映画「アバター：ファイヤー・アンド・アッシュ」予告編公開中

「アバター」シリーズとは？

物語の舞台は、地球から遠く離れた神秘の星パンドラ。地球滅亡の危機に瀕した人類は、資源を求めてこの星にやって来る。そして先住⺠族ナヴィと⼈間のDNAを組み合わせた⾁体“アバター”を生み出し、パンドラの⾃然を破壊しながら貴重な資源の入手をもくろんでいた。かつて戦場で負傷し、下半身不随になった元海兵隊員のジェイク・サリーは、アバターとしてパンドラに潜入したが、先住民ナヴィの女性ネイティリと家族を築き、人類と戦う決意をする。そして⼈間の体を捨ててナヴィになり、パンドラを守るため愛する家族とともに戦い続けている。

「ターミネーター4」のサム・ワーシントンがジェイク、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズのガモーラ役で知られるゾーイ・サルダナがネイティリを演じた。シガニー・ウィーバー、ブリテン・ダルトン、ジャック・チャンピオン、クリフ・カーティス、ケイト・ウィンスレット、ベイリー・バス、スティーヴン・ラング、ジェイミー・フラッターズらもキャストに名を連ねる。

最新作「アバター：ファイヤー・アンド・アッシュ」とは？

戦いの舞台は、⼊り組んだ森、広がる海から、空、そして神秘の星の未知のエリアへ。ジェイクらの前には、新たな策を講じて侵略を試みる人間たちだけでなく、⽕⼭の噴⽕で故郷を失ったナヴィの部族・アッシュ族も⽴ちはだかる。パンドラの⾃然の脅威によってすべてが⽕に包まれ灰と化したアッシュ族は、同じナヴィでありながらパンドラに憎しみを抱いていた。そんな彼らは人類と手を組んでパンドラへの復讐を試み、サリー家はこれまででもっとも熾烈な戦いに⾝を投じることに。さらに“パンドラの真実”が明らかになるとき、あらゆる種族のナヴィと⼈間を巻き込んだ、この星の命運を決める“炎の決戦”が始まる。ナヴィ、人類、そしてアッシュ族といくつもの勢力がぶつかり合う中でエモーショナルな物語が展開していき、その先には衝撃の結末が待ち受けている。

今作には、ワーシントンをはじめ過去シリーズのキャストが再集結。喜劇王チャールズ・チャップリンの孫にあたる俳優ウーナ・チャップリンが、物語の鍵を握るアッシュ族の若きリーダー、ヴァラン役で仲間入りした。

公開当時に、家族と観に行きました！

──吉野さんはジェームズ・キャメロン監督のファンということですが、初めて「アバター」をご覧になったのはいつですか？

2009年の公開当時に、家族と映画館へ観に行きました！ まだ小学生だったと思うんですが、その年齢なりに、映像の美しさを感じたり、残酷さみたいなものもある物語だなと感じ取っていました。「アバター：ウェイ・オブ・ウォーター」は、2022年の作品なので最近ですね。世界的に話題になっていましたし、キャメロンさんの作品ということもあって観に行きました。

──今回、「アバター：ファイヤー・アンド・アッシュ」の公開を前に、「アバター」「ウェイ・オブ・ウォーター」を観返してくださったそうですが、改めて観ていかがでしたか？

ナヴィが暮らすパンドラの美しさをより深く感じましたね。そして、ここまで映像で作品の世界感を表現することができるんだって思ったし、その世界に僕自身も入り込んで、不思議な体験をしたような気持ちになりました。自分がナヴィになりきったような感覚にもなりました。主人公の元海兵隊員ジェイク・サリーに感情移入して観ていると、彼の心の変化なんかも、より身近に感じましたね。

──どんなところを身近に感じたんですか？

最初、ジェイクは元海兵隊員として、ナヴィの住むパンドラにアバターとして潜入するんですが、彼らと過ごすうちに共感する部分が増えていって、彼自身もナヴィとして生きていこうと決意するんですよね。そのジェイクの心の変化や覚悟がすごいなと思いました。そして、「もし自分がジェイクだったらどうするんだろう」という感覚になりました。大人になった今観るからこそ、「自分だったらどんな選択をするんだろう？」と考えられるようになったんじゃないかと思います。

