「呑」を含む故事・ことわざ・慣用句
「呑」を含む故事・ことわざ・慣用句の一覧です。五十音順に表示しています。
網、呑舟の魚を漏らす(あみ、どんしゅうのうおをもらす)
法の規制が及ばず、大悪人を取り逃がしてしまうことのたとえ。 網の目が粗いために、舟を呑み込むほどの大魚を逃がしてしまうことから。
息を呑む(いきをのむ)
はっと驚いて、思わず息を止めること。
鵜の真似をする烏水を呑む(うのまねをするからすみずをのむ)
自分の能力をわきまえず、人の真似をして失敗することのたとえ。 「鵜」は、水鳥の名。 水に潜って巧みに魚を捕る鵜の真似をして、烏が水に潜っても溺れるばかりであるとの意から。 「鵜の真似をする烏水に溺れる」「鵜の真似をする烏水を呑む」「烏が鵜の真似」ともいう。
鵜呑みにする(うのみにする)
物事の真偽をよく確認せず、そのまま受け入れること。 鵜が魚を噛まずに丸呑みすることから。
恨みを呑む(うらみをのむ)
恨みを胸の内にしまい込み、じっと我慢すること。
蛙は口から呑まるる(かえるはくちからのまるる)
余計なことを言ったために、災いを招いてしまうことのたとえ。 蛙は鳴き声をだすことから蛇に気づかれ、吞み込まれてしまう意から。
蛙は口ゆえ蛇に呑まるる(かえるはくちゆえへびにのまるる)
余計なことを言ったために、災いを招いてしまうことのたとえ。 蛙は鳴き声をだすことから蛇に気づかれ、吞み込まれてしまう意から。
固唾を呑む(かたずをのむ)
事の成り行きを心配して、緊張しているさま。「固唾」は、緊張した時に口の中にたまる唾。それを飲み込んで見守るということから。
気を呑まれる(きをのまれる)
相手の勢いやその場の雰囲気に圧倒されて萎縮すること。
声を呑む(こえをのむ)
極度の驚き、緊張、感動などによって、声を出すことができなくなること。
胡椒の丸呑み(こしょうのまるのみ)
表面だけを見て、物事の本質を理解しないことのたとえ。 胡椒をかみ砕かずに丸呑みしても、味は分からないことから。
蛇は寸にして人を呑む(じゃはすんにしてひとをのむ)
優れた人物は、幼い頃から常人とは違ったところがあるというたとえ。大蛇はわずか一寸ほどの頃から、人間をのみ込もうとする気迫を持っているということから。
清濁併せ呑む(せいだくあわせのむ)
清流も濁流ものみこむ大海のように、善も悪もすべて受け入れる度量の大きさのこと。
小さくとも針は呑まれぬ(ちいさくともはりはのまれぬ)
小さいからといって侮ってはいけないという戒め。 いくら小さくても針をのみこむことはできないことから。
呑舟の魚(どんしゅうのうお)
大物、大人物のたとえ。 善人と悪人どちらにも用いる。 舟を丸のみするほどの大魚との意から。
涙を呑む(なみだをのむ)
泣きたいほどの悔しさや無念さを我慢すること。
吐いた唾は呑めぬ(はいたつばはのめぬ)
一度口から出した言葉は取り消すことができないというたとえ。発言には十分注意するようにとの戒めのことば。
吐いた唾を呑む(はいたつばをのむ)
一度言ったことを無責任にひるがえすこと。
針は呑まれず(はりはのまれず)
どんなに細くても針を呑み込むことは出来ないように、たとえ小さくても決して見くびってはいけないということ。 「針は呑まれず」ともいう。
細くても針は呑めぬ(ほそくてもはりはのめぬ)
どんなに細くても針を呑み込むことは出来ないように、たとえ小さくても決して見くびってはいけないということ。 「針は呑まれず」ともいう。