Internet Explorer 8 ユーザー インターフェイスの表示の変更点更新日: 2009 年 3 月 16 日 |
要約
Internet Explorer 8 では、ウィンドウに表示されるユーザー インターフェイスの要素が以前のバージョンと異なっている部分があります。本資料では、Internet Explorer 8 の導入により Web サイトや Web アプリケーションの受ける影響を検討する参考となるよう、いくつかの状況について Internet Explorer 8 Beta 2 と Internet Explorer 7、Internet Explorer 6 を比較しています。
このドキュメントに記載されている情報は、発行日におけるマイクロソフトの見解を示すものです。マイクロソフトは市場の変化に対応する必要があるため、このドキュメントの内容に関する責任をマイクロソフトは問われないものとします。また、発行日以降に発表される情報の正確性を保証できません。
このドキュメントに記載された内容は情報提供のみを目的としており、明示または黙示にかかわらず、これらの情報についてマイクロソフトはいかなる責任も負わないものとします。
また、掲載されているサンプルコードについては、運用環境における正常な動作が保証されたものではありませんので、ご使用の際には十分な検証を行なってください。また、この資料は Internet Explorer 8 の開発中のバージョンにおいて動作 及び 設定確認を行っているため、正式リリース版では異なる動作 及び 設定がとなる場合があります。
お客様ご自身の責任において、適用されるすべての著作権関連法規に従ったご使用を願います。このドキュメントのいかなる部分も、米国 Microsoft Corporation の書面による許諾を受けることなく、その目的を問わず、どのような形態であっても、複製または譲渡することは禁じられています。ここでいう形態とは、複写や記録など、電子的な、または物理的なすべての手段を含みます。ただしこれは、著作権法上のお客様の権利を制限するものではありません。
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Internet Explorer 8 ユーザー インターフェイスの表示の変更点 (Word 形式、960 KB)
目次
- はじめに
- 前提条件
- window.open メソッドで開いた場合のウィンドウサイズ
- 各種パラメーターを有効化したウィンドウを開いた場合
- インターネットゾーンで全てのパラメーターを無効にしたウィンドウを開いた場合
- 全てのパラメーターを無効にしたウィンドウを開いた場合
- fullscreen = yes でウィンドウを開いた場合の有効描画領域
- キオスク モードでの有効描画領域
- input 要素の差異について
- まとめ
1. はじめに
Internet Explorer 8 の導入に際しては、現在利用している Web アプリケーションやイントラネット上のポータル サイト、公開している Web サイトなどへの影響を評価する必要があります。
本資料はいくつかの状況において、Internet Explorer 8 Beta 2 と以前のバージョンである Internet Explorer 7、Internet Explorer 6 で表示されるウィンドウについて比較した結果を示しています。
この資料を Internet Explorer 8 の導入をご検討される際の参考にしていただければ幸いです。
2. 前提条件
下記の環境を比較の対象としました。
- Windows Vista Ultimate Service Pack 1 上の Windows Internet Explorer 8 Beta 2
- Windows Vista Ultimate Service Pack 1 上の Windows Internet Explorer 7
- Windows XP Service Pack 3 上の Internet Explorer 6
その他の各種設定については既定値のまま検証を行いました。
Internet Explorer のゾーン判定については、一部を除いてインターネット ゾーンで行っております。
注: Windows XP 上にインストールした Internet Explorer 8 および Internet Explorer 7 の既定の設定ではメニュー バーが表示されます。また Windows XP、Windows Vista のいずれでも、Internet Explorer のウィンドウの表示スタイルは、選択しているテーマや配色、画面のデザインのカスタマイズに影響を受けます。
こうした原因で、お使いの環境によっては実際の表示が本資料と異なる場合があります。表示される要素やサイズについて厳密な均一化が必要な場合は、実際の環境に即して十分な検証を行ってください。
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3. window.open メソッドで開いた場合のウィンドウサイズ
Web アプリケーションでは特定の操作のためのウィンドウを window.open メソッドを用いて開くことがあります。Internet Explorer のバージョンによって開かれるウィンドウのサイズが違う場合があるため、Internet Explorer 8 の導入前に動作検証されることをお勧めします。
Internet Explorer 8 がサポートする window.open のオプション
- location = { yes | no | 1 | 0 }
- menubar = { yes | no | 1 | 0 }
- resizable = { yes | no | 1 | 0 }
- scrollbars = { yes | no | 1 | 0 }
