ワールド・トレード・センター
もう冒頭から泣きっぱなしで、1つ席を挟んだ隣の方の
すすり泣きにも影響されてしまって、堪えられそうなシーンでも、
とうとうと涙が出てしまって、映画を見終わったあと…
顔に幾筋もの涙のあとが出来ていました。
このところ、こんなに泣いた映画も無かったんじゃないのかなあ。
思い返せば、あの日は、マクタロウが翌日、車の免許の試験があって、
いつもは付けっぱなしにしているテレビを10時過ぎまで消していました。
ひと息入れようという事でテレビをつけたら、飛行機がビルに突っ込んでいる
映像が飛び込んできて唖然としてしまったのを記憶しています。
映画の話に戻りますが、この映画は
イデオロギー的な観点からは描かれていません。
ビル崩壊で瓦礫の下敷きになった湾岸警官のふたりの生還が、
いかに行われたのか、その間の家族の思いはどうであったか…
多少、映画的なセンチメンタルな演出も入りますが、
それでもドラマとしては丁寧に観ている人に、
とても分かりやすく作られている誠実な映画だと思います。
オリバー・ストーンの映画は「7月4日に生まれて」「JFK」「ニクソン」
くらいしか観ていない私ですが、これが一番共感出来たかもしれません。
今回はパンフレットやレビューなどに一切目を通していないので、
監督の真意の程はわかりませんが、映画のテーマとして
描かれる人々の結束こそが、現在の政権が失っている大切なものだと
暗に言っているようにも思いました。
役者陣は ニコラス・ケイジ(ジョン・マクローリン)、
マイケル・ペーニャ(ウィル・ヒメノ)、
マギー・ギレンホール(アリソン・ヒメノ)など芸達者なところを見せていますが、
中でも私が良かったのは、ケイジくんの奥さんドナを演じたマリア・ベロ!!
「アサルト13」の時のセクシーで緊迫感溢れる演技が印象に残っていたのですが、
今回も母親として妻として、緊急事態に翻弄される姿を見事に演じておりました。
「ヒストリー・オブ・バイオレンス」もいつか観てみたいと思っています。
リアルタイムで流されるテレビの映像を
「何が起きているのか?」と観ていたのは、つい数年前。
生中継で目の当たりにしたこのような大惨事(しかもテロ攻撃)は衝撃だった。
航空機衝突からジョン(ニコラス・ケイジ)達が崩壊に巻き込まれるまでの展開、
映像は、圧倒的な迫力でドキドキする。やはりテレビを通していたとは言え
「その時のことを知っているというのはこういう事か」と。
作品としては、彼らが助け出される過程における人々の信頼、
家族との愛を描き、前向きなメッセージを送っていることは共感できる。
だが、無事救出された主人公達には「本当に良かった」と思う一方、
帰らなかった人達に思いが及ぶ。さらには、その後のアメリカによる対テロ戦闘・・・。
私としてはどちらかと言えば後者の気持ちが大きく、
作品にのめり込むことが出来なかった。
「9.11」を1本の映画として観るには、まだ生々しすぎたというところだろうか。
ワールド・トレード・センター(2006)
WORLD TRADE CENTER
メディア 映画
上映時間 129分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開(UIP)
初公開年月 2006/10/07
ジャンル ドラマ
勇気そして生還――これは、真実の物語。
監督:オリヴァー・ストーン
製作:マイケル・シャンバーグ ステイシー・シェア
モリッツ・ボーマン オリヴァー・ストーン
デブラ・ヒル
脚本:アンドレア・バーロフ
撮影:シーマス・マッガーヴェイ
プロダクションデザイン:ヤン・ロールフス
衣装デザイン:マイケル・デニソン
編集:デヴィッド・ブレナー ジュリー・モンロー
音楽:クレイグ・アームストロング
出演:ニコラス・ケイジ ジョン・マクローリン
マイケル・ペーニャ ウィル・ヒメノ
マギー・ギレンホール アリソン・ヒメノ
マリア・ベロ ドナ・マクローリン
スティーヴン・ドーフ スコット・ストラウス
ジェイ・ヘルナンデス ドミニク・ペズーロ
マイケル・シャノン
ニック・ダミチ
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