［建築物］［町カフェ］★スターバックスコーヒー　弘前公園前店（旧第八師団長官舎、弘前市、現存）

（スターバックスコーヒー弘前公園前店。雨降りのなか訪問しました）

★スターバックスコーヒー　弘前公園前店（旧第八師団長官舎、弘前市、現存）

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　観るだけ美術部長は、２０２３年３月２６日（日）－２９日（水）まで、弘前市・黒石市を訪問しました。今回紹介するのは、スターバックスコーヒーの弘前公園前店です。こちらの建物は、陸軍「旧第八師団長官舎」で、１９１７年（大正６年）に陸軍師団長の官舎として建てられました。玄関部に神社などにみられる切妻破風（きりづまはふ）と呼ばれる三角屋根を採用。日本の建築様式も取り入れた和洋折衷の洋館です。こちらの建物は、現在では国指定の登録有形文化財になっているのですが、スターバックスコーヒーが登録有形文化財に出店するのは、神戸市「神戸北野異人館店」に次いで２店目。歴史ある建物で、レトロな雰囲気に触れたい観光客にはうってつけです。

（こちらの建物は、旧第８師団長官舎をリノベーションしたものです）

　エッジが効いた独特の屋根と、縦長な窓など、洋風でありながら和のテイストも感じる不思議な建物ですが、こちらは明治期の津軽地方において数多くの洋風建築物を手掛け、大工の神様とまで言われた堀江佐吉の長男であった、堀江彦三郎が施工したのだとか。会議室だった空間には、大きな窓から陽ざしがたっぷりと差し込み、開放的なスペースになっておりました。注文カウンターの吊り下げ照明には青森産ブナ材を使用するなど、意匠を活かしつつ、地域の素材や、伝統工芸でアレンジしたデザインが取り入れられています。

（雨降りと言うこともあり、店内はけっこうな賑わいでした）

　当日は雨降りだったこともあり、店内は座るところがないくらいに混んでいて、コーヒーをテイクアウトしていったお客さんも多くいました。ラッキーなことにぼくは座れたのですが、混んでいることもあり、店内の写真撮影は断念。それでも店内は意外に広くて、ゆったりと時間を過ごせそうでした。キャラメルマキアートを注文しましたが、冷えた身体には美味しかったです。