米Yahoo!、JavaScriptライブラリ「YUI 3.2」をリリース。タッチインターフェイス対応などを強化
米Yahoo!は9月7日、JavaScriptベースのWebアプリケーション向けUIライブラリ「YUI 3.2.0」を発表した。パフォーマンス面での改良に加え、タッチとジェスチャーに対応するなど、モバイル端末向け機能が強化された。同社開発者用サイトのYUIページから入手できる。
YUIはリッチなUIを持つWebアプリケーションを構築するためのJavaScriptライブラリ。DOM操作や動的なページ操作、Ajaxサポートといった機能を備えているほか、さまざまなユーザーインターフェイスコンポーネントも提供している。米Yahoo!など多くのWebサイトで利用されている。
YUI 3.2.0ではYUIの主要な機能を最小限の作業で利用できるようにする「SimpleYUI」と呼ばれるモジュールが新たに追加された。SimpleYUIは「suimpleyui-min.js」というスクリプトファイルをロードすることで利用可能になり、たとえば「Y.one(“#foo”).addClass(“highlight”);」のようにグローバルインスタンス「Y」を通じてYUIの機能にアクセスできる。
また、「flick」や「move」といったジェスチャーモジュールも追加された。これらはタッチベースのデバイスでもマウスベースでのデバイスでも利用できる。そのほか、モバイル向けの機能としてYahoo!社内のモバイルチームとの協業で生まれたウィジェット「ScrollView」(ベータ)も導入されている。これを利用することで、Apple iOSのネイティブアプリに似たスクロールが可能になるという。
アニメーション関連では色やサイズがアニメーションしながら変化するような処理を容易に実装できる「Transition」モジュールが追加された。ローダーモジュールも改良され、必要に応じて対応するコードをロードできるようになった。たとえばInterenet Explorer専用のコードを別のサブモジュールに分割し、Internet Explorerでのみロードさせる、といったことが可能となる。
YUI Library
http://developer.yahoo.com/yui/
米Yahoo!
http://www.yahoo.com/