を及ぼす「龍のトルク」ことハルカが観測され、その力を求めて狙われることになります。
誰しもが中2時代「この世界とはまた別の世界に、もう1人の自分が生きているのかも…」と考えたことがある人もいると思います。そんなうら若き妄想を、ちゃんとした大人がガッツリアニメにしてくれたという感じの作品です。
美しい函館の名所と、激しいアクション、ストーリーが相まって面白いです。
ドロヘドロ
おいでませ、混沌。魔法によって顔をトカゲにされてしまった記憶喪失の男、カイマン。本当の顔と記憶を取り戻すため、相棒のニカイドウと一緒に自分に魔法をかけた魔法使いを探し続ける。いったい自分は何者なのか……。
まさに、混沌を具現化したような世界観を持つダークファンタジー。
ただ、アニメでは続編がでそうにないので続きが気になる場合は、漫画を買うしかないかも…。
げんしけん
大学の「現代視覚研究会=げんしけん」で繰り広げられるオタクキャンパスライフを描いたアニメーション。
オタク系青春アニメといったらコレ。僕は、実際に大学のオタクサークルに所属したことはありません。
けれど、リアリティある描写に、「実際にこんな感じなのかな」と思うとともに、なんだか楽しそうで視聴後はサークルに入りたくなってしまうような作品です。
ハイスコアガール
あの頃、僕らの青春はゲームと共にあった――
俺より強いGIRL に会いに行く──。
「ポリゴン」って何?食えんの?そんな2D 全盛期だった古き良き格ゲーブーム到来の1991 年。
ヤンキーとオタクとリーマンが蔓延る場末のゲーセンに、彼女は凛として座していた──。
主人公ハルオを通して描かれる’90 年代アーケードラブコメディー!
青春時代にゲームをしまくった、1970・1980年世代なら、刺さらないわけがない名作。
serial experiments lain
岩倉玲音、14才。内向な少女の前に現れた死んだはずの友人。
彼女の周りで起こる不可思議な事件は切り離されていたはずのネットワークの世界と現実世界の境が崩れ始める予兆。引き込まれて戻れなくなる、カルティック・サイコホラー。
正直、見た人の9割以上は理解不能なストーリーだと思う。
僕も数回見返しているけど、理解できているとはとても言えないです。それでいながら、なぜか惹かれる。かなり人を選ぶ作品だと思います。
ゴジラ S.P
2030年、千葉県逃尾市。
“何でも屋”な町工場「オオタキファクトリー」の有川ユンは、誰も住んでいないはずの洋館に気配がするということで調査へ。
空想生物を研究する大学院生の神野銘は、旧嗣野地区管理局“ミサキオク”で受信された謎の信号の調査へ。
まったく違う調査で、まったく違う場所を訪れた見知らぬ同士の2人は、それぞれの場所で同じ歌を耳にする。
その歌は2人を繋げ、世界中を巻き込む想像を絶する戦いへと導いていく。孤高の研究者が残した謎、各国に出現する怪獣たち、
紅く染められる世界。果たして2人は、人類に訪れる抗えない未来<ゴジラ>を覆せるのか―。
僕は、ゴジラ関係の映画とかはほとんど見たことはないのですが、めちゃくちゃ楽しめました。
SSSS.GRIDMAN
ツツジ台に住む高校1年生の響裕太は、ある日目覚めると記憶喪失になっていた。そして裕太は古いパソコンに映る『ハイパーエージェント・グリッドマン』と出会う。グリッドマンは使命を果たせと語りかけ、裕太はその言葉の意味と記憶を探し始める。突然の事に戸惑いつつも、クラスメイトの内海将や宝多六花、新条アカネたちに助けられながら毎日を送る裕太だった。が、その平穏な日々は、突然現れた怪獣によって容易く踏みつぶされた–
1993年に放送された電光超人グリッドマンという特撮が長い時を経て新作アニメ化。
古い特撮が原作ではありますが、古くささはなくポップに楽しめる作品です。
SSSS.DYNAZENON
フジヨキ台高校一年生の麻中蓬はある日の帰り道、『怪獣使い』を名乗る謎の男ガウマと出会う。突如現れる怪獣と巨大ロボット ダイナゼノン。その場に居合わせた南夢芽・山中暦・飛鳥川ちせと共に怪獣との戦いに巻き込まれていく。
SSSS.GRIDMANの続編。
TIGER & BUNNY
様々な人種、民族、そして『NEXT』と呼ばれる特殊能力者が共存する都市シュテルンビルト。
そこには『NEXT』能力を使って街の平和を守る『ヒーロー』が存在した。仕事も私生活も崖っぷちのベテランヒーロー、ワイルドタイガー(鏑木・ T・虎徹)は、突然新人ヒーローのバーナビー・ブルックスJr.とコンビを組む ことに。
二人は対立しながらも悪に立ち向かう…!
