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残された大量の錠剤 アサド政権支えたシリア軍の極秘「麻薬工場」

「麻薬工場」で見つかった覚醒剤に似た作用を持つ薬物「カプタゴン」。密輸するため、電子機器の中に隠されていた=シリア・ダマスカス郊外で2024年12月13日、和田大典撮影
「麻薬工場」で見つかった覚醒剤に似た作用を持つ薬物「カプタゴン」。密輸するため、電子機器の中に隠されていた=シリア・ダマスカス郊外で2024年12月13日、和田大典撮影

 暗い倉庫に足を踏み入れると、床に白い錠剤が散乱していた。覚醒剤に似た作用を持つ薬物「カプタゴン」だ。

 「これを見てくれ」。案内役の戦闘員が金属の部品を持ち上げると、中に隠されていた錠剤がバラバラとこぼれ落ちた。「軍はこうやって隠して密輸していた。ここにあるものは全部そうだ」。後ろには梱包(こんぽう)された「電子機器」の箱が積み上がっていた――。

 シリアの反体制派は8日、首都ダマスカス郊外で政府軍が運営していたとみられる「麻薬工場」を発見した。13日に現場を取材すると、施設内部には軍が残していった大量のカプタゴンや大麻が残され、薬品のにおいが立ちこめていた。

 カプタゴンはアンフェタミン系の薬物で、末端価格が安いため「貧者のコカイン」との異名を持つ。中東の闇市場で大量に出回っており、シリアが出所だと繰り返し指摘されていた。

 この施設はかつては食品工場だった。だが、…

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