全国から注目 愛知の「司法面接」 警察・検察・児相が連携 虐待された子どもから聞き取り

虐待された子どもからの聞き取りを練習する参加者=名古屋市中区丸の内2で2020年2月13日午前10時29分、井口慎太郎撮影
虐待された子どもからの聞き取りを練習する参加者=名古屋市中区丸の内2で2020年2月13日午前10時29分、井口慎太郎撮影

 子どもへの虐待が社会的に大きな問題となる中、どうすれば被害を受けた子どもから客観的な事実を聞き取れるかが、捜査機関にとって課題になっている。解決方法として、警察と検察庁、児童相談所(児相)の3機関が連携して子どもから話を聞く「司法面接」が注目されており、愛知県では全国的にも早い2015年11月から司法面接を導入。3機関が課題を共有する協議会も毎月開催する「先進県」として、全国からの視察が相次いでいる。

 警察庁によると、19年中に全国の警察が「虐待の疑いがある」として児相に通告した18歳未満の子どもは、前年比21・9%増の9万7842人(速報値)と過去最多だった。虐待を事件として摘発(逮捕、書類送検)した件数も同比41・8%増の1957件となり、同様に最多となった。

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