ヒーローものアニメではありますが、単なるヒーローものではありません。
この世界のヒーローは、スポンサーを得て捕り物の状態をテレビ放映されています。ヒーローは、完全にエンターテイメント化されている世界です。なので視聴者も、エンターテインメント感覚で気軽に見ることができる楽しいアニメです。
主人公の虎徹はベテランというよりもむしろロートルヒーロー。そしてひょんな事から、スーパールーキーであるもう1人の主人公、バーナビーとコンビを組むことになります。このコンビの凸凹感と軽妙なアクションが楽しい。
それにしても、ロートル感満載の疲れた主人公が、困難に立ち向かう姿が琴線に触れるのは何でだろう。おじさんがカッコイイアニメともいえます。
鉄腕バーディー DECODE
かつて惑星を消滅させた程の強大な力を秘めているといわれる“リュンカ”。
その“リュンカ”を持ち去った逃亡犯を追って地球にやって来た宇宙連邦捜査官バーディー・シフォン=アルティラは、捜査の途上で誤って地球の高校生、千川つとむを殺してしまう。
宇宙刑事アクション+ボーイミーツガールものといった感じでしょうか。
単なる肉弾戦バトルアニメとして見ているだけでも楽しいかと思います。非常にテンポが良いので、サクサクと見れると思います。淡い恋心を織り交ぜたストーリも逸品の良作。
みなみけ
しっかり者の長女・春香、ぐうたらな次女・夏奈、毒舌三女・千秋という南家三姉妹のゆるゆるな日常を描く。
日常アニメとして完成度が高い作品。
それぞれ個性的なキャラが織りなすストーリーは、安心して楽しく観れます。会話の「間」なども絶妙で個人的に日常アニメで一番好き。
なお、2期は…。2期も同じ制作スタッフのが見たかった。
カレイドスター
アメリカのエンターテイメントサーカス集団である「カレイドステージ」が舞台の話です。
主人公の苗木野そらは幼い頃みたカレイドステージに憧れ、周囲の反対を押し切り日本から単身渡米してカレイドステージのオーディションを受けにいくが、荷物が置き引きに遭い、追いかけているうちに遅刻してしまう。
しかし、事情を知るオーナーに特例として入団は認められるが、周囲の風当たりは冷ややかなもの。そんな状況の中で、そらは様々な試練を乗り越え、真のトップカレイドスターへと成長していくー。
汗と涙と努力の正統派青春サクセスストーリーです。
作中、主人公の苗木野そらは幾度となく過酷な試練にぶつかりますが、その全てに熱意と努力で立ち向かうという正に王道的展開です。
見ている者は、そのひたむきさに心を惹かれます。元々、子供向けに作られた作品でしょうけど、老若男女誰が見ても楽しめると思います。もし僕が、女の子に生まれていて、幼い頃にこの作品を見ていたら、完全にスター目指しちゃっただろうなと思います。
イヴの時間
アンドロイドを家電として扱う時代。自家用アンドロイド・サミィの行動記録に不審な文字列を発見したリクオは「イヴの時間」という喫茶店にたどり着く。
人間とアンドロイドの見分けがつかなくなった世界の話。見分ける術は頭にリングがあるかどうかだけ。
けれど、喫茶店「イヴの時間」店内ではアンドロイドも頭にリングがなくなり、人間との見分けがつかなくなります。人間とは…、ロボットとは…、面白い世界観設定でいろいろと考えさせられる作品です。
新世界より
舞台は未来。主人公は5人の少年少女たち。物語は、彼らが“呪力”と呼ばれる念動力を学ぶ上級学校へと進む12歳の幼少期から始まる。
5人はそこで、人類の血塗られた歴史を知ると共に、命を賭けた壮絶な冒険へと駆り立てられることになる。やがて14歳という青春時代を迎えた彼らには、より過酷な試練、胸を焦がす衝撃的な出来事が待ち受けている。
そして、26歳の夏。予想だにしなかった未曾有の惨劇が人類を襲い…!?
