ラブレターズという非リア充がいたからできた作品

──この「居残り学級会」というオリジナル作品がなぜ生まれたのか、最初にお聞かせいただけますか？

うしろシティ金子　ネタを収録するDVDじゃなくて、なにか企画っぽいDVDを出そう、という話からだよね？ みんながイケてない学生時代を過ごしていたので、こういう作品になりました。

うしろシティ阿諏訪　すごく暗い理由から（笑）。

ラブレターズ溜口　僕らはうしろシティさんがいなかったら、こんなオリジナル企画のDVDを出させてもらえなかったから、ラッキーですよ。

ラブレターズ塚本　ラブレターズはラッキーです！

金子　いや、このDVDはラブレターズという“非リア充”がいたからこそできた作品なんです。

塚本　じゃあ、適役だったんですね（笑）。

金子　地上波でもこの2組で番組（フジテレビ「バチバチエレキテる」「カルチュラサークル」）をやっていましたので、このDVDも売れてちゃんと続くようにしていきたいです。

卒業アルバムの写真だけでもイケてるように見せたかった

──ここからは「居残り学級会」本編の収録内容について語っていただければと思います。まずは「卒業アルバムチェック」から。

金子　卒業アルバム、実家から送ってもらいました。

塚本　新鮮だったなあ。

阿諏訪　塚本の写真は「キングオブコント」の放送でも使われていたけど。みんな衝撃的だったよね。

溜口　写真から滲み出ているイケてなさが、いくら弁明しても写真一発でわかって面白かったです（笑）。

塚本　金子さんのマスゲームみたいな集合写真がエグすぎました。

金子　田舎だったから、ほかの街と一緒に文化が進まなかったんです。みんな「友達がいなかった」とか言っていたけど、僕だけ「ド田舎だった」。

阿諏訪　この3人（阿諏訪、溜口、塚本）は一緒なんですよ。モテなくて、友達少なくて。

溜口　金子さんだけ時代も違うしね。

金子　だから僕の場合は、「ド田舎の学校からめっちゃイケてない学校に転校してきた。転校前も転校後も超キツい！」って感じです（笑）。

──卒業アルバムに写っている塚本さんはイケメンでしたよね？

溜口　たしかに。イケてる感じの顔でしたよ。

塚本　そう言ってもらえてうれしいです。結果この顔になっちゃったけど（笑）。

阿諏訪　溜口がすっごい笑顔だったんですよ。

溜口　僕はお父さんとお母さんを悲しませたくなかったので「卒業アルバムの写真だけでもイケてるように見せよう」という努力が出ています。「学校でちゃんとがんばって元気にやっていたよ」と。3年間の思い出が詰まっています。

阿諏訪　それがより悲しみを生んでいるんだね（笑）。