「河童のクゥと夏休み」と「レミーのおいしいレストラン」
「レミー」は最初から見るつもりだったんですが、「クゥ」はテレビのCMで見て、絵が好みでなかったり、話もよくあるタイプの話で、見る気はなかったんです。
でも、私が「おたく道の師」と仰ぐ漫画家のしらい先生が、ブログで「是非見て!」と書いていて、もしかしたら…と見に行ったら、いやーやられましたーァ!!!もう大泣きです!!「クレヨンしんちゃん」の原恵一監督。やりますねえ。今まで観た事がなかったんですが、きっと、巷では噂になっている「しんちゃん映画」も面白いんだろうなあーと思ってみたり…。
とにかくクゥを拾った浩一一家4人のキャラが抜群に良かったですね。それに飼い犬「おっさん」!単なる犬かと思ってましたけど、「おっさん」と「クゥ」の関わりがこの映画に更に深みを与えていて、単なる「ジュブナイルもの」に終わっていないところが、素晴らしかった。
もし現実に河童がウチへやって来たら…という設定も見事に料理しているし、少年の成長と淡い恋の行方、いじめ問題、環境問題も盛り込み、それでも、雄弁すぎる事なく、ゆったりとした時間の流れを感じさせる素敵な映画でした。あまりにも「クゥ」が可愛らしくてぬいぐるみ…買っちゃいました!!(笑)
一方「レミー」ですが、愛すべき「アイアン・ジャイアント」のブラッド・バード監督作品。前回の「Mr.インクレディブル」にイマイチ、ノレなかっただけに、今回はどうかなーと思っていたら、もうお洒落だし、面白いし、技術的にもパーフェクトだし、演出は凝っているし、他の追随を許さないって感じでしたねえ。
レミーが尊敬する今は亡き名シェフ、グストーの、言わば座右の銘「誰でも名シェフ」が、そんな意味だったとは、最後の方までわからず…。(笑)レミーが人の言葉を理解し、料理を作ると言う設定こそが、単なる「ファンタジー」と言うことではなくて、固定観念に縛られる事なく、自由な心を持つべきだという、この作品のメッセージだと確信しました。
マクタロウとも話しましたが、もうピクサーは「実写」でも「アニメ」でもない新しいジャンルの「域」に到達していますね。予告で見たディズニー製の新作がかなり「ヤバそう」に見えたのは私だけ?
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