呪力という神の力を手に入れた人間、人間に劣らぬ知性を持った異種族=バケネズミ、さらには歪んだ進化を遂げた異形の怪物たち。
1000年後の茨城を舞台としたこの世界では、現代日本では考えられないような惨たらしい風習が状態化しています。「なぜこんな風習が行われているのか?」は物語が進んでいくうちに少しずつ分かってくるのですが、真相が分かるごとに薄ら寒さすら感じるホラーチックな作品です。
ちょっと、この作品に関しては、端的な言葉で説明が難しいというか。とりあえず、好き嫌いはまっぷたつにわかれそうな作品です。
かんなぎ
地区展に出品するため、切り倒されたご神木から木彫りの精霊像を作り終えた美術部員の御厨仁。
すると、その精霊像が割れ、中から女の子が現れる。彼女の名前はナギ。精霊像を依代として顕現した産土神だというナギと、仁は一緒に生活することになってしまう……。
とりあえず、頭を空っぽにして楽しく見れるアニメならコレといった作品。
簡単に言えば学園ラブコメものなんですが、人間関係をめぐる細かな描写が逸品のアニメだと思います。カラオケ回なんかは、その最たるものかと。
とにかく、気軽に見れる作品です。
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。
昔は仲良しだった幼馴染たち。でも、高校生になった彼らの距離はいつの間にか離れてしまっていた。ヒキコモリぎみの主人公“じんたん”。
ギャル友達に流され気味の“あなる”。進学校に通う“ゆきあつ”と“つるこ”。高校に進学せず旅を重ねる“ぽっぽ”。そして、仲良しだった小学生の頃から、それぞれが変わっていく中で変わらない少女“めんま”。
あの日、“お願いを叶えて欲しい”とじんたんにお願いをするめんま。困りながらも“めんまのお願い”を探るじんたん。そのめんまの願い事がきっかけとなり、それぞれの領域でそれぞれの生活を送っていた幼馴染達は再びかつてのように集まりはじめる。
誰しもとは言わないけれど、多くの人が子供の頃よく遊んでいた友達がいたと思います。けれど、成長するにつれて、あまり話さなくなったり、微妙な関係になるなんてこともよくあることではないかと。
この作品は、そんな幼少期~思春期の人間関係の過程をうまく描いたアニメだと思います。
個人的に、終盤はあまり好きではないのですけど、前半だけでもノスタルジーを感じつつ楽しめると思います。
コードギアス
超大国ブリタニア帝国に占領された日本=エリア11。そこに生きる二人の少年、ルルーシュとスザク。「ギアス」の力を手に入れ、世界を壊そうとするルルーシュ。
ナイトメアフレーム「ランスロット」を操り、世界に理想と真実を求めるスザク。二人の対照的な生き方は、やがて帝国を揺るがす大きなうねりとなっていく。
日本のアニメにしては珍しく、主人公の少年がダークヒーローな作品です。
僕個人としては、「正義感だけで何も考えずに突っ走る主人公」よりも、ルルーシュのような「現状をしっかりと分析し、しっかりと次の一手を考える主人公」の方が現実的で好きです。
交響詩篇エウレカセブン
「広がる世界で出会った君は、きっと失くした、もう一人の俺なんだ。例え、ここで世界が消滅しても。
おめでとう、自分。おめでとう、俺。」 少女=運命と出会った少年は、「世界」を知るため旅立つ。新世代のための叙事詩が今、始まる。
2000年代のボーイ・ミーツ・ガールアニメの代表的作品。
初見は、おしゃれロボットアニメといった印象。そのオシャレ感は、ほどよい疾走感を与えて作品の特徴となっていると思います。主人公がヒロインを必死で守るという展開は、王道ではありますが、しっかりと作り込まれた王道はやはり良いです。オープニングや、エンディング曲も素晴らしかった思い出。
十二国記
妖魔や神仙が住む世界を舞台に、激動の十二国の中での少女の成長を描いたファンタジーアニメ。
絶対王政(独裁政治)と言ったら現代の日本社会では良いイメージを持たない人が多いかと思います。
けれど、絶対王政は、”超絶優秀な王でありさえすれば”、判断も正しく、意思決定も早く、物事がスムーズに動き結果も出ます。何をするにも決めるのに時間がかかり、時には衆愚政治と化す民主政治よりも、優秀な王が行う独断政治の方が素晴らしいシステムといえるかもしれません。
けれど、絶対王政の最大の難点として「超優秀な王がいたとしても、子供(次の王)が優秀であるとは限らない」ということです。「有能な王の次の代が暗君だった」なんて例も歴史を遡れば、いくつも見つかるでしょう。
そんな暗君に当たるくらいならということで、何かあればトップを変えるシステムがあり、最高ではないけど最悪ともなりにくい民主政治を、多くの国が採用しているのだと思います。
しかし、この十二国記には「王が不老不死(病気では死なない)」という設定があります。ということは「優秀な王が永久に善政を敷くことができたら?」という仮定も成り立つ作品であるわけです。もちろん長年圧政を敷くなんてことも出来るわけですが。
こういった設定の中で、王となった登場人物が何を考え、何を願うか、見ていて楽しい中華風ファンタジーです。
唯一難点を言うなら、作品が完結していないということです。アニメが完結していないというだけなら、通常は原作を見ればいいだけです。けれど、原作も未完で完結しそうな気配がほぼないという…。
ただ、出ている分だけを見ても十分面白いです。
涼宮ハルヒの憂鬱
「この中に宇宙人、未来人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上!」入学早々、時を止めるような挨拶をした涼宮ハルヒ。
そんなSF小説じゃあるまいし…と、誰でもそう思う…。しかしハルヒは心の底から真剣だった。それに気づいたキョンをとりまく日常は、もうすでに超常になっていた…。
