多年草 北海道南部〜九州の日当たりのよい荒地や斜面に生える。根茎は発達し、横にはって広がり、新しい苗を出す。茎は下部で直立し、上部は斜上して多くの枝に分かれ、高さ20〜150cm、まれには3mを超えることもあり、基部では径2.5cmに達する。葉は有柄、広卵状楕円形〜広卵形、先は尾状の鋭尖形、基部は切形まれに浅心形、長さ6〜15cm、幅5〜12cm、両面無毛か表面脈状に細突起がある。托葉鞘は膜質、早く落ちやすい。雌雄異株。偽総状花序は茎頂および葉腋から出た花序軸に多数開出してつき、全体として円錐状の花序をつくる。花序軸には細毛がある。花柄は花時3〜4.5mm、基部から1/3ほどの場所に関節があり、果時には伸びて6mmに達する。萼は白色または乳白色でときに赤みをおび、長さ1.5〜3mm。萼は5裂する。雄花では萼は深裂して裂片は開出し、雄しべは8個、萼より長く、雌しべはふつう発達しないが、一部の花では発達して両性花となる。柱頭は3個、先端が房状に細裂する。雌花では萼は中裂して裂片はあまり開かず、果時に大きくなり、外側の3裂片は背面に翼を出し、全体は倒卵形となって先は凹み、長さ5〜10mmとなる。そう果は3稜形、黒褐色で光沢があり、長さ約2.5mm。花期は7〜10月。(日本の野生植物) 学名は、Fallopia japonica var. japonica タデ科ソバカズラ属 |
▼2012年9月2日 雌花(雌株) 東長江 | ▼萼は5裂する。 | ▼柱頭は3個、先端が細裂する。 |
▼花は直径約3mm。 | ▼微小な雄しべがある。 | |
▼花後に翼のある萼が果実を包む。 | ▼若い果実。3個の翼が張り出す。 | ▼萼は長さ約1cm。 |
▼外側の3個の萼が翼状に広がり、果実を包む。 | ||
▼2012年9月2日 雄花(雄株) 東長江 | ||
▼葉は長さ約15cm。 | ||
▼2010年9月11日 雌花(雌株) 大草 | ▼若い果実 | |
▼雄花(雄株) | ||
▼2008年8月24日 雄花 玉湯 | ||
▼2005年8月30日 雌花(雌株) 鹿島 | ||
▼2004年9月18日 雄花 上乃木 | ||
▼2014年2月24日 果実 新庄 | ▼3個の萼が翼状に大きくなり、果実を包んでいる。 | |
▼萼は長さ約1.2cm、先端に黒い果実が見える。 顔を出している黒い果実。 | ▼萼を除くと果実がある。 | |
▼果実は3稜があり、長さ約3.5mm。 | ||
▼2013年1月12日 果実 宍道 | ▼果実は翼状の3個の萼に包まれる。 | |
▼萼は翼や柄を含めて長さ約8〜11mm。 | ▼翼状の萼の裏面。 | |
▼果実を1個包んでいる。 | ▼果実は長さ約2.2mmで3稜形。 | ▼3稜形の果実の横断面。 |
▼2004年10月3日 果実 八雲 | ||
▼2009年5月23日 八雲 | ||
▼2016年12月19日 黄葉 宍道 | ||
▼2011年4月13日 新芽 八雲 | ||
▼2007年4月8日 新芽 枕木 | ▼2006年4月23日 西忌部 | |
▼2010年5月1日 新芽 八雲 | ||
▼2010年4月17日 新芽 八雲 | ||
▼2005年6月25日 八雲 | ||
▼2003年8月16日 東出雲 | ||