- status = { yes | no | 1 | 0 }
- toolbar = { yes | no | 1 | 0 }
- fullscreen = { yes | no | 1 | 0 }
- zoominherit = { yes | no | 1 | 0 }
- left = number
- top = number
- width = number
- height = number
Internet Explorer 8 がサポートしない window.open のオプション
- channelmode = { yes | no | 1 | 0 }
- directories = { yes | no | 1 | 0 }
- titlebar = { yes | no | 1 | 0 }
注: channelmode は Internet Explorer 8 ではサポートされません。Internet Explorer 7 ではこのオプションは有効ですが、チャンネル バンドはサポートされていません。
directories は Internet Explorer 7 でサポートされなくなりました。
titlebar は Internet Explorer 5.5 でサポートされなくなりました。これ以降のバージョンでは無視されます。
詳細は以下のページを参照してください。
下の図では、window.open のオプションにより表示されるウィンドウの要素を示しています。
以下の検証では表示方式の異なる三種類のウィンドウのウィンドウ サイズの比較を行っており、ウィンドウ サイズはすべて width=500、height=100 を指定しています。
- 各種パラメーターを有効化したウィンドウを開いた場合
- インターネット ゾーンで全てのパラメーターを無効にしたウィンドウを開いた場合
- イントラネット ゾーン、もしくはインターネット ゾーンで全てのパラメーターを無効にしたウィンドウを開いた場合
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a. 各種パラメーターを有効化したウィンドウを開いた場合
window.open("width=500,height=100,location=yes,menubar=yes,resizable=yes,scrollbars=yes,status=yes,toolbar=yes")
Internet Explorer 8 にはお気に入りバーが新たに追加されています。お気に入りバーはツールバーと共に、window.open の toolbar オプションによって表示の有無が決定されます。
Internet Explorer 8 のウィンドウ サイズは、お気に入りバーの高さがあるため Internet Explorer 7 より 29 ピクセル高くなります (幅に変更はありません)。
Internet Explorer 8 beta 2
Internet Explorer 7
既定の設定の場合、開かれるウィンドウのサイズは以下のとおりです。
検証に使用したサンプルのサイズ指定は、いずれも 500 x 100 ピクセルです。
バージョン | ウィンドウ サイズ |
Internet Explorer 8 Beta2 (Windows Vista SP1) | 520 x 263 |
Internet Explorer 7 (Windows Vista SP1) | 520 x 234 |
Internet Explorer 6 (Windows XP SP3) | 512 x 268 |
注 1: このサンプルでは、Internet Explorer 7 および Internet Explorer 8 と、Internet Explorer 6 でウィンドウ幅にも若干の差異が見られますが、これは Internet Explorer の差ではなく、Windows Vista と Windows XP の表示するウィンドウ スタイルの差によるものです。
ウィンドウの左右の辺の幅は、Windows Vista では各 8 ピクセル、Windows XP では各 4 ピクセルです (ウィンドウ全体の幅は、左右辺の幅と描画領域の幅に、ウィンドウ内の描画領域の外枠の幅が加わります。描画領域の外枠の幅はいずれの場合も 2 ピクセルです)
なおウィンドウ スタイルの差はタイトル バーの高さにも影響しています。タイトル バーの高さは、Windows Vista では 24 ピクセル、Windows XP では 29 ピクセルです。そのため Windows XP に Internet Explorer 7 や Internet Explorer 8 Beta2 をインストールした場合、ウィンドウの高さは Windows Vista の場合より 5 ピクセル大きくなります。
注 2: Internet Explorer 6 では標準設定でツールバーに大きなアイコンを使用し、メニュー バーのあるウィンドウが開かれます。さらに描画領域が指定したサイズより 20 ピクセル大きく表示されるため、Internet Explorer 8 よりさらに高さをもつウィンドウが開きます。
なお Internet Explorer 6 が指定したサイズより 20 ピクセル大きい描画領域を表示するのは、子ウィンドウにメニュー バーを表示する場合のみです。メニュー バーを表示しない子ウィンドウでは、指定通りのサイズで表示されます。
Internet Explorer 8 beta 2
Internet Explorer 7
Internet Explorer 6
注: Internet Explorer 8 Beta では、ユーザーの操作でお気に入りバーを非表示にできます。またポリシーを使用してお気に入りバーを無効にすることもできます。
