カンヌグランプリ作「サウルの息子」が来年1月公開、強制収容所での人間の尊厳描く

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第68回カンヌ国際映画祭グランプリ受賞作、「サウルの息子」の日本公開日が決定した。

「サウルの息子」 (c)2015 Laokoon Filmgroup

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「サウルの息子」 (c)2015 Laokoon Filmgroup

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本作は、第2次世界大戦末期のアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所を舞台とするヒューマンドラマ。同胞であるユダヤ人の死体処理に従事する特殊部隊の男・サウルが、自身の息子とおぼしき少年の遺体をユダヤ教の教義に則って埋葬しようと奔走する姿を描く。監督は、「ニーチェの馬」で知られるタル・ベーラの助監督を務めた経験を持つ、ハンガリー出身のネメシュ・ラースロー。

「サウルの息子」 (c)2015 Laokoon Filmgroup

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ネメシュはカンヌでのグランプリ受賞について、「コンペに選ばれただけでも喜ばしいのに、まさか賞をもらえるなんて予期していませんでした。本作では若い世代に戦争の歴史を語ることが大切と考え、彼らに届くように新しい撮り方を試みました」とコメント。そして「本作のアイデアは、第2次世界大戦末期にドイツ軍が編成した部隊“ゾンダーコマンド”によって書かれた資料を読んだことから始まりました。また、私の親族がアウシュヴィッツで殺されていることも、メガホンを取った理由の1つです」と語っている。

「サウルの息子」は、2016年1月23日より東京・新宿シネマカリテほかで全国ロードショー。

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