ラブひな・赤松健「創作物規制やっている暇あれば、一人でも現実の被害児童を救うべきだ」…衝撃!ラブひなラストの真相「成瀬川と結婚させる予定なかった」

みんかぶプレミアム特集「コミケの経済学」第1回と第3回は漫画『ラブひな』や『魔法先生ネギま!』の作者であり、参議院議員(自民党)の赤松健氏の連続インタビューだ。前半となる本稿では、赤松氏がこれまで守ってきた「日本の表現の自由」について語る。赤松氏は「創作物のエロ(性的表現)が規制されたら、次は暴力表現です。その次は思想」と表現の自由を狭めようとする一部勢力に危機感を募らせる。赤松氏が思う「守るべき日本の文化」とは。
名作『ラブひな』についてもエンディングの秘話を明かす。「景太郎と成瀬川を結婚させる予定はありませんでした」。一体どういうことか。「素子ラスト」の可能性はあったのか。また、『魔法先生ネギま!』制作の発端となったとある出来事とはーー。
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漫画家代表として10年近くロビー活動をしてきた
――赤松議員はなぜ漫画から政治の道へと進んだのか。
もともと10年くらいロビー活動をしていました。一般的に漫画家は人前でのスピーチが苦手な人も多く、さらに政治的な発言を避ける傾向もあって、政治家に対してロビー活動をするような人材はいつも不足しているのです。それで、割と人前でしゃべったりするのが得意な漫画家として私が出てくるようになり、日本漫画家協会会長のちばてつや先生なども「漫画家代表として、ロビー活動よろしくね」と応援してくれていたのですね。
当時、民主党や自民党の先生方にロビーに行く際は、ちばてつや先生や松本零士先生によく同行を頼んでいました。そうすると有名人なので、明らかに議員の目の色が変わるんですよ(笑)。そこで例えば「現実の被害者がどこにも存在しない創作物は、児童ポルノ扱いすべきではない」などと正論を言ってもらうと、議員も「それは確かにその通りだ」となりやすいわけです。