──実際、吉野さんだったら、どういう選択をすると思いますか？

難しいですよね。状況にもよるけれど、ジェイクは元海兵隊で、かつて足を負傷して人間のままでは歩けないわけですよね。でも、アバターであれば、自由に動き回れる。

──映画の中で、体が動くことを確認して、周囲に制止されても喜びが抑えられなくて外に飛び出るジェイクのシーンは印象的でしたね。

それに加えて、アバターとしてナヴィと出会ったあとは、人間の黒い部分も知ってしまうわけじゃないですか。そうなると、自分もあの美しいパンドラの世界の中で生きてみたくなるかもしれないです。

「ファイヤー・アンド・アッシュ」のクオリッチ大佐にワクワク

──人間の“黒い”部分というのは、傭兵部隊を率いるマイルズ・クオリッチ大佐（演：スティーヴン・ラング）が担っている部分は大きいですよね。キャラクターとして、とても印象に残る人でした。

クオリッチは本当にしぶとい人ですよね。「アバター」のときからしぶとかったですが、最終的にやっと平和な状態に戻れたと思ったら、「ウェイ・オブ・ウォーター」では、まさかのナヴィの姿で戻って来る。「また出てくるのか！」「またこの美しいパンドラがめちゃくちゃにされてしまうのか」と思いました（笑）。「ウェイ・オブ・ウォーター」でも謎を残しているので、「ファイヤー・アンド・アッシュ」では、クオリッチはどんなふうに出てくるのかな、また暴れ回るのかなとワクワクしています。

──キャメロン監督の「ターミネーター」でも、1ではアーノルド・シュワルツェネッガーが、ものすごく怖い悪役だったのに、2では人間的な役になってあっと驚かせてくれましたが、キャメロン監督の作品には、そうした予想のつかないワクワクがありますね。

「アバター」でも、グレース・オーガスティン博士（演：シガニー・ウィーバー）というアバター計画の責任者が出てきましたが、「ウェイ・オブ・ウォーター」ではその博士のアバターからキリという娘が生まれていて、14歳になっていて。でもその父親はまだ謎なんですよね。それも含めて、これからまた明かされるんでしょうね。

──母親のグレース博士と、娘のキリを、シガニー・ウィーバーが1人2役で演じていたというのも興味深かったですね。

それと、「アバター」の元海兵隊員のヘリパイロット、トゥルーディ・チャコン（演：ミシェル・ロドリゲス）にも惹かれました。ミシェル・ロドリゲスは「ワイルド・スピード」シリーズにもレティという役で出ていて、どちらのキャラクターもかっこいいんですよ。続編にも出てこないかなーなんて期待している部分があります。

俳優さんにリスペクトを感じます

──吉野さんは、俳優もやられてますし、そういう意味で関心を持たれたところはありましたか？

最新作「ファイヤー・アンド・アッシュ」も含めて、どんなふうに撮影してるんだろう？と気になって、メイキングも観ました。何もないスタジオで特殊なスーツを着て、普通にお芝居をしていて、俳優さんのすごさを改めて感じました。実際の情景がない中で、頭の中でイメージして感情を作っているわけですしね。キャメロン監督も、「俳優の気持ちを大事にしたい」と言っていたので、スタッフの皆さんも含めて、いろんな方たちの力を結集して作られた映画なんだなと思いましたね。

──吉野さんも「HiGH&LOW THE WORST」シリーズなどでアクションも経験されてますが、「アバター」シリーズのアクションはどうですか？

とにかくすごいですね！ 本当にいろんなアクションのパターンがありますよね。体を使って戦う場面はもちろん、トルークと呼ばれる飛行生物を乗りこなすシーンや、「ウェイ・オブ・ウォーター」だと、イルという海の生物に乗る描写もありますが、毎回、いろんな角度のアクションがあって飽きさせないですよね。そして、そのアクションシーンを演じている俳優さんにリスペクトを感じます。CGとして映し出されるけれど、その表情の1つひとつは俳優さんの感情表現がないと成立しませんし、すごく難しいお芝居をしているんだなって思います。そういうところに自分も刺激をもらいました。そして、完成系が見えない中の演技は、監督と密にコミュニケーションが取れているからこそ、できるんだろうな。