涼宮ハルヒが団長の学校未公式団体「SOS団」が繰り広げるSF風味の学園ストーリー。
主人公とそのごく近くの人間だけで世界の行く末が決まってしまうストーリーのいわゆる「セカイ系」でありながら、みた感じは「学園ラブコメ」といった設定のおもしろさも魅力の一つ。
2006年のアニメだけど、今見ても面白い。もちろん、原作の面白さもあるんだろうけど、アニメーション制作会社の魅せ方もうまいことによる相乗効果も大きい。
化物語
同級生である戦場ヶ原ひたぎの抱える秘密を知った阿良々木暦。そして問題解決のために協力を申し出る暦。
実は暦もひたぎ同様、人に言えない秘密を隠していたのだった…。それをきっかけに暦は、怪異に出遭った少女たちを助けるために次々と奔走することになる…。
奇抜なヒロインたちとの怪異譚。
一言で言うと、会話劇仕立てのハーレムものではあります。けれど、通常アニメとは異質なヒロイン、会話の妙、演出などが相まって、初見でグイグイ引き込まれ魅せられる作品。
キルラキル
父の死の謎を追い、本能字学園に転校して来た少女・纏流子。そこは生徒会長・鬼龍院皐月の絶対的な力で支配されていた。
頭をスッカラカンにして見れるバカなバトルアニメが見たいならコレ(もちろん褒め言葉)。「天元突破グレンラガン」の監督と構成が再びタッグを組んで作った作品なので、グレンラガンが刺さった人には、間違いなくおすすめできる。
昭和テイストの残るバトルに、テンポの良いギャグ、バトルに負けると裸でちょっぴりお色気、といった感じでサクサク見れます。強い女性キャラ好きな人にもおすすめ。
ワールドトリガー
三門市。人口28万人。ある日この町に異世界への門が開き「近界民(ネイバー)」と呼ばれる異次元からの侵略者が地域を蹂躙した。
しかし、その時突如現れた界境防衛機関「ボーダー」が近界民を撃退、短期間で巨大な基地を作り上げ、防衛体制を整えた。それから4年。ボーダーに所属する三雲修の中学に、空閑遊真と名乗る転校生がやってきた。
ボーダーにのみ携帯を許される「トリガー」を持つ遊真は修に言った。『俺は門の向こうの世界から来た。お前らが言うとこの「近界民」ってやつだ』遊真と修、二人の物語が動き始める。
この作品は、「週刊少年ジャンプ」の漫画が原作。ジャンプの主人公と言ったら、「才能に恵まれた主人公が結局のところ無双する」といった作品が多いイメージではあります。
けれど「ワールドトリガー」の主人公であるオサムは、能力的にはとにかく弱い。作品中最弱能力ともいえるかもしれません。
けれどオサムは、弱い自分を自覚しているからこそ知恵を働かせ「作戦」で強い相手を打開していくのは痛快です。世の中の多くの人は、漫画の主人公のような才能に恵まれていない人がほとんどかと思います。そんな人が、「才能の無いオサム」に共感しつつも、「才能がないからこそ知恵を働かせて勝つ」という快感を得られる作品(オサムは知恵を働かせる才能はあるともいえるが)。
スクライド
21世紀初頭。横浜を中心に、半径30Kmの大地が突如として隆起し本土と隔離された。
やがて、そこは、「ロストグラウンド」と呼ばれるようになり、日本という国家にありながら、特殊な発展を遂げることになる。
そして、そこでは、生まれながらにして「アルター」と呼ばれる特殊能力を持つ者たちが現れるようになった…。
熱いバトルアニメの代名詞的作品です。「とにかく熱い能力バトルが見たい!」と言われたらならコレを勧める人は多いと思います。
その熱量たるやアニメ界随一と言っていいかも。
ガールズ&パンツァー
戦車を使った武道「戦車道」が華道や茶道と並んで大和撫子のたしなみとされている世界。
県立大洗女子学園に転校生・西住みほがやってきた。戦車道が嫌いで、戦車道のない大洗女子を選んだみほ。ところが転校そうそう生徒会長に呼び出され、必修選択科目で戦車道を選択し、戦車道全国大会に出場するよう強要される。
しかも、集まったメンバーは個性派ばかり。華道家元の娘の五十鈴華、恋に恋する武部沙織、戦車マニアの秋山優花里、朝に弱い優等生の冷泉麻子――。
友達とのフツーの女子高生活を夢見るみほの、ささやかな願いは叶うのか―?
設定を見ただけでは、「女子高生と戦車?」「戦車が女子のたしなみ?なんだそりゃ」となるかもしれません。が、実際見てみるともれなくハマると思います。
とにかく、戦車に対する熱い思いが素人にでもビシバシ伝わる作品です。
主人公側のチームは、戦力的にも戦車能力的にも劣る戦いを毎回強いられます。明らかに大戦力の敵チームを作戦とノリで打開していくストーリーも痛快です。
SHIROBAKO
武蔵野アニメーションの新人制作進行のあおいを中心として、アニメーション制作現場で起こるトラブルや、葛藤や挫折などといったアニメ業界の日常を描く群像劇。
普段お世話になっているアニメが「こんな感じで作られているんだな…」と感慨深く見れる作品です。この作品を見た後で、アニメを見るとまた違った見方ができるかもしれません。
アニメ会社関係者によると、「トラブル自体はリアル」だけど「解決方法はファンタジー」だそうです。
アニメ会社の人と「SHIROBAKO」について語る機会がありました。
その方曰く「あの作品の中で起こるトラブルは割とリアル。でもあんなに綺麗に解決するのはファンタジー」
私はあらゆるエンターテイメントはほぼこれに当てはまると思うのです
「トラブルは現実的」
「解決はファンタジー」— 緒方てい(3日目 東せ21a) (@ogatatei) 2017年6月22日
「作中の解決方法でファンタジーなら実際はどんだけ…」と末恐ろしくなる作品です。
有頂天家族
面白きことは良きことなり!
