イスラム国の日本人テロに対しTRT-2「国際テロリズム緊急展開班」派遣/警察庁
イスラム過激派組織「イスラム国」のメンバーとみられる 男が20日、72時間以内に身代金2億ドルを支払わなければ拘束している日本人2人(湯川遥菜氏(42)と後藤健二氏(47))を殺害すると話す映像が ネット上に公開した。これを受け、警察庁は、日本人が海外でテロに巻き込まれた際に派遣する専門チーム、TRT-2「国際テロリズム緊急展開班」を派遣す ることを決定した。
TRT-2「国際テロリズム緊急展開班」は、日本人が海外でテロに巻き込まれた際に派遣される警察庁の専門チーム。
平成8年にペルーの日本大使公邸が占拠された事件を教訓に平成10年に設置されたもので、警察庁と都道府県警の専門性の高い警察官などで構成され、情報収集などに当たる。
警察庁は20日、対策本部を設置し、外務省などと連携して情報収集や事実関係の確認を進めた結果、TRT-2「国際テロリズム緊急展開班」を日本政府の現地対策本部が置かれるヨルダンの首都アンマンに派遣することを決めた。
取り急ぎヨルダンに出張中の警察庁職員を首都のアンマンに向かわせて活動させるという。
TRT-2「国際テロリズム緊急展開班」はこれまで、平成16年に日本人のフリージャーナリストやボランティア活動などをしていた男女3人が、ヨルダンからイラクに向かう途中、武装勢力に拘束され人質となった事件や、一昨年、アルジェリアで起きたイスラム武装勢力による人質事件などでも派遣されている。
なお、中東訪問中の安倍首相は20日、パレスチナのアッバス議長やヨルダン国王、エジプト、トルコの首脳に電話し、イスラム国に拉致されている2人の救出について協力要請を行った。
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