高2の夏、いろいろ考えたくて不登校に
高2の夏に、高校に行けなくなりました。
僕が通っていた高校は、いわゆる進学校で、課題がすごく多かったんです。
とは言え、その課題にすごく苦労していたというわけでもなく、勉強しながら、友達と遊びながら、「普通に」高校生活を送っていたと思います。
不登校になったのは、明確なきっかけがあったわけではありません。
ただ、「自分が高校に行っている理由」がよくわからなくなって、考える時間がほしくなったんです。
実際に高校に行かない時間でいろいろなことを考えましたし、それは現在の自分にも繋がっています。
昼夜逆転でゲームなどばかり。高校は中退
しかし一方で、いろいろ考えていた「だけ」で過ごしていたかというと、そうでもありません。
バリバリの昼夜逆転になり、オンラインゲームをやったり、マンガを読んだり、アニメを見たり、何をするでもなく過ごしたり…という生活でもありました。
基本的には家から出ませんでしたし、出る必要もありませんでした。
そういう生活は「楽しんでやっている」というわけではなく、「考える以外にやることがないからやっている」という感じです。
罪悪感もありましたし、「こういう生活はよくない」と自分でもよくわかっていました。
親は、心配からか小言ばっかりでしたね(自分のことながら、そうなるよなーと思います)。
結局、高校への登校は再開せず、その年の11月くらいに中退しました。
長い間行っていなかったので、また行き直すにはハードルが高かったんです。
高認取得を目指し、キズキに入塾
もともと、なんとなく「大学には行きたい」と思っていて、高校中退時点では高卒認定試験の受験を考えていました。
すぐには大学に進学しないにしても、高認を取得しておくと、将来的に役に立つでしょうし。
そして、高校中退から間もない12月頃、「ゲーム・マンガ・アニメばかりの、昼夜逆転生活」がイヤになってきたんです。
そういう状況もあって、「高卒認定の勉強ができる塾」みたいなインターネット検索を行い、キズキ共育塾を見つけました。
キズキ共育塾には、相談に行ったときにお話しした方が優しかったことが決め手で、すぐに入塾しました。
高認は、思った以上に簡単に取得できた
キズキ共育塾では、まずは高認に向けた勉強に取り組みました。
ですが全科目を受験する必要はなく、高校在籍時に取得していた単位の関係で、受験免除科目が結構あったんです。
スタッフさんと相談しながら改めて調べてみると、受験する必要があったのは、世界史(AまたはB)、倫理、政治・経済、地学基礎の4科目だけでした。
そこで、キズキ共育塾では地学基礎と政治・経済を受講することにしました(世界史は受験YouTuberの動画を見て、倫理はテキストを見て、自分で勉強しました)。
2科目とも、授業はすごく面白かったですね。
どちらも、「世の中のことと関連しているなあ」と思いました。
特に政治・経済の先生は株に詳しくて、「最近、政治にこういう動きがあったから、株価(経済)にこういう影響が出た」みたいなことも具体的に教えてくれて、学んでいる内容をグッとリアルに感じられるようになりました。
そして、18歳になる年度(高校に在籍していたら3年生の年度)の夏の試験に合格し、高認を取得しました。
高認は、もちろん先生の指導のおかげでもありますが、「想像以上に楽だった」というのが実感ですね。
立教大学文学部を第一志望に。キズキでも受験勉強が本格化
高認取得と前後して、立教大学が第一志望校となりました。
政治・経済を担当してくれていた先生は哲学にも詳しくて、雑談?雑学?のような感じで、授業中に哲学のことも話してくれていたんです。
そんな話を聞くうちに、自分も哲学を学びたくなり、「東京都内の私立大学で、哲学が学べる学部」を志すようになりました。
そして、高認受験と同じくらいの8月に、立教大学のオープンキャンパスに行って、雰囲気がよかったことから第一志望に決めたんです。
高認の勉強をしていたときは、友達とちょっと遊んだり映画を見に行ったりしていましたが、志望校を決めてからは、本格的な受験勉強を始め、勉強中心の生活になりました。
受験に必要な科目は、英語・国語(現代文と古文)・社会(日本史または世界史)です。
そこで、キズキでの受講科目も、英語、現代文、古文に切り替えました(世界史は引き続き受験YouTuberで勉強していました)。
受験に向け、改めて基礎からの学び直し。どの科目も面白く感じられた
英語は、中学校レベルは忘れていませんでしたが、高校レベルは高校に行かない間に忘れていました。
「(高校に所属していたら)高3の夏」なのに、高1内容からの学び直しです。
キツい状態でしたが、地道に続けました。
古文を受講したのは、高校のとき苦手だったので、自分だけでは受験に対応できないと思ったためです。
ただ、高校時代は「嫌だ嫌だ」と思っていたのに、学び直すと面白かったんです。
面白かったのは、他の科目も同じです。
目標を見据えて、自主的に勉強していたからかなと思います。
現代文は…自分で言うのは恥ずかしいのですが、改めてしっかり学ぶとかなり得意なことに気がついて、勉強したのは「キズキ共育塾の授業の時間」だけで、予習も復習もいりませんでした(その分、英語の勉強に時間を使えました)。
立教大学に合格!明治・中央もセンター型で合格
第一志望は立教大学文学部と決めたものの、一本に絞るのはリスクが高いかなとも思いました。
そこで、授業では(学び直しからの)立教対策をメインにしつつ、他の大学の過去問などもやっていました。
