ここのところ、プリペイドカード「Kyash」に変更が相次いでいます。
そしていよいよ、Kyashの還元率に変更が加わることになりましたので、紹介しましょう。
目次
【2/10より】Kyash決済時の還元率が変更
2月10日より、Kyashでの決済時に付与されるKyashポイントの還元率、上限が変更となります。
これまでのKyashは、
・ Kyash Card:発行手数料900円で本人確認必須だが、還元率1%
・ Kyash Card Lite:年会費無料で本人確認不要、還元率0.5%
・ Kyash Card Virtual:年会費無料で本人確認不要、還元率0.5%で最短1分で利用可能
という3種類があり、2月10日以降は以下のように変更されます(表中の赤字が変更点)。
残高の種類にはKyashマネーとKyashバリューがあり、以下のような違いがあります。
Kyashマネーの方が使い道が幅広いですが、決済専用と割り切っている人はKyashバリューでもいいでしょう。
チャージでポイント還元を得られそうなのは、Kyashバリューです。
クレジットチャージでは還元率が「最大1% → 0.2%」にダウン
還元率については、Kyashマネーを使った決済なら、還元率の変更はありません。
しかし、Kyashバリューを使った決済の還元率は、3種類のKyashとも0.2%に引き下げられます。
しかも、1ポイント未満(小数点以下)は切り捨てのため、500円で1ポイントです。
つまり、Kyashバリューを使った決済は、500円未満だとポイントが付きません。
還元上限についても、Kyashバリューを使った決済の月間還元上限が、いずれも100ポイントに引き下げられます。
ポイント多重取りとして使っている人も多いクレジットチャージだと、還元率が「最大1% → 0.2%」にダウンです。
d払いの普段使いなら1.9%還元で依然強力
変更点だけ見ると、「Kyashはオワコンか」と思ってしまいますが、そんなことはありません。
d払いの普段使いなら、依然強力なコンボです。
スマホ決済のd払いは、支払い元として3Dセキュア(本人認証サービス)に対応したKyashを登録可能です。
Kyashへのチャージに使うカードとして「リクルートカード」を使うと、以下のような還元を得られます。
・ Kyashへのチャージ:リクルートポイント1.2%
・ d払いの利用:dポイント0.5%
・ Kyashでの決済:Kyashポイント0.2%
合計1.9%もの還元を受けられるのです。
Kyashからの乗り換えにおススメ2選
Kyashに見切りをつけて乗り換えるなら、こちらの2つがおススメです。
au PAYプリカ+au PAYゴールドカード
まず、au PAYプリカ+au PAYゴールドカードの組み合わせです。
au PAYゴールドカードでは、2月利用分よりau PAY残高へのチャージに対して2%分のPontaポイントを還元します(月1,000ポイント上限)。
チャージされたau PAY残高は、au PAY(コード決済)とau PAYプリペイドカードで共有するものです。
au PAYプリペイドカードを利用すると、0.5%分のPontaポイントが還元されるため、合計で2.5%分のポイント還元を受けられます。
dカードプリペイド+Visa/Mastercardの一部
iDが使えるdカードプリペイドも、なかなかのおススメです。
dカードプリペイドへのチャージは、多くのVisa/Mastercardで可能となっていますが、チャージ手数料として204円がかかります。
5万円チャージすれば、手数料の占める割合は0.408%となり、0.5%以上の還元率のクレカなら得をする計算です。
三井住友カードやdカードなら手数料がかかりませんが、これらのクレカからdカードプリペイドにチャージしても、ポイント付与の対象とはなりません。
dカードプリペイドを利用すると、0.5%分のdポイントが付与されます。
Kyashを維持か他へ乗り換えか、検討を
Kyashの還元率が最大1% → 0.2%に改悪されます。
d払いとの組み合わせなら依然として高還元ですが、Kyashからの乗り換えも検討した方がいいかもしれません。
その際は、いずれもMastercardブランドで幅広く使える、au PAYプリペイドカードやdカードプリペイドに、チャージでポイントが付くクレカを組み合わせるといいでしょう。(執筆者:キャッシュレス研究家 角野 達仁)