[2018/6/18加筆]ドコモ版 HUAWAI P20 Pro (HW-01K)を入手した

Takashi Kawasaki
9 min readJun 17, 2018

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遂にP20 Proを手に入れました!

P20 Proは、グローバル版の発表からずっと気になっていたスマホで、本当のところを言えば、玉虫色の奴が欲しかったわけですが、一方で、おサイフケータイという仕組みに依存する僕は、キャリアから購入するしかないわけで、というわけで、ドコモ版P20 Proの評価記事です。

コンデジ代わりのスマホ

なんと言っても、P20 Proは、コンデジキラーと言って良いその性能こそが存在意義の90%以上を占めると言っても過言ではありません。

レンズの並びは造形としては美しいと思うし、LEICAの文字が格好いい

このカメラ機能、期待通りか?と言われると、期待しすぎな部分もあり、この程度かという感じはあります。この世の中に魔法はないので、想定の範囲内の品質といえばその通りです。とはいえ、ダメなの?っていう話だとすると、とんでもない。この薄さの中によくもまぁ、これだけの性能と使いやすさを詰め込んだものです。普段は全自動で撮影して、夜景モード、プロモードを適所で使えば、こんなに使いやすいカメラはないでしょう。簡単にISO6400とかあるいは1/4000なんていうシャッタースピードとかを使えるのです。普通のスマホではこれはできない。光学5倍ズームというのも、なかなか使い勝手が良いと思います。

プロモードも使いやすい。ただ、ISO感度は6400までしか上がらない?

一方で、動画撮影はオマケですね。1080P/30fpsしか使えないと思って言い。この辺は競合と比べると弱い。弱いけど、まぁ、そんなの使えなくても困らないというか、使わないからまぁ、いいやと割り切れる部分かなとは思えます。10万超える価格の機械ではありますけど:(

ドコモは本当にクソ

そんなことよりも許されないのは、ドコモの圧力でソフトウェアに加えられた修正です。何がクソかといえば、

クソ電話アプリしかない

HUAWEI純正の電話アプリは削除されており、代わりにドコモ製の電話アプリのみがプリインストール&削除不能となっています。

そして、想定内とはいえ、Google純正電話アプリをインストールすると、対応してないというか、インストール出来ないように手を回されているという。ドコモめ死んでしまえ。

クソ電話帳アプリしかない

これまた、HUAWEI純正の連絡帳アプリがインストールされていません。代わりにドコモ電話帳。ドコモめ死んでしまえ。

しかし、幸いにもこちらはGoogle純正連絡帳がインストールできます。

代替アプリはないものか

幸いにも、まぁ、Simplerのダイアラなどは比較的シンプルで悪くはないので、僕はそれを使うことにしたのですが、とはいえ、通話中に表示されるアプリは如何ともしがたい。ダサいというよりは必要最小限の機能もないではないかと。例えば、XperiaやGalaxyの通話中の画面には、BluetoothのON/OFFなどがありますが、この画面にはない。少なくともぱっと見で分かるところにはないんじゃドコモめ死んでしまえ。

どうしてこんなに醜悪なUXを作り込めるのだろう

顔認識が恐ろしく凄い

ネガティブなことを書きすぎたので良いところも書きます。

顔認識ははっきり言って、苦肉の策かなと思っていたので、「指紋認証を使おう、Galaxyでは背面の高いところにあってまるで使い物にならなかった指紋認証が使いやすくて良いぜ」ぐらいに思っていたのですが、指紋認証が良いのはさておき、実は、顔認証が凄い。

これ、オマケというには十分すぎるほどの速度、精度、使い勝手があります。スマホの画面が消灯状態でのぞき込んでもロックが解除される。それもかなり高速。指紋を使う必要性がほぼない。それに、Galaxyの虹彩認証などは屋外ではかなり認識率が悪く使い物になりませんでしたが、こちらは屋外でも特に問題なし。なんという精度。

普通にソフトウェアでこんなことをやるとバッテリーがいくらあっても足りなくなるのですが、よく見ると、顔認証は、手で本体を持ち上げたのを検出して、そのタイミングから認証を開始しているようです。なるほどよく考えられていますね。これなら常時認証処理を動かさなくても良いのでバッテリー持ちが著しく悪くなることはなさそうです。