お気に入りバーが表示されていない場合、Internet Explorer 8 Beta2 のウィンドウの高さは 31 ピクセル少なくなります (この例では 232 ピクセルになります)。
(参考) Internet Explorer 8 beta 2 お気に入りバー非表示
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b. インターネットゾーンで全てのパラメーターを無効にしたウィンドウを開いた場合
window.open("width=500,height=100,location=no,menubar=no,resizable=no,scrollbars=no,status=no,toolbar=no")
Internet Explorer 7 までに行われたセキュリティ対策の結果、window.open に非表示にするオプションを付けても非表示にならない要素があります。Windows XP SP2 および Windows Server 2003 SP1 上の Internet Explorer 6 以降はステータス バーが、Internet Explorer 7 以降はこれに加えてアドレスバーが非表示になりません (インターネット ゾーンの場合)。これは意図的にアドレス バーやステータス バーを隠すことでサイトの所在を偽装するフィッシング詐欺などへの対抗手段となります。
window.open によって開かれるサイトが安全であると確認できる場合、該当する URL を信頼済みサイトに登録すると、window.open のオプションによってアドレス バーやステータス バーを非表示することは可能ですが、一般に公開しているサイトではこのような事前準備が行われていいない限り、この制限を反映したウィンドウが開くと考えられます。
アドレスバー非表示 (location=no) |
ステータスバー非表示 (status=no) |
|||
インターネット#1 | イントラネット#2 | インターネット#1 | イントラネット#2 | |
Internet Explorer 8 Beta 2 | 無効 | 有効 | 無効 | 有効 |
Internet Explorer 7 | 無効 | 有効 | 無効 | 有効 |
Internet Explorer 6 SP2 | 有効 | 有効 | 無効 | 有効 |
Internet Explorer 6 SP1 | 有効 | 有効 | 有効 | 有効 |
#1: インターネット ゾーン
#2: イントラネット ゾーンおよび信頼済みサイト ゾーン
以下はこの制限を検証するため、設定可能なすべての window.open のオプションで各種表示要素を非表示に設定し、これをインターネット ゾーンで実行した場合の結果です。
検証に使用したサンプルのサイズ指定は、いずれも 500 x 100 ピクセルです。
バージョン | ウィンドウ サイズ |
Internet Explorer 8 Beta2 (Windows Vista SP1) | 510 x 185 |
Internet Explorer 7 (Windows Vista SP1) | 510 x 187 |
Internet Explorer 6 for Windows XP SP2 | 510 x 160 |
注: Internet Explorer 8 Beta 2、Internet Explorer 7 はともにステータス バーの非表示は無視されます。また簡易型のアドレス バーが強制的に表示されますが、Internet Explorer 8 Beta 2 の方が 2 ピクセル低いアドレス バーを表示します。
これに対して Internet Explorer 6 の場合、ステータス バーの非表示設定は無視されますが、アドレス バーは非表示になるため、Internet Explorer 8 などよりも高さが低いウィンドウが表示されます。
Internet Explorer 8 Beta 2
Internet Explorer 7
Internet Explorer 6
注: 各種パラメーターを有効化したウィンドウを開いた場合と異なり、いずれの環境でもウィンドウの左右辺の幅は 3 ピクセルです。
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c. 全てのパラメーターを無効にしたウィンドウを開いた場合
(イントラネットゾーン、もしくはインターネットゾーンで有効)
window.open("width=500,height=100,location=no,menubar=no,resizable=no,scrollbars=no,status=no,toolbar=no")
アドレスバーとステータスバーに対するセキュリティ的な制限は、イントラネット ゾーンもしくは信頼済みサイト ゾーンと判定されるサイトには適用されません。これらのサイトに属するページで実行される window.open メソッドで開く子ウィンドウには、アドレス バーとステータス バーに対する制約がありません。そのため、最も小さいウィンドウを開くことができます。
以下はこの動作を検証するため、設定可能なすべての window.open のオプションで各種表示要素を非表示に設定し、これを信頼済みサイト ゾーンで実行した場合の結果です。
検証に使用したサンプルのサイズ指定は、いずれも 500 x 100 ピクセルです。
バージョン | ウィンドウ サイズ |
Internet Explorer 8 Beta2 (Windows Vista SP1) | 510 x 131 |
Internet Explorer 7 (Windows Vista SP1) | 510 x 131 |
Internet Explorer 6 for Windows XP SP2 | 510 x 136 |
Internet Explorer 8 Beta 2
Internet Explorer 7
