- cult grass stars · 1996年
- Chicken Zombies · 1997年
- Chicken Zombies · 1997年
- GEAR BLUES · 1998年
- High Time · 1996年
- Sabrina No Heaven - EP · 2003年
- GEAR BLUES · 1998年
- candy house - EP · 1996年
- カサノバ・スネイク · 2000年
- GEAR BLUES · 1998年
- GEAR BLUES · 1998年
- カサノバ・スネイク · 2000年
- Last Heaven's Bootleg · 2003年
必聴アルバム
- 重量感満点のバンドサウンドで幕を切る4作目のアルバム。"スモーキン・ビリー"、"G.W.D"といったヒット曲に加え、後にアンセムとなった"ダニー・ゴー"など、ライブ映えする人気ナンバーを多数収録している。特にリズムセクションがタフなビートを獲得したことで、音のスケール感がジャンプアップ。前作までのガレージパンク的なサウンドに加え、当時の彼らが目指したブルージーな感触が、そこかしこに噴出しているのが印象的。アルバムリリース前の1998年夏のFUJI ROCK FESTIVALで鮮烈なライブを展開したことも評価を後押しし、セールス面においても成功を収めた。1990年代の日本のロックを代表する一枚である。
- 2003年
アーティストプレイリスト
- 日本では未開だったガレージロックという名の荒野を爆音と共に駆け抜けたバンド。
- 影響を受けてきた音楽への愛とリスペクトが感じられる名曲の数々。
- 2000年
- 1998年
ベストアルバム、その他
THEE MICHELLE GUN ELEPHANTについて
1990年代、幾多のロックバンドがしのぎを削った中でも屈指のライブバンドとして君臨したのがTHEE MICHELLE GUN ELEPHANT(以下TMGE)である。このバンドの物語は常にライブの場から始まり、時には小さなライブハウスで、また時には巨大なアリーナ会場や開放的な野外のステージで、ドラマが広がっていった。汗と熱気が渦巻くその場所から彼らは渾身(こんしん)のガレージロックを鳴らしたのである。そんなライブバンドであるTMGEが残した功績として、大会場でのスタンディング形式を定着させたことが挙げられる。1990年代に日本中でライブハウスが急速に増えたが、さらに大きな場所であるアリーナ級の会場では椅子席での鑑賞が通常だった。しかしTMGEは1999年、横浜アリーナで史上初のスタンディングライブを成功させ、これ以降は他のアーティストたちも同じアプローチを各地で試みていった。そしてTMGE自身も後年、幕張メッセといった広い会場でスタンディングライブを再び実現。2003年10月の解散ライブも幕張メッセとなった。そのアンコールで披露された、デビューシングル「世界の終わり」(1996年)の壮絶なパフォーマンスは語り草となったほどである。アルバム『Chicken Zombies』(1997年)、ヒットシングル「スモーキン・ビリー」を収録した『ギヤ・ブルーズ』(1998年)などで多くの人々をとりこにしたTMGEだが、その基盤はパンクやガレージロック、そしてパブロックにある。つまり酒を飲みながら、演奏を楽しむような小さな場所で誕生した音楽こそが彼らの出発点なのだ。特にファーストアルバム『cult grass stars』(1996年)はそうしたジャンルの色合いが濃い。インディーズ時代の1994年にはパブロック界屈指のギタリスト、ウィルコ・ジョンソンの来日公演の前座を務め、2001年にはパブロックバンドであるThe PiratesのMick Greenと録音したシングルを発表している。そしてTMGEの4人、チバユウスケ(Vo)、アベフトシ(G)、ウエノコウジ(B)、クハラカズユキ(Dr)の全員がアルコールを好んでいた。思えば2009年夏にアベが急逝した直後、FUJI ROCK FESTIVALにThe Birthdayで出演したチバはその冒頭で「今日のライブは俺たちの大親友だったアベフトシにささげます」と告げた。やはりTMGEの主戦場はライブなのだ。そしてその場の興奮は、彼らが残した数々の作品の中でも生き続けている。
- 出身地
- Tokyo, Japan
- 結成
- 1991年
- ジャンル
- オルタナティブ