ライオンは「にゃー」と鳴くのか。同じネコ科でも鳴き声が違う？
猫は「にゃー」と鳴く。
ライオンやトラは「がおー」と鳴く。
鳴き声に個体差はあれど、
人の耳にはだいたいそのように聞こえます。
ヒメだって「がおー」と鳴きますよ。
…ヒメちー、それはネコを飼ってる人にはすぐわかっちゃう、
ただのあくびだわ。
同じネコ科なのになぜ?
もしかしてライオンだって、威嚇するときの咆哮が「がおー」と言うだけで
普段甘えるときは「にゃー」じゃないの?って思いますよね?
東山動物園のライオンの鳴き声です。
とくに威嚇しているとは思えないシチュエーションですが、
「にゃー」とは聞こえません。
動物の鳴き声は、
世界各国によって聞こえ方が違います。
ライオンやトラ、これらの猛獣が「がおー」と鳴くのは
英語で「roar（ルアー）」や「growl（グローウ）」、
「grrrrr（グーーーー）」と表現されます。
ライオンの鳴き声が「にゃー」と聞こえる国はどうやら無いようです。
「がおー」という声で鳴くのは、
ライオン、トラ、ジャガー、ヒョウなど。
「にゃー」と鳴くのは
猫、ユキヒョウ、ピューマ、チーターなど。
猫を除いてはみなネコ科大型肉食獣です。
ネコ科の範疇が広すぎる問題と鳴き声。
ネコ科の動物と言うのは驚くほど多岐にわたります。
ヒメちーをはじめとするイエネコは
「食肉目ネコ科ネコ亜科ネコ族イエネコ」になります。
なんだかややこしいですね。
講談社・動く図鑑MOVEより
驚くべきことに犬は
「食肉目（ネコ目）イヌ科イヌ属」なのです。
これは犬も猫もおなじミアキスという肉食目を祖先としているからです。
毎日小学生新聞より
つまりは犬も猫も、大型肉食獣も家猫もおなじネコ。
姿かたち、鳴き声が違うのは面白いですね。
ネコ科系統図を見ながら、アッと気が付いた。
もしかして、「属性」？
美しすぎる猫図鑑より
ライオン、トラ、ジャガー、ヒョウなどは「ネコ科ヒョウ属」。
猫はネコ科ネコ亜科ネコ属。ピューマはネコ亜科ピューマ族
サーバルキャットはネコ科ネコ亜科サーバル属、
チーターなどはネコ科ネコ亜科チーター属。
けものフレンズより
独自の属性のネコ科の生き物は、「にゃー」と鳴く。
もしくはヒョウ亜科ヒョウ属のネコ科の生き物は「がおー」と鳴く？
そういうこと？
見た目で言えばヒョウ属のヒョウはネコに似ている。
けれどヒョウなどはもっと大型の猫よね。
そしてヒョウは「がおー」と鳴く。
見た目が近いからと言って、
種族が近いわけではない。
Wikipedia ネコ科動物より
属性ごとに鳴き声が違うのであれば納得がいきます。
ネコ科の大型動物の鳴き声を聞くことのできる動画を見つけました。
ライオンはがおー。
トラはグルルルル…、ヴッ！！ガウッ！！
ヒョウはガルルルオッ、ガルルルオッ。
ジャガーはがおー。
ユキヒョウはにゃー。
ピューマはにゃー。
チーターはにゃー。
一部発情期の猫のような鳴き声にも聞こえますが、
がおーと言うよりはにゃーであっていると思います。
チーターの鳴き声のかわいいこと。
ユキヒョウはヒョウ属じゃないの？と思われますよね。
実はユキヒョウはネコ科ヒョウ亜科ユキヒョウ属で、
独自の属性を持った種と言っていいでしょう。
ライオンががおーと鳴くのは咆哮。
属性によって鳴き声を分類してみましたが、
ライオンに限って言えば
「がおー」と言うのは威嚇のための咆哮であり、
通常、コミュニケーションをとるための鳴き声は、なんと、
「わん」に近い声なのです。
動物たちが鳴くのは、
外敵に対して威嚇する時、仲間に危険を知らせる時、
異性に求愛する時、
遠くにいる仲間もしくは非友好関係にある個体と
何らかの情報を交換する時などさまざまです。
「猫はにゃーと鳴かない」という本もありますが、
飼い猫であっても、鳴き方鳴き声は
その時々によってちょっと違います。
飼い主に甘えるとき、興奮したとき、
なにか要求のある時…。
言葉を持たない、と言われる動物ですが、
言葉の代わりに鳴き声のバリエーションで、
仲間とコミュニケーションをとっているのでしょう。
ここで疑問。
ライオンとトラの生息圏は異なります。
インドではその両方の個体が生息していますが、
基本、出会うことはありません。
もしも、ライオンが、仲間だと思って、トラに「がおー」と話しかけたとき、
トラは反応するのでしょうか…。
子どもの頃、ままちゃんはヒメちーに、
「アフリカのおばさんのように強くなるんだよー」と言い、
よくアニマルプラネットを見せていました。
動く生き物に反応はするものの、
鳴き声に反応するということはありませんでした。
動物は異種間では言語を理解しないものなのでしょうか。
例えばライオンの咆哮を聞いて、
「ライオンかトラか、とにかく猛獣がいるから逃げなくっちゃ」
と言うようなことはあるかもしれませんね。
同じネコ科なのに鳴き声が違う理由、
これは属性によるものではないか、と仮説を立てましたが、
誰か正解を教えてー。
今日のヒメちー
ねぇやんが猫族のお話をしていると、
無性に箱に入りたくなります。
これは、狭い穴倉で暮らしていた、
太古の記憶に違いありません。
ネコ族はこうして身を隠すことによって、
危険から身を守ってきたのです。
こうしてると眠くなってしまうんですよね…。
ぐう…ぐう…。
属性は違っても同じ猫族。
鳴き声も様々だけれど、
段ボールが好きなのは変わらないらしい。
面白画像集より
…もはや箱ではない子もいるけれど。
コメント
こんにちは、ショショウです。
このライオンの鳴き声をウチの猫たちは全員反応しました。まぁ動物の鳴き声だから反応したという可能性もありますが、鳴き声は違くても猫科の声のそれと共通してる部分はあるのかもしれませんよ。
ちなみに1番反応したのはコッコです。
確かに「ネコ科」は広いねぇ〜。 ライオンもにゃ〜って泣いてるかもしれないけど、骨格が大きくて「がぉ〜」って言ってるという説は？‥ないか
それにしてもライオンみたいな大きな子らも箱好きとは！びっくり！