Internet Explorer 6
注: 各種パラメーターを有効化したウィンドウを開いた場合と異なり、いずれの環境でもウィンドウの左右辺の幅は 3 ピクセルです。
またこの場合のウィンドウの高さの差は Internet Explorer の違いではなく、Windows XP と Windows Vista のウィンドウ スタイルの違いによるタイトル バーの高さの差によるものです。
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4. fullscreen = yes でウィンドウを開いた場合の有効描画領域
子ウィンドウをフルスクリーン モードで開いた場合の動作は、親ウィンドウのセキュリティ ゾーンによって異なります。
親ウィンドウがイントラネット ゾーンまたは信頼済みサイト ゾーンに属する場合、子ウィンドウはシアター モード (キオスク モード) で表示されます。この動作は Internet Explorer 6、Internet Explorer 7、Internet Explorer 8 のすべてに共通です。
シアター モード (キオスク モード) では、タイトル バー、アドレス バー、メニュー バー、ツール バー、ステータス バーはすべて表示されません。
ただし縦スクロール バーは常に表示されます。また横スクロール バーは必要に応じて表示されます。
親ウィンドウがインターネット ゾーンまたは制限付きサイト ゾーンに属する場合、子ウィンドウはシアター モード (キオスク モード) を使用しないで表示されますが、Internet Explorer 6と、Internet Explorer 7、Internet Explorer 8 では表示内容が異なります (下の表を参照してください) 。
Internet Explorer 6 ではタイトル バーが表示され、タイトル バーのページ タイトルの前にページの URL が表示されます。アドレス バー、メニュー バー、ツール バーは表示されませんがステータス バーは表示されます。スクロール バーは必要に応じて表示されます。
Internet Explorer 7、Internet Explorer 8 ではタイトル バーが表示され、ページのアドレスが簡易型のアドレス バーで表示されます。メニュー バー、ツール バーは表示されませんがステータス バーは表示されます。スクロール バーは必要に応じて表示されます。
Internet Explorer 6 | Internet Explorer 7 Internet Explorer 8 |
|
タイトル バー | ○ (URL が表示される) | ○ |
アドレス バー | × | ○ (簡易型) |
メニュー バー | × | × |
ツール バー | × | × |
ステータス バー | ○ | ○ |
縦スクロール バー | ○ (常に表示される) | ○ (常に表示される) |
横スクロール バー | △ (必要に応じて表示) | △ 必要に応じて表示 |
注: 表示されるスクロール バーの高さと幅はテスト環境ではすべてのバージョンで 17 ピクセルです。ただしスクロール バーの太さは画面のテーマやデザインによって異なる可能性がありますので、ご注意ください。
次の表にフルスクリーン モードで開いた場合の描画領域のサイズをまとめています。
イントラネット ゾーン 信頼済みサイト ゾーン |
インターネット ゾーン 制限付きサイト ゾーン |
|
Internet Explorer 8 Beta2 (Windows Vista SP1) | 783 x 600 | 796 x 521 |
Internet Explorer 7 (Windows Vista SP1) | 783 x 600 | 796 x 519 |
Internet Explorer 6 for Windows XP SP2 | 783 x 600 | 796 x 546 |
以下のサンプルは画面解像度 800 x 600 の環境で fullscreen = yes のみパラメーターに設定してウィンドウを開いた場合を示しています。
Internet Explorer 8 Beta2 (イントラネット ゾーン、信頼済みサイト ゾーンの場合)
Internet Explorer 7 (イントラネット ゾーン、信頼済みサイト ゾーンの場合)
Internet Explorer 6 (イントラネット ゾーン、信頼済みサイト ゾーンの場合)
Internet Explorer 8 Beta2 (インターネット ゾーン、制限付きサイト ゾーンの場合)
Internet Explorer 7
Internet Explorer 6
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5. キオスク モードでの有効描画領域
キオスク モード (シアター モード) で起動した場合、前述のように Internet Explorer 8、Internet Explorer 7、Internet Explorer 6 の描画領域に差異はありません。解像度 800 x 600 の環境でキオスク モードの Internet Explorer を起動した場合、有効描画領域は 783 x 600 となります。
注 1: 描画領域の幅が 800 ピクセルにならないのは、キオスク モードで起動した場合常に縦スクロール バーが表示されるためです。表示されるスクロール バーの高さと幅はテスト環境ではすべてのバージョンで 17 ピクセルです。ただしスクロール バーの太さは画面のテーマやデザインによって異なる可能性がありますので、ご注意ください。
注 2: キオスク モードは iexplore.exe -k で起動することができます。キオスク モードの詳細については、以下のサポート技術情報を参照してください。
Internet Explorer 8
