映画アイデンティティを形成してくれた「男はつらいよ」

映画アイデンティティを形成してくれた「男はつらいよ」

これまで名作をほぼ観たことがないまま育ち、難しいストーリーの作品は苦手。だけど映画を観ること自体は決して嫌いではないし、ちゃんと理解したい……。そんな貴重な人材・ミルクボーイ駒場孝による映画感想連載。文脈をうまく読み取れず、鑑賞後にネット上のレビューを読んでも「えっ、この映画ってそんなこと言うてた?」となりがちな彼が名作を気楽に楽しんだ、素直な感想をお届けする。第16回のお題は「男はつらいよ」。言わずと知れた人気シリーズの第1作だ。映画初心者を自称する駒場でさえ、父親が借りてきた「男はつらいよ」シリーズをいくつか観ていたというからその国民的人気ぶりがうかがえる。そんな彼が大人になって改めて「男はつらいよ」を鑑賞すると、さまざまな記憶の扉が開いたうえ、共感できる部分も多く、思わず「そりゃおとんも好きやわなぁ」と感想を漏らす。

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1月28日
映画