Kyoko Shimbun 2017.01.23 News

トランプ氏就任式、参加者史上最大を記録 これは嘘ニュースです

トランプ大統領はツイッターで「史上最大」を主張した
 米ホワイトハウスは22日、トランプ大統領就任式の参加者が史上最大を記録したと発表した。国内メディアから「8年前のオバマ前大統領就任式の半分程度」と相次いで指摘されたが「事実誤認による不正確な報道」と一蹴した。

 ホワイトハウスのライ・フォルス報道官は定例会見で「就任式は史上最大の参加者でにぎわった。全ての国民に感謝する」とコメント。「参加者数は8年前の半数程度」とする指摘を「不正確な報道」と否定した。

 国内メディア各社は、20日に行われた就任式の参加者数を「最大で90万人程度」と伝えた。約180万人が詰めかけた8年前のオバマ前大統領就任時の映像と比較すると、連邦議会議事堂前の群衆に大きな開きがあるように見える。

 「史上最大」の根拠について、フォルス報道官は「政府が発表したことに誤りはない。なぜなら政府が正式に発表したことだから」と説明。具体的な説明を求められると「人がまばらに見えるエリアに『全米迷彩服協会』の会員100万人が、当時息を殺して身を潜めていた」と解説した。

 「全米迷彩服協会」は「全米ライフル協会」と並ぶトランプ氏最大の支持母体の1つで、会員数は250万人。なぜ祝賀行事で息を殺して身を潜める必要があったのかは依然不明だが、説明通りなら190万人が参加したことになり、「史上最大」も正しいことになる。会見中「最近、悪意に満ちた虚偽ニュースが蔓延(まんえん)してうんざりだ」と憤りを見せる場面もあった。

 トランプ大統領は同日、自身のツイッターから就任式の画像を投稿。当時全米迷彩服協会の会員が潜んでいたとみられるエリアを黄色く塗り「感じるな、考えろ」と故ブルース・リーさんの有名なせりふを引用しながら正当性をうったえた。

 一方「ワツントンポスト」「人民目報」「プラウダ」など一部メディアはトランプ氏の主張を支持しており、情報の信頼性をめぐって今後メディアの価値にも大きな変化が起こりそうだ。

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