解像度 800 x 600、有効描画領域 783 x 600 (横スクロール バーが表示される場合は583)
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6. input 要素の差異について
フォームのinput 要素で表示される内容は、Internet Explorer 8、Internet Explorer 7、Internet Explorer 6に大幅な差異は見られません。
ただし Internet Explorer 8 では ファイル アップロード コントロール (<input type=file>) について変更が加えられています。ユーザーのキー ストロークが盗み取られローカルのファイル パスが流出することを防ぐため、ファイル アップロード コントロールのファイル名ボックスは読み取り専用になりました。このためファイルのパスをフォームに直接入力する事はできず、アップロードするファイルは参照ボタンをクリックし、ダイアログ ボックスで指定する必要があります。
この変更について詳しくは以下を参照してください。
注: Internet Explorer 7 には大きすぎるパスワード マスク文字が使用される問題があるため、この問題に対する修正を行う MS08-058 を導入した環境を用いて比較しております。この問題については、以下を参照してください。
マイクロソフト セキュリティ情報 MS08-058 - 緊急
Internet Explorer 7 で、日本語の Web サイトのパスワード入力ボックスには大きすぎるパスワード マスク文字が表示される
[サンプルの表示に使用したソース (抜粋)]
<input type="text" name="name" size="20">
<input type="password" name="pass" size="20">
<input type="radio" name="radio" value="r1">1
<input type="radio" name="radio" value="r2">2
<input type="radio" name="radio" value="r3">3
<input type="radio" name="radio" value="r4">4
<input type="radio" name="radio" value="r5">5
<input type="radio" name="radio" value="r6">6
<input type="checkbox" name="checkbox" value="c1">1
<input type="checkbox" name="checkbox" value="c2">2
<input type="checkbox" name="checkbox" value="c3">3
<input type="checkbox" name="checkbox" value="c4">4
<input type="checkbox" name="checkbox" value="c5">5
<input type="checkbox" name="checkbox" value="c6">6
<input type="file" name="file">
<input type="submit" value="送信">
<input type="reset" value="リセット">
Internet Explorer 8
Internet Explorer 7 (MS08-058 導入済み)
参考情報 - Internet Explorer 7 (MS08-058 未導入)
Internet Explorer 6
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7. まとめ
Internet Explorer 8 Beta2 では以前のバージョンの Internet Explorerと比較して、ユーザー インターフェイスの変更に伴うブラウザの外観の相違があります。これに伴い、同じサイズの有効描画領域のウィンドウを開くと、全体のウィンドウ サイズが以前のバージョンと異なる場合がありますが、Internet Explorer 7 との相違は小さいものです。
window.open メソッドを用いて子ウィンドウを開く際に無効にできるユーザー インターフェイス要素 (ツール バーなど) は、Internet Explorer 8 Beta2 と Internet Explorer 7 で相違はありません。Internet Explorer 7 で採用されたセキュリティ面での制限は、Internet Explorer 8 Beta2 でも有効です。
フォーム要素の表示については、Internet Explorer 8、Internet Explorer 7、Internet Explorer 6に大幅な差異はありません。
以上から、Internet Explorer 7 に対応している Web ページ、Web サイト、Web アプリケーションであれば、Internet Explorer 8 Beta2 を使用した際にユーザー インターフェイス要素や、ウィンドウのサイズ、有効描画領域のサイズに関して互換性の問題が生じる可能性は低いと考えられます。
ただし Internet Explorer のウィンドウの表示スタイルは、選択しているテーマや配色、画面のデザインのカスタマイズに影響を受けるため、Internet Explorer のウィンドウに表示されるユーザー インターフェイス要素や、ウィンドウのサイズ、有効描画領域のサイズについて厳密な均一化が必要な場合は、利用する環境において十分な検証を行う必要があります。
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