
- 世界で初めてデジタル表記できる日時計が開発される
- デジタル日時計は、太陽光の経路を調整することで時刻に合った数字を表現できる
- オープンソースで誰もが作成可能
太陽光と影を利用して時間を計測する「日時計」は、はるか昔から利用されてきました。現在でも公園などに設置されていることでしょう。
しかし、日時計は影によってできた針を確認するため見づらく、多くの人は実際に時計としてではなく、オブジェとして楽しむことがほとんどです。
そんな中、エンジニア「Mojoptix」は世界初のデジタル日時計を考案。デジタル日時計は太陽と影を利用していますが、現時刻を見やすいデジタル表記で教えてくれます。ネットを良く見る人なら、一度は動画を見かけたことがあるかもしれません。いったいどのような仕組みなのでしょうか?
太陽光でピクセル表記するには?

デジタル時計は時計の針ではなく、画面に表示される画素(ピクセル)の集まりで時刻を表現します。
それぞれのピクセルをONまたはOFFにすることで、数字を作り上げるというわけです。
同じように、デジタル日時計もこのピクセルのON/OFFを利用しています。
まず1つのピクセルのON/OFFをどのように行うか簡単な実験を通してご説明します。
発泡スチロールの半球に角度の異なる2つの穴を開けます。これに太陽光を当てると穴を通して丸い1つのピクセルが表れます。これをONとします。

次いで半球を回転させると太陽光が通らなくなるので、ピクセルは影で埋まりOFFとなります。

そしてさらに回転させると、2つ目の穴を通して再びピクセルがONになります。

太陽光と穴の位置だけで、ピクセルのONとOFFが表現できていますね。
ちなみに実験では半球を回転させることで太陽光の入射角を調整していますが、半球を固定し、時間経過による太陽位置の変化でも入射角が変わります。
これが太陽光によるピクセルON/OFF原理であり、発展させることでデジタル日時計に繋がるのです。