阿呆な狸たちが京都で織り成す、赤裸々な家族愛物語。
四畳半神話大系と同じ森見登美彦作品。
本来アニメはこうあるべきと思うくらい、バカバカしくも、楽しく、時にはホロリとくる良アニメ。
魔法少女まどか☆マギカ
大好きな家族がいて、親友がいて、時には笑い、時には泣く、そんなどこにでもある日常。
市立見滝原中学校に通う、普通の中学二年生・鹿目まどかも、そんな日常の中で暮らす一人。ある日、彼女に不思議な出会いが訪れる。この出会いは偶然なのか、必然なのか、彼女はまだ知らない。
それは、彼女の運命を変えてしまうような出会い――それは、新たなる魔法少女物語の始まり――
魔法少女モノというジャンルの概念に、多少なりとも変化を与えてしまったかもしれない作品。
内容について書いてしまうと、完全にネタバレになるので何も言うまい。魔法少女モノということで家族で見ようとするなら「それはやめておけ」とだけ伝えておきます。
シドニアの騎士
異生物・奇居子に破壊された太陽系を、宇宙船・シドニアで旅する道を選んだ人類。最下層部で育てられた少年・谷風長道は、祖父の死を機に街へ出る。
CG作品なので最初は取っつきにくいところはあるかもしれません。けれど、見始めるとストーリーのよさにそんなことは全く気にならなくなると思います。
特に、宇宙での異生物との戦闘シーンは必見です。宇宙空間における重力の描き方はアニメ作品随一だと個人的に思います。
実際に宇宙で戦闘をするとしたら「これぐらいあっさりと人がいなくなってしまうのだろうな…」と思うくらいに、戦闘員や、宇宙船の居住者が次々と死んでしまいます。
その、いい意味での死の軽さから、「宇宙の厳しさ」がビンビン伝わり、毎回、宇宙での行動には緊張感があります。
けものフレンズ
この世界のどこかにつくられた超巨大総合動物園「ジャパリパーク」。そこでは神秘の物質「サンドスター」の力で、動物たちが次々とヒトの姿をした「アニマルガール」へと変身–!訪れた人々と賑やかに楽しむようになりました。しかし、時は流れ……。
ある日、パークに困った様子の迷子の姿が。帰路を目指すための旅路が始まるかと思いきや、アニマルガールたちも加わって、大冒険になっちゃった!?
僕は、この作品の冒頭を見て「なんだ、幼児向けの動物アニメか…」と一旦視聴を止めました。
しかし、途中からこの作品が話題になっているのを耳にして、ちょっと腰を据えて見出したら、ガッツリとハマってしまいました。とりあえず絵柄の好き嫌いはあるかもしれないけど全話視聴して欲しい作品。
とはいえ、2期以降は監督変更騒動などもあり、完全な別作品となってしまうので見る必要はないかも…。同じ監督で2期を見たかった…。
ケムリクサ
赤い霧に包まれた、荒廃した建造物に囲まれた人気の無い世界を舞台に3人の姉妹が生き抜く物語。
物語の中心的人物でまとめ髪の特徴的なりん、猫耳でいつもおっとりしているお姉さんキャラのりつ、メイド調の服に身を包み天真爛漫なムードメーカーりな。謎多き世界でこの姉妹が目指すものは一体…
けものフレンズと同じ監督の作品。けものフレンズにハマった人なら楽しめると思います。
デカダンス
突如として姿を現した未知の生命体《ガドル》により、人類が滅亡の危機に陥ってから、長い年月が過ぎた。生き残った人々は《ガドル》の脅威から身を護るため、全高3,000Mの巨大な移動要塞《デカダンス》を建造し、日々を暮らしていた。
《デカダンス》に住まうのは、日夜《ガドル》と戦う戦士たち《ギア》と、戦う力を持たない《タンカー》たち。ガドルと戦う戦士《ギア》に憧れ、自らも《ギア》になることを夢見る《タンカー》の少女・ナツメは、ある日、無愛想なデカダンスの装甲修理人・カブラギと出会う。
夢を諦めない前向きな少女と夢を諦めたリアリストの男。一見正反対のように見える二人の出会いは、やがてこの世界の未来を大きく揺るがすことになる。
既視感のある設定と感じる人は多いかもしれないけど、オリジナル作品の上に見せ方もうまく、サクッと楽しめます。
かぐや様は告らせたい
家柄も人柄も良し!!将来を期待された秀才が集う秀知院学園!!その生徒会で出会った、副会長・四宮かぐやと会長・白銀御行は互いに惹かれているはずだが…何もないまま半年が経過!!プライドが高く素直になれない2人は、面倒臭いことに“如何に相手に告白させるか”ばかりを考えるようになってしまった!?恋愛は成就するまでが楽しい!!新感覚“頭脳戦”ラブコメ、開戦!!
