故ジャニー喜多川は「哀しきモンスター」…55歳のゲイライターが考える高齢同性愛者の性欲と特殊性
故ジャニー喜多川氏による性加害問題を、ゲイの人たちはどう見ているのか。『世界一周ホモの旅』『ホモ無職、家を買う』などの著作で知られるゲイライターのサムソン高橋氏が、ジャニー喜多川氏の性欲を分析する。
ゲイの世界におけるジャニーズの立ち位置
まず、私の好みは杉作J太郎や錦鯉の渡辺さんや山田ルイ53世、最近のヤングでいえば和田まんじゅうあたりである。ジャニー喜多川とは一直線の180度で違う。そのため以下はさほどジャニーズに思い入れのない人間の戯言だと思っていただきたい。そして具体的な例がいささか古いことはご容赦願いたい。「SixTONES」や「Snow Man」や「なにわ男子」や「Travis Japan」に夢中になる余力は55歳には残っていない。
まず、ゲイの中でのジャニーズの立ち位置。
古くは80年代から、「若くて細くてかわいいイケメン」を示す「ジャニ系」、そして、そういうタイプが好きな人たちを表す「ジャニ専」という言葉がゲイ界隈でカジュアルに使われてきた。
これはゲイの中で特にジャニーズが人気だから、というわけではない。どちらかというと逆に、「若いイケメン」というのがゲイ社会では普通の世界ほどメインストリームではないからこそ、「マッチョ系・野郎系・ガチムチ系・デブ専・フケ専」みたいに、他ジャンルと並列して扱われているということだ。
あくまで「ジャニ系」は人気の部類に入らない
若いイケメン=ジャニーズというのは今思うとあまりにもざっくりした括りだが、ゲイの脳内でも世間一般と同じくジャニーズというものが若いイケメンを示すイメージの寡占市場だったのだろう。