僕は頸髄損傷の後遺症で両手の指が全く動きません。
なので普段は以下のように自分に最適化したパソコン環境からAmazon Kindleサービスを利用して電子書籍を読んでいます。
基本的に寝たきりでベッドから操作するため、普段はこれで十分です。
ただ、車椅子に乗ったとき、特に病院の待ち時間は暇すぎて無性に漫画を読みたくなります。
そんな時これまでは、以下のようなKindle端末を利用していました。
これはこれで、まぁまぁ使い勝手が良いのですが、カラー版の電子コミックなどは白黒に表示されます。加えて当然動画などにも対応していません。あとどうしても画面がちょっと小さく感じます。
これらの不便を解消するため新しくタブレット環境を購入することにしました。
ただタブレットも色々ありますが、自分の指が不自由なことや車椅子で使うことを考え、色々検討したところ、最終的に「Fire Max 11 タブレット」を購入することにしました。
以下では、購入した理由と、頸髄損傷の不自由な指でもなんとかFire Max 11を操作できた環境の作成方法について書きます。
目次
Fire Max 11 タブレット
実際に購入したものがこちら。
259 x 164 x 7.5mmの大きめのタブレットです。
結局これの何が良かったかというと、とにかく大画面だったということ。画面で読むとこんな感じに大きく表示され文字が読みやすい。
漫画の1ページがちょうどぴったりとはまり、とにかく大きく表示されます。車椅子の膝に乗せて遠目から読んでもハッキリと文字を読むことができます。
加えて横画面にすると、見開きで読むことも可能です。
ただ横置きは、車椅子の膝に乗せて使うにはちょっと文字が小さくなってしまいます。だから基本は縦置きで利用しています。
ただ普通の人が使う分には、見開きページなども大迫力で表示されるので、横置き表示で使っても問題ないと思います。
とにかく実際に使ってみると画面もクリアで、とにかく読みやすいです。加えて画面を操作してもラグがなく、操作と同時にサクサクと動いてくれます。
購入したアクセサリー
加えて僕はこのFire Max 11に以下の追加のアクセサリーも購入しました。
画面が傷ついてはダメなのでこの防護フィルムは必須。
何かの表紙で車椅子から落ちても本体を衝撃から守ってくれるようにクリアケースも購入。
車椅子の膝に乗せるので、滑って落ちないようにクリアケースに滑り止めも貼りました。
クリアケースに滑り止めはこんな感じで貼りました。
タブレットを操作する装具
僕の場合、手の指がまったく動かないので、タブレットを操作するスティックも自作しました。指だとまともに的に当てられないもんで。
で、自作したものが操作用の装具がこちら。
土台にしたタッチペンがこれ。
このタッチペンにこちらのシリコン製のリングを取り付けました。
リングを結束バンドで固定する土台として、こちらのペンシルグリップを使用しました。
結束バンドは何でも良いけどこれくらいの少し長めのサイズのものを使用して余った部分は切断しました。
タッチペンの先のゴムは完全に固定されているわけではなく外れやすいので、これを嵌めて外れにくくしました。
反対側のペン先が尖っていて体に当たると危ないので、以下の鉛筆グリップを取り付けることで、突先が目や身体に当たらないようにしました。
指にはめると、このようになります。
指を握ることはできないので、このように2つのリングで拳に固定します。
全く動かせない指でも、このタッチペンのゴム先でタブレットを操作すると、ある程度思い通りに操作できるようにはなりました。もちろん障害のない方に比べたら、かなりぎこちないとは思いますが。
まとめ
Fire Max 11、思っていた以上に良かったです。
普通のタブレットに比べて値段は結構安めですが、電子コミックを読む用途としては問題なく動いてくれます。
使ってみてわかったんだけど、非常に操作性が良いです。操作した瞬間にラグがなく瞬時にキビキビと動作してくれるので、まったくストレスを感じません。
それまで試していたのが古いiPadだったので、それが遅すぎただけなのかもしれません。けれど操作の反応性としては、このKindle Oasisよりもキビキビと動くため、操作性が悪いということはないと思います。
Fire Max 11は、自分が思っていた以上にコスパの良い買い物でした。漫画や動画視聴くらいの利用だと、このタブレットで十分すぎるでしょう。
これで漫画を読むことで、病院での待ち時間が以前よりも快適になりました。