頭を空っぽにしてみるタイプのラブコメ。良い意味でくだらない恋愛模様が丁寧にアニメ化されており、テンポ良く見れます。
へうげもの
時は戦国乱世。織田信長が今まさに天下を獲らんとするその陰に、茶の湯と物欲に魂を奪われた一人の武将がいた。
のちに数奇者として天下に名を轟かせる古田左介(織部)である。「出世」と「物」、二つの欲の間で葛藤と悶絶を繰り返す日々の中、時代は大きく揺れ動く。
やがて左介は「数奇者」としての天下獲りを心に決め、「へうげもの」への道をひた走る。 天才・信長からは壮大な世界性を、茶聖・千利休から深遠な精神性を学び、戦国時代を駆け抜けた男/知られざる傑物の物語。
千利休の弟子であった大名茶人、古田織部(重然)の人生を基にした作品。織部焼きの創始者としても有名。
古田織部が、いかに茶を愛し、茶器を愛していたかがストレートに伝わってくる作品です(実際にアニメに出てくるような感じだったかはわからないけど)。お宝鑑定団とかが大好きで、自らも何かしらのコレクションを持っている人には、織部に対して共感を覚える人も多いのではないかと思います。
蒼穹のファフナー
―日本の片隅に浮かぶ平和で穏やかな島。
見渡す限り蒼い空。見渡す限り広がる碧い海・・・。少年、少女たちにとっては今日もいつもと変わらぬ一日がはじまるはずだった。「あなたはそこにいますか・・・」少年、少女たちはある日突然、このメッセージを受け取った。
「YES」と応えたその瞬間、一筋の光が蒼穹をよぎった。光はあまりに美しく、だがあまりに過酷な現実へと誘う戦光でもあった。突如として現れる敵。突然すぎる現実。
その大きな波に翻弄されることになる。人は生きるために如何に応えるべきだったのか・・・。そして少年・真壁一騎は、「生きるため」そして「今から逃げるため」にファフナーに乗り込むことを決意する。
正直、ここまで絶望感溢れる状態で戦いを強いられるアニメもそうないような気がします。
「絶望が支配する世界から何とか希望を見いだしてあがく物語がみたい」というならコレ。
オーバーロード
時は2138年。仮想現実の中を自由に遊ぶことのできる体感型ゲーム全盛の時代に一大ブームを巻き起こしたオンラインゲーム《ユグドラシル》は静かにサービス終了を迎えるはずだった。
しかし、終了時間を過ぎてもログアウトしないゲーム。突如として意思を持ち始めたNPCたち。ギルドの外には見たこともない異世界が広がっていた。
現実世界ではゲーム好きの孤独で冴えない青年が、骸骨の姿をした最強の大魔法使い・モモンガとなり、彼の率いるギルド《アインズ・ウール・ゴウン》の伝説が幕を開ける!
このアニメで特筆すべきは、主人公がストーリー開始時点で既に「最強のアンデットの王」であることでしょう。それでいて、中身はネトゲ廃人の冴えないサラリーマンであるということ。
いわゆる「ソードアート・オンライン」のようなゲーム世界への異世界転生モノではあるのですけど、その「これまでにない設定」の面白さから、先が読めない楽しさがあります。
「どうせ俺強えーーー!的なことなんでしょ」みたいにはならないです。確かに強いは強いんだけど、通常の「強えーー」のレベルではなく、「始まった時点で既にラスボス」レベルという「この先話がどう進むの?」とワクワク感があります。
Thunderbolt Fantasy
かつて魔界の軍勢と人間界が争った戦において、人間たちによって鍛造され、無双の力を発揮した数々の武器である「神誨魔械」。
戦の後、数多の神誨魔械は護印師らによって長く守られてきたが、その中でも護印師の「丹衡」「丹翡」兄妹によって守られてきた最強の武器「天刑劍」が、今まさに「蔑天骸」率いる悪の手に落ちようとしていた。
蔑天骸の追及から逃れる途中、丹翡は偶然にも「凜雪鴉」「殤不患」の両名と出会い、その助力を得ることに。奇縁により導かれた3人は、新たに加わる個性豊かな仲間たちと共に各々の思いを抱き、蔑天骸の居る七罪塔を目指すこととなるのであった。
これは、アニメではなく人形劇です。
初めて見たとき「人形劇でこんなことまでできるのか!」と驚きを隠せませんでした。
しかしそれ以上に、虚淵玄氏の書かれた話が面白く「アニメか人形か」なんてことは些細なほど、ストーリに引き込まれます。
男子高校生の日常
真田北高校(男子校)に通うタダクニ、ヒデノリ、ヨシタケを中心に、とてつもなくバカだけど、なぜか愛らしい男子高校生たちが繰り広げるハイスクールリアルライフコメディ!
