2024.12.29

武田神社に幸先詣でに行って来ました!

パンズ・ラビリンス

2007年10月06日(Sat) 11:42
映画 11
20071003-03.jpg

去年からずっと待ち焦がれていた映画「パンズ・ラビリンス」の公開の日がやって来ました!!悲しいかな全国公開されませんでしたが、それでもなんとか見に行ける横浜ららぽーとでの上映でしたので、今回も東名高速で2時間掛けて行って参りました。

いやーでも頑張って行った甲斐がありましたーー!!
もう今までのデル・トロ作品の要素を全部出し切った出来の良さに惚れ惚れ。モンスター(→)は出るにしても、雨の中の傘の一軍や虫は予想していなかっただけに、ファンとしては嬉しいところを付かれて狂喜乱舞って感じです。(笑)

舞台は内乱が続く1944年のスペイン。
母の再婚相手であるレジスタンス掃討を指揮する残忍な大尉の仕打ちに耐えながら毎日を送るおとぎ話好きな少女オフェリア。運命に導かれ、迷宮の中でパン(牧神)と出会い、3つの試練を与えられる…というのが物語の導入部なんですが、最後まで見ると、映画の最初のシーンがとても重要なシーンだと言う事に気づきます。
確かに全体を通して、これは壮大なファンタジーという事になると思いますが、ファンタジー色よりもむしろ、スペイン内乱を描いた戦争映画としての色合いが濃く、彼女の義父である大尉とその周りのキャラクターの描写が実に見事でした。

虫とモンスターが嫌いな人にはお勧め出来ませんが、この手の映画好きの人には是非見て頂きたい映画です!!!特に物語中盤に登場するモンスターのシーン、映像も展開も強烈で今晩夢に出て来そうです!!あぁ、もう1回見たいけど、遠くて行けない!!DVDよ!早く出て頂戴!!!

関連記事
        ブログランキング・にほんブログ村へ    

 ↑ クリックして貰えると大変喜びます!

Comments 11

There are no comments yet.

うみこ  

うわ~
こう言うの好きなの。
いつか 一人でゆっくり見られる日が来たら
DVDで見ようっと!

2007/10/07 (Sun) 00:18

まっぴら  

>パンズ・ラビリンス
スペイン内乱と聞くと、どうも「禁じられた遊び」のファンタジー版のような...。(笑)

>出るトロ
ホラー系のサイトを眺めると、そちこちでデル・トロ監督の話題に触れるので、(観てないけど)なんとなく今後の同行が気に掛ります。
現在「ヘルボーイ」の続編を手がけているそうですが、http://www.latinoreview.com/filmpreview.php?id=273
その次は・ラブクラフト原作の「AT THE MOUNTAINS OF MADNESS 」(クトゥルフ?)を手がけるんだとか...。

う~ん。今更ながら「ヘルボーイ」、見てみようかなあ...。

2007/10/07 (Sun) 20:23

いなりん  

自分は、何で今更【デビルズ・バックボーン】を作り直したのか?
そんな疑問符しか浮かびませんでした。

この映画のダークな部分は、現実世界のフランコ政権下のスペイン内情。

ファンタジー部分は、合間合間に描かれる少女の妄想部分だけって感想です。

ダーク・ファンタジーじゃなくて、ダークな映画とファンタジー。
どうにも中途半端。

はっきり言って、最後まで観るには相当の覚悟が必要です。
下手なスラッシャー映画よりも現実的な残酷描写の連続ですので、それが駄目な人は、決して観ない様にしてください。

2007/10/07 (Sun) 20:43

ぐらみす  

やっと始まりましたか。
私の行きつけのシネコンでも上映していないんです(泣)
マクノスケさまのように、違うところまで行って観る根性がないような、あるような・・・
もしかしたらDVDになるかも知れません~

2007/10/07 (Sun) 21:27

マクノスケ  

>うーさん
いつか見てみて下さいねー。
残酷描写もあるので注意が必要かとも思いますが、
良かったら是非。

>いなりんさん
あちゃーイケてませんでしたかー。
うーむー。残念。
私はかなりの手応えを感じていますー。
デル・トロ監督が練りに練って満を持して作ってくれたーって印象です。
待った甲斐がありましたー。
人間の持っている汚い部分を見事にさらけ出し、
それが人間だと言う事をも描いていたように思います。
それプラス、監督の趣味炸裂でファンとして楽しませて貰いましたー。
残酷描写もそれとして楽しめましたよー。

