35年以上続いた「SUV」&マツダ「セダン」も消滅!? 2024年「販売を終えた」クルマ7車種とは
2024年はさまざまな新型車が登場しましたが、その一方で人知れず消滅したモデルもあります。今回はそんな2024年に生産を終えた車種について紹介します。
新型EV(電気自動車)が多数登場したなかで消えてしまったモデルも
2024年も残すことあと1か月となりました。数々の注目の新車が発売された半面、ひっそりと姿を消した車種もあります。
今回は、残念ながら2024年に生産終了したモデルについて振り返ります。
●ホンダ「Honda e」
ホンダのEV(電気自動車)「Honda e」は、2020年8月に発表されたコンパクトなEV専用モデルです。
駆動方式はRR。室内には大型のワイドな液晶パネルを備え、サイドカメラミラーシステム(電子式ドアミラー)やフラッシュアウターハンドル(フラット式ドアノブ)を備えるなど、単にEVをコンパクトカーに仕上げるだけではなく、数々の特徴的な装備も採用され、話題のモデルでした。
しかし、2024年1月に生産終了、2024年7月までの販売となりました。
日本でのEVを取り巻く環境は厳しい面もありましたが、意欲的なモデルであっただけに海外の需要も含めて取り込めなかった点は残念です。
なお、ずばりの後継モデルは登場しませんでしたが、ホンダのEVとしては、軽商用バン「N-VAN e:」が2024年10月10日に発売されました。 新たなコンセプトでEV市場への再挑戦も注目ですね。
●トヨタ「C+pod(シーポッド)」
トヨタも同様にコンパクトなEVモデルを2024年に終了しています。
EVコンパクトなEV「C+pod(シーポッド)」は、2020年12月に法人と自治体向けに限定販売が開始され、その2021年12月から個人へのリースとして展開された2人乗りの超小型モビリティです。
大手コンビニチェーンなどで活用されている、トヨタ車体が手掛ける1人乗りの電気自動車「コムス」と比べるとシーポッドは、2人で乗車できてしっかりとしたドアを備え、ミリ波レーダーと単眼カメラを備えたプリクラッシュセーフティシステムを備えており、より軽自動車に近い立ち位置の超小型モビリティとして仕上げられておりました。
しかし個人向けにはリースという形にとどまり、個人向け販売は行われませんでした。
なお生産台数は約2000台とのことなので、街中でもほとんど見かけることもなく2024年7月に生産が終了。2024年8月に販売を終了しました。
軽EVの日産「サクラ」の販売が好調なことから、コンパクトなEVの需要はある程度あることはわかってきているので、別の形で再トライを期待したいですね。
●スズキ「イグニス」
コンパクトモデルといえば、スズキ「イグニス」も2024年に販売が終了となりました。
2016年に小型クロスオーバーSUVとして登場したイグニスは、コンパクトカーでありながらスズキの過去のモデルを想起させるデザインとSUV的な要素も盛り込まれた意欲的な新型車でした。
ちなみに、イグニスという名前自身は初代「スイフト」の海外名として使われた歴史はありますが、全世界スイフトで全世界が統一されたので、イグニスという名前は一度お蔵入りの車名となっていた状況でした。
そのため、このモデルが初代イグニスと言えるモデルとなっています。
そんなイグニスですが、スズキには、より大きな空間を備えた軽の「ハスラー」や「スペーシアギア」、コンパクトカーの「クロスビー」などもあり、結果として中途半端な立ち位置となってしまったせいか、後継モデルが出ることがなく、2024年4月に販売終了となりました。
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