映画「シンドバッド　空とぶ姫と秘密の島」

2015年07月19日(Sun) 22:39

アニメ 0

「世界名作劇場」シリーズの日本アニメーション創立40周年を記念して
製作された冒険ファンタジー・アニメ「シンドバッド」3部作の1作目。

実は友人が作画関係の担当をしておりまして…
応援の意味も兼ねて見に行って来ました。
「アラビアンナイト」のシンドバッドをモチーフにした全くオリジナルのストーリーで
今回は旅立ち編。お父さんが航海から帰って来ず母とふたり暮らしのシンドバッド。
いつかお父さんのように船乗りになって大海に乗り出して行く事を夢見ていたんですが
ある日、空掛ける馬に乗った少女サナが空から落ちて来るのに遭遇。
しかも彼女は悪漢に追われる身だった。悪漢から少女を助けるがシンドバッドだったが、
そのまま彼女は立ち去ってしまう。そんなシンドバッドの頑張りを見ていたラザック船長は
シンドバッドの夢を聞き、船乗りとして船に乗らないかとシンドバッドを誘ってくれる。

…こんな出だしから始まる第1作。
なかなか旅立つことをお母さんに言い出せず、出航までの3日があっという間に
過ぎてしまうんですが、お母さんは、それをなんとなく察していて…
裁縫や料理をしながら、小さい頃のシンドバッドを思い出してるんですね。
そのバックにお母さんの声の出演をしている薬師丸ひろ子の劇中歌が流れていて、
その透き通った歌声と歌詞の内容が相まって良い感じを出していました。
別れのシーンで、息子の帰りをかたくなに信じているお母さんのセリフにちょっぴり涙。

シンドバッドが運命的に出逢ったヒロインのサナも魔法族の生き残りという設定で
彼女が身につけているペンダントを狙う悪漢たちも空飛ぶじゅうたんやライトセーバーの
ような剣で闘ったりと結構近代的！しかも最後に登場するのはノーチラス号型の潜水艦！
彼等がどんな種族なのかなぜそんな科学力を持っているのか次回に持ち越しと言ったところ。

ただ上映時間が50分と短いため（料金は千円）…
とにかく先を急いでるので、各シーンに余韻を残こす時間が少なかったのが残念。
お母さんとの別れのシーンではそれまで覆っていた霧があっという間に晴れちゃうし、
最後の幻の島ももうちょっと情景を映して、サナの心情とシンクロさせて自分の一族の
ことを想う気持ちがもっと出せたら良かったのになあ。
あとは物語の最初の方で落ちてきたサナのマントを、のちにシンドバッドの親友になる
アリがすっぽりかぶってしまってすぐにそれを取るシーンがあるんですけど…
やっぱここは「良いにおいがする～」とかなんとか言って欲しかったなあ。
彼はジムシー的な役どころなので、これは必須だっと思うのですがどうでしょうか？
全体的にさらっと流していたように感じる1話でしたが、2作目はもっと萌え要素を作って
キャラを立たせることを希望します～。…ってもう間に合わないか。（笑）

以下に作品のデータを記載。

シンドバッド　空とぶ姫と秘密の島(2015)
メディア映画 Anime
上映時間 50分
製作国日本
公開情報劇場公開(イオンエンターテイメント)
初公開年月 2015/07/04
ジャンルアドベンチャー
映倫 G
僕たちは、
世界のどこにだっていける。

監督：宮下新平
アニメーション制
作：日本アニメーション
製作：大山義人亀山暢央福嶋更一郎
木原康博飯田雅裕石川和子
プロデューサー：小池賢太郎
井上孝史
企画・プロデュース：白組日本アニメーション
シリーズ構成：川崎ヒロユキ
脚本：早船歌江子
キャラクターデザイン：佐藤好春
総作画監督：佐藤好春
主題歌：whiteeeen 「ポケット」
劇中歌：薬師丸ひろ子「わたりどり」

声の出演：村中知シンドバッド
田辺桃子サナ
永澤菜教アリ
宮澤正ナジブ
青山穣
鹿賀丈史ラザック船長
薬師丸ひろ子ラティーファ

【解説】　「世界名作劇場」シリーズなどで知られる日本アニメーションの40周年を記念して製作された冒険ファンタジー・アニメ。『アラビアンナイト』を原案に、シンドバッドの冒険の物語を全３部作で描く。本作はその第１弾。監督は「映画ドラえもん　のび太の恐竜２００６」の演出を担当した宮下新平。　母と２人で暮らすシンドバッドは、未知の世界に憧れていた。ある日、木馬に乗った少女が空から舞い降りてきた。サナという名のその少女は、伝説の魔法族の姫だった。怪しい集団に追われていた彼女を助けようとするシンドバッドのがんばりも虚しく、サナは彼らに連れ去られてしまう。そんなシンドバッドの奮闘ぶりを見ていたバハル号の船長ラザックが、彼を海へと誘う。母を一人残していくことにためらいを抱きつつも、長年の夢を叶えるため、相棒の小猿ミミとともにバハル号へと乗り込むシンドバッドだった。＜allcinema＞