「安倍元首相に縁もらった」 杉田水脈氏、自民党籍にこだわり
衆院選(15日公示、27日投開票)で、自民党山口県連が党本部に公認申請をしている杉田水脈前衆院議員(57)は9日、公認されなくても、来年の参院選へのくら替え出馬など「あらゆる可能性を検討する」とし、政治活動を続ける考えを明らかにした。【畠山嵩】
政治資金パーティーを巡る裏金事件で、清和政策研究会(安倍派)に所属していた杉田氏は、2018~22年に安倍派から受け取った寄付計1564万円を政治資金収支報告書に記載しなかったとして、党役職停止6カ月の処分を受けた。
一方、県連は7日、比例中国ブロック単独候補として杉田氏を党本部に公認申請したと発表した。
杉田氏は、性的少数者やアイヌ民族、在日コリアンに関する発言やブログの記載などが度々、問題視されてきた。
毎日新聞は、裏金事件や政治活動、これまでの言動などについてインタビューを申し込み、9日、杉田氏が応じた。
――自民党は内規で比例単独での立候補は原則2回までとしている。県連の申請は内規にそぐわない形になる。
◆私自身、公認は難しいと思っている。ただ、県連が(比例単独として)3回目となることや、(政治資金収支報告書への)不記載があったことも考えた上で公認申請を出してくれた。公認を得るのは厳しいと思うが、地元が申請を出してくれたことは非常にありがたい。どういう形の結果が出るのか、粛々と見守るしかない。
――公認申請が認められなかった場合、どういった政治活動をしていくのか。
◆衆議院の比例単独にこだわらず、あらゆる方向で考えていきたい。石破茂首相の方針は「国民に信を問え」だ。比例単独は党への賛否によって投票されるので、個人として信を問えない。杉田水脈として国民の信を問える方向で模索したい。
――選挙は無所属でも立候補できる。自民党籍にこだわるのか。
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