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2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

米田の補題とストリング図

米田の補題をストリング図で描いておくと、米田同型〈the Yoneda isomorphism〉の作り方を忘れないんじゃないかと思います。$`% \newcommand{\cat}[1]{\mathcal{#1}} \newcommand{\id}{\mathrm{id} } \newcommand{\mrm}[1]{\mathrm{#1} } \newcommand{\In}{\…

自然変換のためのラムダ計算

とある自然変換の計算をしていて、通常のラムダ計算の構文はどうも具合が悪い気がしました。視力がいい人なら問題ないでしょうが、老眼近視の僕には視認性が良い構文が必要です。また、ラムダ計算に図式順記法を取り入れます。$` \newcommand{\Iff}{\Leftrig…

多相関数の書き方

「多相関数」って言葉が意味不明ですが、それは一旦棚に上げて、リストの長さは多相関数の事例だとしましょう。リストの長さの宣言を次のように書くことがあります。$`\quad \text{length} : \forall \alpha.\text{List}\, \alpha \to {\bf N}`$ここで論理の…

落第厳密モノイド圏

「落第」の意味は、例えば、なんかの資格を取ろうと試験を受けたが落ちて資格を取れなかった、とそんな感じです。落第厳密モノイド圏は、厳密モノイド圏になりたかったけど、公理を満たし切れずになれなかった圏です。実は、パッと見厳密モノイド圏っぽい落…

セクションとタプル

集合と写像の話をします。集合圏のごく基本的な用語・記法は使います(最初の節に説明あり)。写像のセクションと集合族のタプルを定義して、その関係を述べます。$`\newcommand{\In}{\text{ in }} \newcommand{\id}{\mathrm{id}} \newcommand{\Iff}{\Leftri…

群の作用の左と右

群が「左から作用する」「右から作用する」という言い方があります。このときの「左」「右」はどんな意味なんでしょう? また、「左」か「右」かはどうやって判断するのでしょう? なにかを左(あるいは右)と呼ぶべき必然的根拠があるとは思えないので「約…

ストリング図のテキスト化: ボックス&ポート方式

「ストリング図のテキスト化は何が大変か?」にて: [ストリング図のテキスト化は]大変なんです。大変でやる気になれないのですが、でもやらざるを得ないでしょう -- 低コストの情報伝達手段がテキスト化する以外にないので。 という事情で、テキスト化の方…