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「Z世代はググらない」は本当?「お店検索・口コミに関するアンケート調査」の結果を大公開!

AI店舗支援SaaS「口コミコム」を運営する株式会社movが行った「お店検索・口コミに関するアンケート調査」の結果をご紹介します。SNSネイティブのZ世代。「Z世代はググらない」と言われますが、実際のところどうなのでしょうか。年代別の口コミサイト・Googleマップ利用傾向や、「お店検索」の動向を紐解きます。

更新 2023.11.07 公開日 2023.08.28
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SNSネイティブであるZ世代の「お店探し」の実態とは?

人気のカフェや評判のよいレストラン、美容室など、SNSネイティブであるZ世代は「InstagramやTikTokを使って探すことが多い」と言われていますよね。
 
実際SNSでも「#カフェ」などのハッシュタグの投稿数はとても多く、ミレニアル世代やもっと上の世代からは「Z世代はググらないのでは?」とさえ言われています。

では実際のところどうなのでしょうか。
 
今回は、AI店舗支援SaaS「口コミコム」を運営する株式会社movが行った「お店検索・口コミに関する」アンケート調査結果をご紹介。調査を通して、Z世代の「お店探し」の実態が見えてきました。

「お店検索・口コミに関するアンケート調査」をご紹介!

はじめに、こちらは今回のアンケート対象者の人数構成比です。各性年代の回答数は、世代別人口構成比に合わせて設定されています。
 
アンケート対象者は約1,000名。「日本の人口の縮図」となるような形での調査です。
 
一般的にZ世代とは15歳~24歳くらいの年代の方を指しますが、今回の調査では、10~20代に該当する対象者が「Z世代」と呼ばれています。
 
それを踏まえて、アンケート結果を紐解いていきましょう。

Z世代がお店を検索する際に使うツールは?

これは「お店を探す際に何を使って調べるか」という質問に対する、全世代の回答です。
 
アンケートでは3位までのランキングを調査。1位(最も使う)を3点、2位(2番目に使う)を2点、3位(3番目に使う)を1点として得点を計算しています。
 
これによれば「Googleなどの検索エンジン」が1,660ポイントと圧倒的な1位、「Googleマップなどの地図サービス」が810ポイントで2位となりました。

一方こちらは年代別の結果です。
 
10代の1位は「Googleなどの検索エンジン」(24.56%)、2位は「SNS」(23.68%)、3位は「Googleマップなどの地図サービス」(16.67%)。
 
20代の1位は「Googleなどの検索エンジン」(22.53%)、2位は「SNS」(19.27%)、3位は「Googleマップなどの地図サービス」(14.58%)という結果でした。
 
ほかの世代と比べると、圧倒的に「SNS」でお店を使う人の割合が多いのが読み取れます。

こちらは10~20代の回答をまとめた円グラフです。
 
僅差ではありますが「Googleなどの検索エンジン」が1位を獲得しており、SNSと検索エンジンを併用してお店を探している、という検索行動が見えてきます。
 
昨今よく言われる「Z世代はググらない」というのは必ずしも正しいわけではないのかもしれません。

Z世代は飲食店を探す際に何を使って調べる?

Z世代は飲食店を探す際に何を使って調べる?(全世代)

こちらは「飲食店探し」にフォーカスした調査結果です。
 
行きたい飲食店を探す際にチェックする情報源として、全世代の総合では、1位「グルメサイト(食べログ、Retty、ぐるなびなど)」(1,618ポイント)、2位「Googleマップ」(1,229ポイント)、3位「知人からの紹介」(974ポイント)となっています。

10代の1位は「Googleマップ」(28.07%)、2位「SNS」(20.76%)、3位「グルメサイト」(11.99%)。20代の1位は「Googleマップ」(26.17%)、2位「グルメサイト」(19.01%)、3位「SNS」(15.36%)という結果でした。
 
「グルメサイト」が優位をキープしていたり、「SNS」よりも「知人からの紹介」や「テレビ」などの得票数が多かった30代以上とは異なり、10~20代は「Googleマップ」や「SNS」を利用している傾向が高いことがわかります。
 
特に10代は「グルメサイト」の利用率がほか世代に比べて低いこともわかります。マーケティング施策を行う際には、ターゲットの年代に合わせて情報発信先を調整する必要がありそうです。

Z世代は口コミをどの程度参考にしているのか?

「口コミを読んだことで行動変化することはありますか?」という問いには、全世代が67.2%である一方、10~20代は70.8%と、やや高い傾向にありました。

さらに「普段からお店に関する口コミを読んでいるか?」という問いでは、全世代が47.1%である一方、10~20代は54.1%という結果になりました。

「口コミを書く」側の割合も調査。全世代が10.3%である一方、10~20代は16.2%という結果になっています。
 
ここまでの一連の結果を中高年層と比較すると、10~20代の若い世代は「口コミ」をより重視し、かつ発信する傾向にあることがわかります。
 
今後デジタルネイティブなZ世代が多数派となっていく中で、口コミは今まで以上に重要になることも予測されます。

「Z世代もググる」けれど、お店の探し方に変化も

まだまだお店選びの傾向としてGoogleなどの検索エンジンが根強く残る現代。「Z世代はググらないのか?」という問いには、NO(ググっている)と言えるでしょう。
 
しかし一方で、SNSやGoogleマップなどの利用が増えていることや、グルメサイトの利用が減ってきていること、より口コミを重視してお店選びをしていることなど、「お店選び」の仕方は時代とともに確実に変化しています。
 
売る側も、ターゲットに合わせて情報発信の仕方を変えたり、お客さまの声を「口コミ」として発信できるような仕組みや店舗運営を心掛けたりすることで、よりZ世代の集客が見込めるかもしれませんね。

【調査概要】
『お店検索・口コミに関するアンケート調査』
調査対象:15歳以上 79歳以下の男女を、世代別人口構成比率に合わせてアンケート実施(北海道、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、愛知県、大阪府、兵庫県、福岡県在住の計996名)
調査期間:2023年5月9日〜2023年5月10日
調査方法:アンケートツール(Freeasy)を使用したインターネット調査
調査主体:株式会社mov

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