夜行列車、冷凍ミカン… 両陛下がなつかしむ鉄道の思い出
毎日新聞
2024/9/5 12:13(最終更新 9/5 12:13)
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鉄道は目的地への移動手段であるだけでなく、車中で未知の行き先への期待を膨らませたり、車窓から景色を眺めたりし、乗車すること自体が旅の楽しみで、思い出となる。それは天皇、皇后両陛下や皇室の方々にとっても同じようだ。
両陛下が鉄道を利用する際は新幹線が多いが、目的地が新幹線の駅から離れている場合は、JR東日本が2007年に製造した「特別車両」を使うことがある。焦げ茶色の車体は光の加減で紫色にも見える塗装が施されている。皇室と国賓の乗車を想定した1両で、側面に菊の紋章が付けられており、運行時は5両編成のハイグレード車両「なごみ(和)」に連結する。
令和になって最初に特別車両が運行されたのは、両陛下が19年9月に茨城県であった国民体育大会に出席した時で、珍しい車両に乗る両陛下を一目見ようと駅や沿線に多くの鉄道ファンが集まった。
「汽笛一声新橋を」
両陛下には鉄道に関する思い出も多い。22年10月6日、東京駅・丸の内駅舎の中にある東京ステーションホテルで、鉄道開業150周年を祝う式典が開かれた。皇后雅子さまと出席した天皇陛下はあいさつで、鉄道が暮らしや経済活動を支えてきたことに言及しながら「私自身、子どもの時から、折に触れ鉄道を利用してきましたし、小学生の頃、鉄道唱歌の一部を口ずさんだことも懐かしい思い出です」と振り返った。
「汽笛一声新橋を」で始まる鉄道唱歌の第1集は、1900(明治33)年に発表された。その後も各地の地名を織り込んだ歌詞が続々と発表されて人気を集めた。陛下はどうやって昔の歌を覚えたのだろうか。
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