「風が騒がしいな…」「でもこの風…泣いています」という名フレーズを生んだ、男子高校生の日常アニメ。
上記の心を見るだけでも見る価値ありかと。
女子高生の無駄遣い
ちょっと残念な女子が集う、さいのたま女子高校を舞台に、とてつもないバカ・田中(通称:バカ)、アニメや漫画を愛するオタク女子・菊池(通称:ヲタ)、いつも無表情でロボットのような少女・鷺宮(通称:ロボ)を中心に、個性豊かで魅力的な仲間たちが、女子高生というキラめきに溢れた青春を無駄に浪費していく抱腹絶倒のJK学園コメディが今、幕を開ける!
全項目の「男子高校生の日常」のアンサーアニメかと思うぐらいの女子高生日常アニメ。
体全身の力を抜いて、良い意味でだらだらと楽しむことができる良アニメ。
BEASTARS
肉食獣と草食獣が共存する世界。食肉が重罪とされるなか、全寮制の名門高校・チェリートン学園では生徒が食い殺される“食殺事件”が起きる。不安の渦巻く校内で、演劇部の変わり者・ハイイロオオカミのレゴシは『大きい身体』と『鋭い牙』とは裏腹に静かに生活していた。しかし小さなうさぎの女子生徒・ハルとの出会いが、そんなレゴシの心を揺り動かす。 「彼女を求める気持ちは、恋なのか?食欲なのか?」 彼が本当に出会ったもの、それは自分自身の本能だった—
肉食獣と草食獣から人間の差別問題にも切り込むような面白い切り口のアニメ。
セントールの悩み
姫こと君原姫乃は、恋に、部活に、勉強に…、ごく平凡な高校生活を送る女子高生。ただ、違うのは彼女が、ケンタウロスの形態をしていること。竜人の希、角人の羌子、翼人の委員長、蛇人のサスサスちゃん。それぞれの形態をしたクラスメイトたちと楽しい高校生活を送っている。姫の従妹の紫乃ちゃん、その友達のまきちゃん、委員長の4人の妹たちも登場して、“人間だけど人間じゃない”娘たちのキュートな日常が綴られていく♪
ケンタウロス、竜人、角人、翼人、蛇人等々、様々な種族が暮らす世界での高校生活日常アニメ。
これら形態も違う多種族が暮らす世界なので、日常の中に過去の多難な歴史の形跡がかいま見られ、今は平和に暮らしていますが、非常に差別に気をつけながら生活をしています。
作品中の
『この見た目の違いが過去、多くの争いや差別を生み出しました。もし四肢の両生類が生き残り、主流になって人類に進化していたら…せいぜい髪や肌、瞳の色が違うくらいで深刻な差別は発生しなかったでしょう』
という台詞がめちゃくちゃ考えさせられます。
一見、ほのぼの多種族女子高生アニメかと思いきや、結構な過去歴史闇深アニメで、こちらも差別が興味深い切り口で描かれています。
オッドタクシー
平凡な毎日を送るタクシー運転手・小戸川。身寄りはなく、他人とあまり関わらない、少し偏屈で無口な変わり者。
趣味は寝る前に聞く落語と仕事中に聞くラジオ。一応、友人と呼べるのはかかりつけでもある医者の剛力と、高校からの同級生、柿花ぐらい。彼が運ぶのは、どこかクセのある客ばかり。
バズりたくてしょうがない大学生・樺沢、何かを隠す看護師・白川、いまいち売れない芸人コンビ・ホモサピエンス、街のゴロツキ・ドブ、売出し中のアイドル・ミステリーキッス…何でも無いはずの人々の会話は、やがて失踪した1人の少女へと繋がっていく。
登場人物のキャラがすべて動物ではあるけど、完全に大人向けの作品。
主人公のタクシー運転手小戸川の日常アニメと思いきや、どこか主人公周りにつきまとう不穏な影。作品中いろいろ気になった部分が、終盤怒涛の伏線回収でスッキリ感がハンパない。
ここまで見事に伏線を回収するアニメもそう多くない気がする。
シャドーハウス
この館には秘密がある──断崖に佇む大きな館「シャドーハウス」で貴族の真似事をする、顔のない一族「シャドー」。その“顔”としてシャドーに仕える世話係の「生き人形」。ある日、“シャドー”一族の少女・ケイトのもとに一人の“生き人形”が訪れ、“影”と“人形”の不思議な日常が始まる。
絵柄が美少女系のアニメなので、「このまま視聴しようかどうしようか…」と迷っている間に、作品の謎が気になりすぎて、ついつい見てしまうアニメ。
よくこんな設定思いつくなと。
無限のリヴァイアス
人工衛星リーベ・デルタが、ゲドゥルトの海へと沈下し圧漬する事件が発生。
リーベ・デルタで訓練を受けていた487名の少年少女たちは、謎の巨大航宙艦「リヴァイアス」に乗り込み、大人を失った状況下で救助が来るのを待ち続ける。
だが、彼らは行く先々で攻撃を受け、生き延びるために戦うことを余儀なくされる……。
宇宙サバイバル系アニメ。
このアニメは、よくある身体的能力に優れた主人公が、ロボットのパイロットになり敵を打ち倒すという物語ではありません。ですので、このアニメは登場人物のリアリティのある心理描写が肝になっています。
ただでさえ、宇宙船という外には空気のない緊迫した世界に、外部の危機的状況、加えて内部での内ゲバなどピンチが次々と起こります。鬱展開が苦手な心臓の弱い人にはあまりおすすめできないかも。
ID:INVADED
殺意を感知するシステム「ミヅハノメ」を用いて、犯罪事件を捜査する組織、通称「蔵」。そして、「ミヅハノメ」のパイロットとして犯人の深層心理「殺意の世界(イド)」に入り、事件を推理する名探偵・酒井戸。頻発する凶悪かつ謎多き事件と、そこに見え隠れする連続殺人鬼メイカー「ジョン・ウォーカー」の影を追っていく。
リアルとバーチャルの間を行き来して事件を解決するハードボイルドな捜査モノ。
ヴィンランド・サガ
千年紀の終わり頃、あらゆる地に現れ暴虐の限りを尽くした最強の集団、ヴァイキング。最強と謳われた戦士の息子トルフィンは幼くして戦場を生き場とし、幻の大陸ヴィンランドを目指す。激動の時代で巻き起こる、本当の戦士の物語(サガ)。
プラテネスの幸村誠氏原作の歴史モノ。NHK制作でありながら結構な残虐描写もあります。
刀語
歴史を揺るがす十二本の刀を求め、無刀の剣士・鑢七花と美貌の奇策士・とがめが征く!
