MicrosoftがWindows Arm開発キットを発売したのは一年ほど前の話です。私も手に入れて使っています…ほとんどmini PCですが。
静かで、露骨に重い処理をしなければ十分早く、私が普段使っているソフトウェアはx64でもほぼ動いた*1ので、非常に助かっています。
Qualcomm Dev Kitがキャンセルされた話は報道で出ていると思いますが、当事者としてちょっと記録を書いておきます。Buildで「Qualcommが開発キットを販売する」という報道が出て、サインアップして心待ちにしていました。
ところが待てど暮らせど購入手続きの案内が来ない。MVPの仲間にも聞いてみましたが、誰も購入受付の案内が来てないといわれたのが7/16ごろ。その翌日くらいにArrowという会社から販売すると通知が来て、7/21にサインアップして、その時は8/16くらいに到着と出ていたので、「夏休み終わった後に到着するかなぁ」とか甘い考えを抱いていました…ところが毎日一日ずつ送れる発送予定日。
しまいには「5台注文したらすぐ発送する」とか書かれる始末で、とうとう一度ちょっと強めの口調でクレーム。「Qualcommから入荷していないから」と言われて待ったもののまったく来ない。9月の予定日になってもまた一日ずつ遅れるありさま。そこでもう一度クレームすると「もうすぐ入荷するから」ということで待っていると"We are excited..."で始まる英語のおなじみのアナウンスメールで今度こそ発送するよ!と言われたけど、見てみると…。
Qualcommからたくさん入ってきたからQualcomm Dev Kit徐々に出荷するぜ!と先月末に息巻いていて、出荷予定が10/12くらいになっていたからやっとかなーと思ったらこの仕打ちだよ…キャンセル真剣に考え始めた。 pic.twitter.com/EIMVD0aMbl
— kkamegawa (@kkamegawa) 2024年10月8日
ちょっと待て来年かよ!とこの時真剣にキャンセル考えましたw。それでもここまで待ったんだからもうちょっとだけ待つかと思ったら、いきなり「出荷した」というメールとともにFedexのトラッキングコードまで発行されたので今度こそ、らしい。
そんなことを書いたからか?「We are exciting …」で始まるいつもの形式のフィードバックの返事がきて「もう間もなく出荷できる」と書かれていた。ほんとかー?と思っていたら、いきなりinvoiceが発行されfedexのtrackingコードも届いた。今度こそほんとに届くらしい https://t.co/MXnglXdFKo pic.twitter.com/Q7UbU5P59A
— kkamegawa (@kkamegawa) 2024年10月14日
そして…
じゃーん!中身はUSB-C→HDMIケーブルとACアダプター、本体とサポートのDiscordのURLなどが書かれたQRコード。
そして受け取った翌日にQualcommが「サポート無期限停止、返金する。受け取ったKitは返却の必要はない」ということで…もしかしてただ?ということで$819のデバイスがタダでゲットできました🤣。私はクレジットカード払い選んでいたのでおそらく請求のトランザクションそのものがキャンセルになるだけだと思います。PaytPalで購入していた(一人はキャンセルした)知り合いはすでに請求がかかっていて、発注当時より10円弱ほど円高になっているので、完全に無料とはならなかったようです。
デバイスがキャンセルされた理由としては報道されている通り、品質基準に満たなかったから、ということのようですが…昨年のArm開発キットと比べても確かにもうちょっと頑張れよという海外のレビューもありますね。海外のレビューでもありましたが大体このくらいの音がします。
不快な音ではないんですが、静かな部屋で使いたいという人には気になるくらいの音だと思います。これは初回起動時にWindows UpdateしているCPUがそれなりに回っていると思われる音です。上に乗っているのが昨年のArm開発キット。厚みも底面積も2割くらい大きいというところでしょうか。特に今のIntelの小さめのmini PCと比べたらはっきり大きいです。MS-01よりは…どっこいかなぁ?音はかなり大きいですよね。IntelのデスクトップCPUでノートのファンが全力で回るときの音くらいでしょうか。
実は注文していた時からやばい雰囲気はしていたんですよね。これだけ遅れることに加えて、そもそも当初搭載予定だったmini-HDMIがキャンセルされてUSB-C→HDMIアダプターつける、そのかわり$80割引きする、というメール受け取った時から「これもしかしてダメなんじゃないか」とはうっすら思っていました。海外の分解レビュー見るとパターンは残っているので、電波法関係を通せなかったとか費用かかりすぎるからあきらめたとかそんな理由なんじゃないかなと思います。
Home Editionなので、ProにアップグレードしてからOSを完全に新規にフォーマットしなおしてIntuneにオンボードします。ついでにEnterpriseになりました。Recallはありませんが、24H2なのでペイントにちゃんと生成AI機能が付いています。
生成AIを使うにはモデルをダウンロードします。
ちょっと描いてみました。
完成版
※ Windows のAIで作成した画像です。
NPUはこのくらい動いているだけです。ほんのちょっとですね。
スライダーをいじったらそのタイミングだけ上がるという感じです。Microsoftの触れ込みではアンチウィルスのスキャンにも使用するという話でしたが、defenderでフルスキャンかけても上がっていません…。今後なのかな?
前のArm開発機ではいまいち安定しなかったDocker for Windowsも安定しているように見えるので、今後はこちらをメインに使っていこうと思います。旧Arm開発機…どうしようかな。
*1:Global Secure Accessみたいなカーネルドライバ使うものは原則ダメ