売上が大きく変わる！？手書き風チラシを作るためのフォント・イラストのフリー素材まとめ【商用可】

昨今、空前のネット広告ブームですが、あなたはチラシを使って集客をしたことはありますか？

というのも、ネット広告には、リスティング広告やディスプレイ広告、インフィード広告など、様々な手法がありますが、今ここに来て「手書きチラシ」によるアナログなマーケティングが注目され始めています。

特に、そもそもネットを使う人が少ない地方では、ネット広告よりもチラシの方がターゲットにリーチ出来る可能性が上がります。
そのような地方の店舗では、以下のように「手書きチラシ」によって売上が上がったという事例もあり、折り込みチラシや地道なポスティングによる集客も、まだまだ効果的な印象です。

• 新規客を対象に手書きチラシを作ったところ昨対売上170％増でした！（回転すし）
• 「手書き」で売上２倍に、リピート率はなんと60％（以前は35％）になりました。（美容院）
• 同じ時期にカラーB4チラシと手書き広告を同時に試しましたが　圧倒的に手書きチラシの勝ちでした。（居酒屋）

キングプリンターズ

ということで、こんにちは。
私、ネット印刷の西の王国キングプリンターズにて、「チラシの達人」と呼ばれている赤松と申します。

今回の記事は、「手書き風フォントやイラストのフリー素材まとめ」と称し、チラシデザインをするのに役立つ内容を紹介していきます。

さきほど説明したとおり、特に地方の小規模店舗においては、手書きチラシは効果的な集客方法です。
手書きチラシには、以下のようなメリットがあります。

• アナログ感があり、人間味のある雰囲気を演出できる。
• 手書きチラシは珍しいので、他のチラシよりも目立つ。
• 人はデジタルよりもアナログの方が時間をかけて頑張って作ったように感じる。
  そのため、内容を隅々まで読んでくれる可能性が高まる。

とはいえ、センスや文字の上手さが問われる「手書き」は、人によってはPCで作るよりも難しいかもしれません。

そこで今回、以下の条件で、チラシデザインに使えるような「手書き風」のフォントやイラスト素材を配布しているサイトをまとめてみました！

あえて日本語サイトだけに限定したのは、「海外サイトからのダウンロードは難しそうだしウイルスが心配」「ダウンロードボタンに見せかけた広告が多くてストレスが溜まる」といった点を考慮したためです。

これらのフォントや素材を使えば、「手書きには自信がない・・・」という方でも、素敵な「手書き風」のチラシデザインができてしまいます！
もちろん、チラシデザイン以外にも使える素材ばかりですので、デザイナー以外の方にもぜひチェックしていただければと思います！

※基本的に、記事内で紹介しているフォントや素材を「自分のもの」として再配布をすることは規約違反となります。
詳細な利用規約については必ず配布元に確認するようにしてください。

ひらがな・カタカナはもちろん、日常で使用する漢字はすべて対応！
さらに縦書き可能な手書き風フォント10種類

まず、チラシ内の文字やメッセージを打つのに、手書き風のフォントが欠かせません。

今回紹介するフォントはすべて、ひらがな・カタカナはもちろん、日常使用する漢字である「JIS第一水準（2.965文字）」に対応。
さらに、縦書きにも対応していますので、使い勝手が非常に良いフォントばかりです！

各フォントは特徴を比較しやすいよう、実際に同じ文章を打ち画像にして掲載してみました。
なるべく多様な手書き文字から好みのものを選べるよう、10種類掲載しましたので、ぜひ見比べてみてください！

1．ふい字

作者である「ふい」さんがつくる「ふい字」は、はねるような元気さがある手書き風フォントです。
実はこのフォント、当ブログ記事の画像に、以下のように説明をいれる際に使わせていただいております。

キングプリンターズ

フォントの漢字には「JIS第一水準漢字」の他、「JIS第二水準漢字」や「IBM拡張漢字」というものがあります。
日常使うJIS第一水準漢字に対して、JIS第二水準漢字は使用頻度の低い人名や地名の漢字3,990字、IBM拡張漢字はIBM社が追加した、特殊な用途に使う388字の難しい漢字のことです。

2．まきばフォント

こちらの「まきばフォント」は、ふい字と同じ作者であるふいさんがつくったフォント。
少し崩した感じの書体で、細めのえんぴつで書いたような雰囲気になっています。

3．ほにゃ字

鈴木るいちさんのつくった「ほにゃ字」は、文字のカドや曲線の部分にふっくらとした丸みがあるフォント。
ふわっとした優しい印象を受けるフォントでありつつも、ひとつひとつの文字はシッカリと読みやすいものになっています。

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「ほにゃ字」はPCで入力可能な日本語にはすべて対応していて、さらに「罫線（|や├）」を打つと様々な種類の絵文字になります。

ガラケー世代には懐かしい感じのする顔文字もあって楽しいです（笑）

4．たぬき油性マジック

たぬき侍さんのつくる「たぬき油性マジック」は、油性マジックで書いたようなとても特徴的なフォント。
お店で見かける、手書きPOPで使われていそうですよね。
チラシデザインでは、料金や「20%OFF！」などの数字の部分に使ってみると、インパクトがでそうです！

5．ちはやフォント

ちはやさんがつくる「ちはやフォント」は、「i」「j」「！」などの【点】の部分がハートになっていて、女性向けの可愛らしいデザインにマッチしそうな手書き風フォントです。
また、小文字のアルファベット「a」や「l」には、くるりと一筆書きしたような特徴もあり、筆記体のようなステキな雰囲気ももっています。