暗闇での顔認証

さらに、真っ暗闇でも試してみましたが、なんと真っ暗闇でも顔認証でロック解除出来ます。まぁ、振りかぶったタイミングでライト的なものが点灯するので、認証が完全なる暗闇で行われるということはないわけですが、明るすぎる環境、暗すぎる環境での顔認証もかなり考慮されているようです。

顔認証における眼鏡

また、眼鏡君なら気になる、眼鏡はどうなの問題。眼鏡をつけた状態で顔を登録しましたが、眼鏡なしでも認証できます。内部的にどういう処理が走っているのかはわかりません。

いや、感心してしまうレベルの凄さです。

そうじゃなくても、指紋センサーはやっぱり全面に付いていた方が良いですね。ドコモはFIDO推進してるはずなのに、未だに、顔認証や虹彩認証ではdアカウントなどと連動できません。指紋だけです。それだけに、指紋センサーが表にあるのは結構重要。これを無理に廃止(or 裏面に持って行く)してないことは逆に好感の持てる部分でしょう。

あと、心配になるのは、顔写真とか顔の動画とかでアンロックできるのでは?疑惑ですが、手元にあった顔写真とかGalaxyで撮影した顔の動画ではまるでアンロックできませんでした。その程度のセキュリティはあるようなので、指紋と比べて同程度のセキュリティは確保されていると思って良いでしょう。逆に指紋認証がヤバいぐらいにはヤバいと思いますが。

DOLBY ATMOS

プリインの動画はとりあえず見ておくべきだと思います

こんなのオマケだろ?って思ってましたが、いや、これ結構凄い。この筐体のどこからこんな音なってるの?っていう。スピーカーはどうやら左右に搭載されているようですが、それ以上に、筐体全体から音が出ている感じがします。Galaxyはスピーカーは側面に1つしかなかったので、それから比べると動画を見ているときの音の良さは十分に感じられます。

OLED

GalaxyのAlways On Display相当の機能

Galaxyと同じOLED(有機EL)。発色はGalaxyと比べるとそれほどでもないですが、必要十分かと。Galaxyと同じく、ディスプレイ消灯(?)状態でも、時計だけを表示することが可能です。

ノッチ問題

個人的にはノッチは隠した方がいいかなって思いました。隠しても、ステータスバー周りは自然な感じで画面外に佇む感じになるので、決して無駄な領域という感じではなく、悪くないです。

バッテリー持ち

バッテリー持ちはかなり良いと思います。バッテリー容量がそれなりにあるのは事実ですが、ディスプレイの解像度やその他で無理をしない設計にしていることが功を奏しているのでしょうか。

無線充電はない・・・

そして、無線充電は欲しかったところではあります。Qiのクレードルは結構便利で一度使い始めると手放せなくなるところがあります。

標準ケース&標準画面保護フィルム

まぁ、僕は基本、裸族なので、これらは必要ないと思います。特に保護フィルムは結構固めで、縁が指に当たると結構イライラするぐらいの感じ。既に剥がしました。

保護ケースに関しては、カメラ出っ張りがあり、机などに置いたときの据わりが悪いので、それをオフセットするためのケースだと思うとあった方が良いともいえるのですが、やっぱりケースは嫌いです。せっかくのフォルムが台無しになります。

その他

KirinさんのパフォーマンスがSnapdragonと比較してどうよ?っていうのはHUAWEI全般の話なので言っても仕方がないですが、ゲームをする人には気になるところかもしれません。別に激遅いとかそういう感じのことは全然ありませんが。

あとは、慣れの問題かもしれませんが、今のところ、指紋センサーとホームボタンがどっちがどっちか分からなくなって指が迷うっていう。

まとめ

もともとGalaxy Note8ユーザーだったのでそれとの比較になりますが、まぁ、OLEDの解像度とか、一部の機能に関してはデグレです。ペンもありません。虹彩認証もありません。

ただ、触ってみて感じるのは、ピーキーな技術の組み合わせに思えるGalaxyと比べて、それなりのハードウェアをソフトウェアでうまく制御しているなという感じがすることです。iPhoneなんかもそうですが、最終的にはハードウェアはソフトウェアでの制御でいくらでも化けるという部分があるので、ソフトウェアに重きを置いているというスタンスは好感を持てます。逆に言えば、そのソフトウェアをクソカスタマイズしてしまうドコモは死んでしまえ。

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Takashi Kawasaki
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Written by Takashi Kawasaki

クミナス株式会社 CEO 川崎高志

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