映画「オテサーネク」
3/13に見た「アリス」に続きWOWOWで放映された映画「オテサーネク」を鑑賞。
監督 ヤン・シュヴァンクマイエル
出演 ヴェロニカ・ジルコヴァ(ホラーク夫人)ヤン・ハルトゥル(ホラーク)
クリスティーナ・アダムコヴァ(アルジュビェトカ)
2000年 132分 チェコ / イギリス 映画 PG-12
子供のいない夫婦が木の切株を子供として育てると
異常な食欲で、両親までも呑み込んでしまうという
チェコの民話を元にして作られたダークファンタジー。
不妊症に悩む奥さんにを慰めようと別荘で庭を開墾中に
みつけた切り株を赤ちゃんに見立て、プレゼントした旦那さん。
意に反して、妻が実の子のように溺愛し始めてしまい、
やがて周囲に嘘をついて自宅アパートで育てる事に…。
アパートには、思春期で性に関心を持つ少女と両親、少女を猥らな目で見る老人、
ちょっとくたびれながらも周囲のことが気になってしょうがないおばさん…
など曲者キャラを巻き込んで、やがて物語は悲惨な事態に急展開!
って、これ、ダークファンタジーなんてもんじゃなくて
ホラーなんですよ。
けど、最後までコメディタッチなのが、味だなあ。
途中、民話が語られるシーンにアニメが挟まったりはしているんですが、
あまりにもぶっ飛んで猥雑だったりする上に
作為的にいやらしく撮った飲食シーンを何度も挟むなど監督の趣味が炸裂。
今回は次第に成長する切り株赤ちゃんオティークの演出に
コマ撮りアニメを用いたところに勝因があったように思えます。
不気味で怪しいのに、どこかユーモアがあって、もの悲しい。
奥さんがおかしくなっちゃたのも怖いけれどその中に悲壮感が漂っています。
そして主人公のアルジュビェトカ演じるクリスティーナ・アダムコヴァちゃんが
かわいくないところも、生意気で好奇心一杯な恐れ知らずの子供を
描くには不可欠だったとも言えると思います。
一見、人食い切り株ホラーなのに、母性というものを
考えさせてもくれる不思議な作品でした。
1冊の民話が引用されるところは浦沢直樹の「MONSTER」を思い出しましたが…
こちらの方が作品を通じての不気味さに統一感があり数段好みでした。
そこにグロさとエグさも入ってるところがゴージャスで
この手のジャンルが好きな人には堪らない作品だと思います。
昨晩映画「逃走車」を見ました。感想はまた後日書きます。
同じく昨晩NHKで人形劇「シャーロック ホームズ」見ました。
(全20回、今月25~27日まで後7・30、4回以降は8月放送予定)
最初は面食らいましたが…ワトソンが良いやつだったのでまあまあ。
でも人形のデザインはもうちょっとカワイイ方が良かったかな。
ホームズは良いけど。って、文字表現など「シャーロック」意識してる?
今日ののおやつ 「みたらし団子&豆大福」画像はこちらをクリック!
マクタロウとふたりで運営する「のほほん本舗」トップページ:今日の空
「日刊のほほん本舗」今日の空の全景写真のブログ
- 関連記事
-
- レイダースファンなら見るべき「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」! 2023/07/02
- 映画「美女と野獣」2D字幕版 2017/05/07
- デッドプール&ウルヴァリン最新予告 2024/06/29
- ALWAYS 三丁目の夕日 2005/11/05
- モンスターズ・インク 2002/03/02
- 9/4からIMAXで再上映の「インターステラー」を見たい! 2020/08/24
↑ クリックして貰えると大変喜びます!