米GoogleがWebアプリ向け言語「Dart」を発表、JavaScriptへのコンパイルにも対応
米Googleは10月10日、新しいプログラミング言語「Dart」の詳細を発表した。DartはWebアプリケーション開発に向けた言語で、ネイティブの仮想マシン上で動作するほか、もしくはコンパイラ経由でJavaScriptコードに変換して実行させることもできるという。
DartのWebサイトには「構造化Webプログラミング言語」との説明があり、迅速なプロトタイプ作成、さまざまなWebブラウザおよびサーバーで実行可能、覚えやすい言語構造などを特徴としているとのこと。
Dartはクラスベースの言語で、また変数の型指定が必須でないという特徴を持つ。個人的なプロジェクトから大規模プロジェクトをサポート、特に大規模なWebアプリケーションに適しているとしている。
Dartの設計者であるGoogleのエンジニア、Lars Bak氏はDartについて、1)構造化され柔軟性のあるWebプログラミング向け言語を実現する、2)プログラマにとって親しみやすく自然な言語とし、学習しやすい、3)すべてのWebブラウザ、さまざまな環境で高い性能を実現する、という3つの目標を挙げている。
Dartコードはネイティブ仮想マシン上で実行できるほか、JavaScriptコードに変換するコンパイラを利用してJavaScriptエンジン上で実行することもできる。これにより、すべてのモダンWebブラウザでDartコードを実行できるという。また、Dart用の仮想マシンをGoogle Chromeに統合することも検討しているとのこと。
基本的なライブラリセットとツール、チュートリアルなどの詳細情報は、DartのWebサイトで公開されている。
米Google
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