【Q】成人後にぜんそくになった36歳の息子が、鼻づまりがひどくなり鼻茸(はなたけ)と診断されました。においが感じられず悩んでいます。(神奈川県平塚市、女性、66歳)
【A】現状では、根治は難しく、薬でコンディションを整える治療が中心です。手術で鼻茸を取ることもできますが、再発率が高い点が問題です。2015年7月から、厚生労働省の指定難病の一つになりました。
鼻茸は鼻の粘膜に慢性炎症が起きて、分厚くなった粘膜がキノコのように垂れ下がったもので、鼻のポリープとも呼ばれます。鼻の奥にある神経ににおいを伝える非常に小さな隙間(すきま)を、鼻茸がふさいでしまうため、嗅覚が落ちます。ぜんそくも患っている点から考えて、好酸球性副鼻腔(びくう)炎でしょう。好酸球は免疫やアレルギーに関わる白血球の一種です。
原因は個人の体質によると考えられ、主に40~60代に発症します。若くして発症すると重症化する場合が多いです。国内で2万人の患者がいると推計されています。
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