簡単に言ってしまえば、12本の刀を集める話です。この作品の醍醐味は西尾維新独特の会話劇だと思います。
SoltyRei
機械仕掛けの少女“ソルティ”と、様々な人々との交流を描くSFアクション。
簡単に言うと、AI少女とツンデレオッサンの話。僕の中では、「オッサン萌え」作品的位置付け。
サムライチャンプルー
『カウボーイ・ビバップ』の渡辺信一郎が監督した新感覚サムライアニメ。時は江戸時代。
ガラの悪いチンピラのような男・ムゲン、剣の達人・ジン、「ひまわりの匂いのする侍」を探してバイトを転々とする少女・フウの3人が偶然出会った。性格のバラバラな3人は成り行きから一緒に旅をすることになり……!!
「サムライ」というタイトルから、硬派な侍アニメを見たいというのなら、この作品はおすすめできない。けれど、エンターテイメントとしての、「侍のチャンバラ作品」をご所望なら、この作品の右に出るものはないような気がします。
カウボーイビバップ
ワープゲートで各惑星が結ばれた2071年の太陽系。
賞金稼ぎのスパイクとジェット、謎の女フェイ、天才ハッカー少女のエド、人間並みの知能を持つデータ犬アインの4人と1匹が、運命のいたずらから奇妙な共同生活を送ることになる。
先の見えない賞金稼ぎを続けながら、彼らはなにを追い求めるのか?
宇宙を舞台にしたハードボイルド作品の金字塔。ただ、いかにもな男臭さが醸し出されている作品なので、現代の感性的には、合わない人も多そう。
妄想代理人
東京・武蔵野で起きた通り魔事件。
当初は被害者・月子の狂言が疑われたが、同じような手口の犯行が続出し、いつしか犯人は「少年バット」と呼ばれはじめる。
被害者たちは皆、生きることから逃げたくなるような悩みを抱えていた。謎の通り魔をめぐる、サイコサスペンスだ。
この作品は、「少年バット」というバットを振り回す通り魔にまつわるサイコサスペンスです。
ただ、まずオープニングの平沢進氏の曲&映像で、既に頭をバットでぶん殴られるような感覚はある。それぐらいオープニングにインパクトがある。もちろん話も面白い。
まとめ
とこんな感じで、僕の好きなアニメを思いつくまま挙げてみたといった感じです。
もちろん、ここで挙げた作品の他にも面白い作品は多々あります。けれど、僕が今回は、「その作品を、もう一度観たくなるか?」ということを基準に選んでみました。
ですので、「作品は面白かったんだけど、もう1回観ようとは思わない」ものは含めていません。というわけで上で紹介した作品は、「最低限2回以上は見ている作品」となります。
はい。そうだったんです。寝たきり生活当初は、やれることも少なくて、超暇だったんです。
やることがなくて、レンタルビデオ屋でアニメをヘビーローテーションしていた時期もかなり長かったです。でもおかげで、暇な寝たきり生活を、本当に楽しく過ごさせてもらいました。
ほんと、アニメがなかったらストレスが爆発して、どうかなっていたと思います。そういった意味でも、アニメには、本当に感謝しています。
わいひらさん、こんにちは。
たくさんアニメ見てられていますね。
順不同だと思うんですが、攻殻機動隊が一番上にあり、なるほど、と。
作画もプロットも秀逸ですよね。
プラネテスは、一般にはあまり知られていない気がするけど、佳作ですよね。
半分以上が知らない作品で、割と萌え系というか、少女嗜好の感じな作品もあり、わいひらさんのかなりの守備範囲に驚かされました。
激賞されているアニメは、これから見るアニメの参考にさせてもらいますね。
入ってない作品だと、たぶんご覧になっていると思うのですが、「バジリスク」も深いい余韻の残る作品だなぁとしみじみしました。
では