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2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

IIDな確率変数達はどこから来るのか

「超曖昧語「母集団」「標本」にケリをつける // ID列と独立ベキ測度の前送り定理」で、間違いを書いてしまい訂正しました。訂正のところに、「たぶん間違った理由を説明します、後日」と書いてますが、間違いを説明するだけでは建設的でないので、「独立ベ…

全称記号・存在記号の練習:集合と写像の話題から

比較的最近、述語論理の全称記号・存在記号について書きました。 論理の存在記号∃をちゃんと使えるようになろう 論理の全称記号∀も存在記号∃もちゃんと使えるようになろう 特定分野の予備知識を仮定しないことにすると、例題は自然数や整数の話になりがちで…

超曖昧語「母集団」「標本」にケリをつける

曖昧・多義的に使われている専門用語は全然珍しくありません。確率・統計の分野でも、たくさんの曖昧語・多義語が登場します。そのなかでも、特に曖昧性がひどく、意味不明の四天王だと僕が思っている言葉は、 確率変数 分布 母集団 標本 です。どれも手強く…

二点しかない離散空間に長さ1の線分を描けるか?

a, bを実数の定数として、f(x) = ax + b は中学校で習った1次関数です。xの変域を単位閉区間 [0, 1] = {x∈R | 0 ≦ x ≦1} に制限します。ax + b = b(1 - x) + (a + b)x であることに注意して、s := b (sはstart点のs), t := a + b (tはtarget点のt)と置け…

論理の全称記号∀も存在記号∃もちゃんと使えるようになろう

「論理の存在記号∃をちゃんと使えるようになろう」: 自然数の大小順序だけでも、まだネタはありますし、もう少し練習問題があったほうがいい気もします。全称記号∀に関する説明が不足してるし、∀と∃の関係も述べていません。が、長くなるので今回はこのくら…

論理の存在記号∃をちゃんと使えるようになろう

距離空間や一般の位相空間を勉強中のN君ですが、「任意の」や「存在する」の扱いには苦労しているようです。特に、「前提にある存在命題の使い方が分からない」と。うん、難しいですよね。「習うより慣れろ」と言われても、そう簡単に慣れるもんじゃないです…

謎の食券販売機@渋谷

以前、松屋の食券販売機を話題にしたことがあります。 食券販売機のユーザーインターフェースについて: ひとつのアンチパターン 上記記事は、対話的機械としての“ユーザーインターフェースの悪さ”を指摘したものです。最近、見た目も振る舞いも謎な食券販売…

確率空間の凸結合と分割

確率空間に対して、直和に似た演算として凸結合を導入し、そこから見方を変えて確率空間の分割を定義します。内容: 確率空間 確率空間の独立積 確率空間の直和類似物は? 確率空間の凸結合 確率空間の分割 おわりに 確率空間この記事は、もっと長い記事の前…

分布から拡散へ: ミシェル・ジリィを巡って

確率・統計の概念・用語には、不明瞭なものが多くて難儀します。こういった不明瞭さに対して、きわめてクリアな解釈を与えてくれる道具にジリィモナド〈Giry monad〉があります。ところが、ジリィモナド周辺もかなりとっ散らかった印象があります。ジリィモ…