ICHIROYAのブログ

元気が出る海外の最新トピックや、ウジウジ考えたこととか、たまに着物のこと! 

★★★当ブログはじつはリサイクル/アンティーク着物屋のブログです。記事をお楽しみいただけましたら最高。いつか、着物が必要になった時に思い出していただければ、なお喜びます!お店はこちらになります。★★★


Xさん、70才、オンナと仕事を両輪に、今日も元気!

f:id:yumejitsugen1:20141217073737j:plain

                                                                              photo by Thomas Szynkiewicz

 

 Xさんは70才だ。
 現役で、バリバリ仕事をしている。

 Xさんの生きがいは、オンナと仕事である、という。
 それが車の両輪で、どっちかひとつでは、生きていけないと。
 2回結婚してたことがある、と聞いたから、現在は独身なのであろう。
 たぶん。
 白髪で真っ白だが、なかなかダンディな出で立ちで、若い頃は相当イワセタんだろうなと思わせる風貌である。 

 オンナが生きがいや、とXさんは公言する。
 みんながいるところでも、冗談めかして、女性を口説く。
 ぜったい、本気。

「飲み屋でいいオンナいたら、口説いてみて、すぐ行くで」
 どこへ。
「相手がどう思ってるかわ知らんで。あかんでもそれだけのことや。とにかく行ってみる」
 だから、どこへ。
「もう、あと何年かしかないから、好きなことする。好きなことできんようになったら、生きてる価値ないで」
 それは同意。

 いつお会いしても、顔色がよく、イキイキされている。
 55歳の僕より絶対に元気だ。
 70才とは思えない。
 

「ここにはええオンナおれへんけど、◯◯には最近、ええオンナおんねんで」
 えっ、そのええオンナって、うちの次女では?
「めっちゃ、きれいやねん」
 嫌な予感。
 それが2ヶ月前。

 そして、2日前、宴席で。
「和田くん、君のお嬢さん、めっちゃ、美人やな!」
 それがなに。
「そやけど、ワシが、そういうとった言うたらあかんで」
 なぜ?
「ワシがそういうとった言うたら、意識し出すで」
 だから、なに?
「意識しだしたら、こっちのもんや」
 最近、入籍したばかりですって。
「結婚?そんなん、何にもカンケーないわ」
 たしかに、あなたには何もカンケーないはず。 

「そやから、ぜったい、このことはいうたらあかんで」  
 
 世の中には、想像を絶する人がいる。
 Xさん、70才。
 オンナと仕事を両輪に、きっと、今日も元気だ。