また、国公立の大学は志望していなかったのですが、センター型でいくつかの私大を受けるつもりでしたので、センター試験の対策も行っていました。
結構大変でしたけど、さっきも言ったとおり、楽しみながら勉強できたと思います。
結果として、私は第一志望だった立教大学の文学部に合格しました。
勉強のスケジュール的には、「余裕で間に合った!」という感じではなく、「ギリギリでなんとか仕上がったな…」という感じでしたが。
他に、明治大学文学部と中央大学文学部にもセンター型で合格しました。
センター試験を受けたときには、「手応え」が全くわかりませんでしたね。
ただ、立教大学を受けたときには「これはいけるのでは」という感覚がありました。
高認取得、学び直し、立教対策と、地道に勉強を続けてよかったと思いましたね。
大学生活では、哲学をとおして、将来のことを考えていきたいです。
キズキで学ぶうちに「なんとかなる」と思えるようになった
キズキに行く前は、「これからどうしていいのか」「将来はどうなるのか」という不安がありました。
「高認をとって大学に行きたい」という漠然とした思いこそありましたが、「そのために、具体的にどうすればいいのかがわからない」という状態です。
また、高校を中退した自分が大学に行けたとしても、また同じように中退するのではないかという不安もあったんです。
そうした悩みや不安は、キズキに入塾してから次第に消えていきました。
キズキでいろんな先生と話していると、「狭い視野で、自分のことを卑屈に考えていた」と気づいたんです。
先生はみんな物知りで、さっき言った株や哲学の話もそうですし、別の先生には外国人の友達がたくさんいて、海外旅行もたくさんしていました。
自分には外国人の友達はおらず、海外旅行経験もないのですが、話を聞くうちに「スペインのアルハンブラ宮殿に行きたいな」と思うようになったり。
先が見えない状態自体はすぐには変わりませんでしたが、「自分の知らないいろんなことがある」「いろんな人がいる」「いろんな生き方がある」「いろんな世界がある」と知って視野が広がり、「なんとかなるかな」というマインドに変わっていったんです。
また、授業を受けるために外出するようになったのも、入塾してよかったと思える点です。
それまでほとんど家の中にいたので、「定期的に外に出て、日の光を浴びる」ようになったことで、人間らしい生活になったなと思います。
高校中退に関係して、「何者でもない自分」に悩んだことも
高校中退については、後悔もあれば、やめてよかったという気持ちもあります。
後悔…というか、高校中退ならではの苦労としては、「高校中退によって、社会的立場や所属がなくなったこと」がありました。
常に意識していたわけではないんですけど、例えば、初めて行く美容院とかで会員証みたいなのを書くことがありますよね?
それの職業欄に、何も書けないんです。
そんなとき、「俺って一体何者なんだろう」「社会から外れた人になったな」と考え込むことはありました。
「所属がない」ってだけで、こんなに不安になるんだなと思いました。
あと、軽い話で言えば、映画を観に行ったりしたときに学生割引が効かないとか(笑)
大学に合格した今、学生証がすぐにほしいですね。
高校中退に関連してお悩みの方へのメッセージ
高校を中退した方や、高校中退を考えている方、またそれらに関連してお悩みの方にお伝えします。
高校を中退してよかったという話…になるのかはわかりませんが、私自身の経験を振り返ると、「高校をやめるっていう選択は、アリだったな」と思います。
高校に行っていたときは、それが当たり前で、また生活の全てが高校になりがち、高校を基準に考えがちでした。
でも、つらい、休みたいと思ったら、逃げてもよかったんです。
「つらいこと全てから逃げてもいい」かどうかはわかりませんが、少なくとも、「高校くらいなら、やめたところでいくらでもやり直せる・取り戻せる」というのが私の実感です。
もちろん上述のとおり、「高校中退ならではの悩み」もいったんは生じると思いますが、でも、大丈夫ですよ。
ただ、高校を中退すること自体も、中退してからのことも、一人で思いつめないでほしいとも思います。
私も、キズキ共育塾を通じて、高校中退に関する悩みは次第になくなり、「これからのこと」について、具体的に、また前向きに考えられるようになりました。
あなたも、高校中退に関連してお悩みがあるようなら、一度キズキ共育塾にご相談してみることをオススメします。
物知りであたたかい先生たちが、きっと「あなたのための、次の一歩」を一緒に考えてくれますよ。
親御さんへのメッセージ
お子さんが「高校行きたくない」と言い始めたとしても、選択を急かさないでほしいなと思います。
心配になるのはわかりますが、見守っていてほしいなと。
ちょっと待っていると、お子さんの中で、自ずと答えは出てくるはずです。
とは言え、高校に行きたくないことや、高校に行けないことについて、お子さんは悩みや苦しみを抱えているはずです。
また、もしかしたら、「親御さんが、そっと見守るだけ」ではお子さんが答えを見づけづらいこともあるかもしれません。
いずれにしても、お子さんのことについて、親御さんだけで抱え込まないでください。
私の親は、キズキ共育塾に(私と一緒に)相談に行ったとき、「高校中退からの大学受験の例」などを聞いて、安心していました。
もしあなたもお子さんの高校中退に関連してお悩みなら、キズキ共育塾への相談をオススメします。
※文中の写真は、全てイメージです。