>まっぴらさん
デル・トロ監督、良いので是非見てみて下さい。
「クロノス」「デビルズ・バックボーン」も良いですが。
「ヘルボーイ」はエンターテイメントとして楽しめると思います。
次回作は私も自分の別ブログ「ヘルボーイの部屋」にも書きましたが、
まっぴらさんが書いてくれた「狂気の山にて」ですねー。
楽しみにしていますー。

2007/10/07 (Sun) 21:32

マクノスケ  

>ぐらみすさん
おー!!すれ違ったみたいですー!!
この映画、かなりこってり系ですので、万人にはお薦め出来ませんが、
ブログを拝見していてぐらみすさんの趣味ならOKかも…と思いました!!
映画館で見られれば一番良いとは思いますが、そこまで…ってところもあります。
DVDが出たらまずはレンタルで恐る恐る(←怖い映画だから)見てみて下さい。

2007/10/07 (Sun) 23:16

いなりん  

☆マクノスケさん
この映画ですけど、女性と男性で、受け取り方が大きく違ってきませんかね?

父親に対する自身の劣等感を、それを自身の分身である息子への愛情と敵に対する嗜虐性で補おうとする義父。
それを場の空気で感じ取る多感な少女。

男性である自分にとっては、入り込む余地のない、居心地の悪さみたいな感じが終始あったんですよ。

残虐な描写は、血を流すことによる死と、命の誕生を対極で表現する為に描写したんじゃ無いですかね?
母親の件など。
少女のラストなんかも、血を流す事によって扉を開けるというのも、大人への成長を示唆してるように取れますしね。

ちなみに迷路のデザイン。
迷路の先の床が、俯瞰から見た球状迷路のレリーフになっており、その門が血によって開かれる描写は、まるっきり【ヘルボーイ】グリゴリの復活シーンまんまでしたね。

2007/10/08 (Mon) 09:53

sorairokingiyo  

観てみたい映画が遠いというのは残念で仕方がないです…
大きな映画館はバンニン受けする作品がかりというのが悲しい<(`^´)> 

2007/10/08 (Mon) 11:20

マクノスケ  

>いなりんさん
男女間で受け取り方が違うのかしら?
マクタロウもかなりイケているようなので、そうとも思わず、ふたりで盛り上がっています。
血のシーンと言えば、母親が出血するシーンの描写も凄いなと思いました。
いなりんさんが仰る通り、血は大人への成長の示唆であり、
女性の艶めかしさを現しているのかもしれません。
迷路のデザインは写った瞬間…私もこれは「ヘルボーイ」と同じじゃん!…って思いましたよ。
デル・トロ監督の作品は「ミミック」「ヘルボーイ」「デビルズ・バックボーン」
「ブレイド2」「クロノス」の順で見ていますが、「ヘルボーイ」のあと「ブレイド2」を
見た最初のイメージは「ヘルボーイ」に似てる!…というものでした。
もしかしたら、前の作品を引きずる傾向がある人なのかも…という刷り込みがあったせいのか(?)、
それを監督の個性と楽しみましたが、ワンパターンだったかもしれませんね。

>sorairokingiyoさん
今年は特に観たい作品が全国公開されなくて、大変な思いをしています。
シネコンが増えたって言うのも原因のひとつかもしれませんね。

2007/10/08 (Mon) 17:35

いなりん  

血の件ですが。
マンドラゴラを新鮮なミルクに浸す件。
これも血と胎児の象徴ですね。
ミルク=血液ですし、マンドラゴラ=人の姿成りになろうとする木の根。
そして、それに自らの血(ミルク)を与える。

老木に一輪の花が咲くシーンがありますが、もしかしたら、あれはヘルボーイの【獣の本性】からの引用かもしれません。
ヘルボーイの流した血から、百合の花が咲くというエピソードがあるのですよ。

ヘルボーイが、黙示録の獣では無く、その素性が描かれる重要なシーンだったのですが、オフェリアの素性を表すキーワードに使ったんじゃないかな、と。

2007/10/08 (Mon) 22:28

マクノスケ  

>いなりんさん
マンドラゴラはかなり直接的な描き方でしたよね。
いや、こういうの妖しいんですけど好きなんです。(悪趣味でしょうか?)
なんだか諸星大二郎の漫画に出てくる「グフグフ」って蠢いている
なにやら正体不明の生物のようでツボでした。
ラストシーンのお花は「ヘルボーイ」へのオマージュ?
そんなシーンがあったんですね。
やはりそうなると、これは彼女の夢オチではなく、
彼女が本当のプリンセスだったという証明になるのですね。

2007/10/09 (Tue) 14:38

Leave a reply