FAW な WAV を ffmpeg で編集する

FAW は .aacファイルを WAV に埋め込んで、FakeAacWavファイル(.wav)を作成し、他の編集ソフトで無劣化で編集できるようにするものである。ディレイ機能も備え、音声総時間はそのままに、前をカットして、後ろに無音を挿入したり、前に無音を挿入して、後ろをカットすることができる。

FakeAacWav Ver0.28+fawcl0.11:2senのミラー:Friio関係ファイル置き場

基本的な使い方は、.aac ファイルを FAW に D&D することで、擬似WAV ファイルに変換し、各種編集ソフトで WAV ファイルとして読み込み、カット編集して再出力した擬似WAV (LPCMエンコでも無劣化)を再度、FAW に D&D することで .aac ファイルに戻り無劣化に編集することができる。
コマンドラインからの起動方法(readme.txt より)

例1、入力 test.aac 出力 test_aac.wav
FAW.exe "test.aac"
例2、入力 test.aac 出力 test.wav
FAW.exe "test.aac" "test.wav"
例3、入力 test.aac 出力 test.wav サイズ1/2 ディレイ-100ms
FAW.exe -s2 -d-100 "test.aac" "test.wav"



ディレイを指定することで、前をカットするのか、後ろをカットするのかをミリ秒単位で指定できる。
マイナスは前がカットされるが、音声総時間は減らずそのままで、後ろにカットした分だけ無音が挿入される。
プラスは前に無音が挿入されて、音声総時間は減らずそのままで(少し増えるかも)、後ろに挿入時間だけカットされる。

一般的には AviUtl で使われる FAW だが、ffmpeg で 擬似WAV に無音を挿入することもできる。

まずは ffmpeg で無音ファイルを作るコマンド(48kHz 10秒の無音 WAVファイル)
ffmpeg -f lavfi -i aevalsrc=0:0::s=48000:c=2:d=10 out.wav

5.1チャンネルの場合(48kHz 10秒の無音 WAVファイル)
ffmpeg -f lavfi -i aevalsrc=0:0:0:0:0:0::s=48000:c=5.1:d=10 out.wav

擬似WAV の前に1秒の無音を挿入する場合、必ずチャンネル数とサンプリング周波数を揃える
ffmpeg -f lavfi -i aevalsrc=0:0::s=48000:c=2:d=1 -i faw.wav -filter_complex "concat=n=2:v=0:a=1" out.wav

擬似WAV の後ろに1秒の無音を挿入する場合、必ずチャンネル数とサンプリング周波数を揃える
ffmpeg -i faw.wav -f lavfi -i aevalsrc=0:0::s=48000:c=2:d=1 -filter_complex "concat=n=2:v=0:a=1" out.wav

時間指定でカットする一般的な方法(最初の10秒から60秒間カットする)
時間指定は秒指定と、hh:mm:ss 形式が可能
ffmpeg -ss 10 -i infile -t 60 -c copy outfile

さらに擬似WAV をサンプル数単位でカットすることもできるが、FAW で 1/2 サイズで出力した場合はこの方法でカットできない。

サンプリング周波数が 48000 の場合で丁度10秒(48000*10)でカットする場合
ffmpeg -i faw.wav -af atrim=end_sample=480000 out.wav

サンプリング周波数が 48000 の場合で1秒から10秒までカットする場合(つまり9秒の音声にカット)
ffmpeg -i faw.wav -af atrim=start_sample=48000:end_sample=480000 out.wav

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