闘犬として生まれた「ピットブル」
Boy hits pit bull in the head with water bottle pic.twitter.com/TCWUf6uIH7
— CCTV IDIOTS (@cctvidiots) December 15, 2024
このSNSの投稿は、多くの人々に衝撃を与え、瞬く間に拡散されました。なぜそんなに話題になったのでしょう。
動画では小さな子供が、手に持っているペットボトルで灰色(グレー)のイヌを殴っているのが分かります。
これはイヌを怒らせ、子供が噛みつかれるかもしれない危険な行動ですが、投稿を見た人々は、イヌの犬種にも注目しています。
この叩かれたイヌは、「アメリカン・ピット・ブル・テリア」という犬種であり、単に「ピットブル」とも呼ばれます。
そしてこのピットブルは、強い闘争心と攻撃性、一度噛みつくと相手が死ぬまで離さない傾向をもつ「危険な犬種」として有名です。
だからこそ人々は、「ピットブルの頭を殴るなんて、なんて命知らずな子供なんだ!」と驚きを隠せないのです。
では、度々話題に上るピットブルとはどんな犬なのでしょうか。
ピットブルは、体高45~53cm、体重15~27kgの中型犬であり、筋肉質でたくましい体つきをしています。
また短く滑らかな被毛が特徴的であり、色はブラック、グレー、ブラウン、ホワイトなどと様々です。
もともとは闘犬のために作出された犬種であり、闘犬用として輸入されたスタッフォードシャー・ブル・テリアをベースに、他の闘犬と掛け合わせて作られました。
(アメリカン・ピット・ブル・テリアに加えて、アメリカン・スタッフォードシャー・テリア、アメリカン・ブリーなど同様の方法で作出された犬種は、「ピットブルタイプ」と呼ばれています)
こうした経緯から分かる通り、ピットブルは戦うことに特化しています。
個体による違いはもちろんあるものの、戦闘態勢になるまでが非常に早く、人間や他の動物を殺傷できる攻撃性を持っています。
特にアゴから首にかけてが太く発達しており、他の犬種よりも噛みつく力が圧倒的に強いと言われています。
そして実際に、ピットブルに関連した事故がこれまでに多数生じてきました。