6．うずらフォント

作者「日向梓」さんがつくった「うずらフォント」は、全体的に曲線やハネの少ない手書き風フォントです。
どことなく、子供が書きそうなカタチのフォントなので、子供向け商品のチラシデザインにマッチしそうです！

7．あんずもじ

「あんずもじ」は、京風子（きょうこ）さんのつくる、丁寧で読みやすい手書きフォントです。
アルファベットのみ、少し崩した感じで書かれていますが、全体的にバランスが良く、非常に読みやすい手書き風フォントです。

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「あんずもじ」を配布しているサイトでは他にも、音符が書ける「あんずもじ奏（かなで）」や花文字などのアイコンフォントが入った「あんずもじ湛（たたえ）」などの面白いフォントが配布されています。

8．りいてがきN

「あおいりい」さんのつくる「りいてがきN」フォントは、文字の「はね」や「とめ」に勢いのある手書き風フォントです。
よくみると、「ザ」や「ご」などの濁点の位置が独特なので、「読みやすいけどちょっと特徴のあるフォント」を使ってみたいという時にオススメです。

9．ひま字

KF STUDIOさんのつくる「KFひま字」フォントは、全体的に丸みを帯びた太めのフォントです。
チラシデザインだけでなく、子供向けの絵本にも使えそうな可愛いらしさですね！

10．はなぞめフォント

最後に、「さつやこ」さんのつくる「はなぞめフォント」をご紹介します。
はなぞめフォントは、特に文字の「払い」部分が美しく、毛筆のような印象を受ける手書き風フォントです。

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ちなみに、はなぞめフォントのサイトに「縦書きはまだ厳しい」と記載がありますが、入力する際に崩れるなどの問題はなく、余白などを調整すれば問題なく使えるレベルでした。

手書き風フォントに相性バツグンのフキダシを組み合わせよう

手書き風の文字と非常に相性が良いのが、「フキダシ」を使った表現です。
文字をフキダシで囲うことで、あたかもチラシの書き手やキャラクターが喋っているようなマンガ的な表現が生まれ、メッセージがより注目されます！

フキダシデザイン

「フキダシデザイン」は、TopeconHeroes（トペコンーローズ）さんが運営する、様々なデザインのフキダシがダウンロードできるサイト。
カテゴリは「スタンダード・モコモコ・手書き」など、全部で10種類あり、360種類以上の様々なデザインのフキダシを選ぶことができます。

これだけのデザインがあれば、最初に紹介した10種類の手書き風フォントに合うフキダシもきっと見つかると思います！

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また、以下の画像のように、JPGとPNGのフキダシは線の太さや背景テクスチャが違うバリエーションを選ぶことができ、Illustratorファイルにはフキダシのひげ部分だけのパーツもついています。

手書き風イラストを加えてより魅力的なチラシに

手書きチラシをさらに魅力的にするには、手書きフォントだけでは物足りないかもしれません。
そこで組み合わせたいのが、手書きイラストです！

もちろん、イラストを自分で手書きするとなると、文字以上にハードルが高いのですが、ネットを探せば「手書き風イラスト」を無料配布しているサイトは多くあります。

今回はその中でも、どれだけイラストを拡大しても荒くならない「ベクターデータ」を配布しているサイトに限定して紹介します！

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「ベクターデータ」は、jpgやpngなどの画像データとは違い、どれだけ拡大や縮小をしても画像として粗くならないので、サイズの大きいチラシにも使えて便利です。
（ここで紹介するベクターデータは、IllustratorやFireworksなどのアプリで扱うことができます）

ガーリー素材

「ガーリー素材」は、女性的な雰囲気の手書き風イラストがダウンロードできるサイトです。
カテゴリは「人物・花・生物・食べ物・雑貨・その他」と6種類あり、2016年2月時点では約90点弱のイラストがあります。

現状、イラストの種類はそこまで多いという訳ではありませんが、女性向けの化粧品や、ダイエット食品などを扱うショップのチラシには、雰囲気のあったイラストがみつかりそうです！

ピクト缶

「ピクト缶」は、優しいタッチの手書き風イラストがダウンロードできる素材サイトです。
人物、食べ物、生き物などなど、8つのカテゴリに別れており全部で120点弱のイラストがあります。

イラストのタッチは、絵本に出てきそうな優しい雰囲気のものが多いので、幼児や子供向けの写真スタジオや学習教室などのチラシにマッチしそうですね。

Webサイトへの誘導に使える手書き風アイコン

集客方法にネット広告を使わずチラシを使うからといって、「Webサイトが不要」という訳ではありません。

ユーザーがチラシを見た時に「もっとこの商品の情報をみたい！」と興味をもつ可能性があることを考えると、チラシにWebサイトへの案内も掲載しておくのがベターです。

そんな、WebサイトやURLを表現するのにぴったりのアイコン素材を紹介します。

ゆる手描きアイコン

「ゆる手描きアイコン」は、フリーランスのクリエイターvanillate（バニレート）さんがつくる、35種類のシンプルなモノクロのアイコンです。

「クリックする時の矢印・お気に入り・Home画面」のアイコンなど、Webサイトやブラウザで使われる定番のアイコンがそろっています。

手書き風アイコン素材25個

こちらは、東京都渋谷区にあるWeb制作会社8bit (エイトビット)さんの「モノづくりブログ」で紹介されている、25種類の手書き風アイコンです。

アイコンの種類は、PCやスマホの他、虫眼鏡や初心者マーク、メールなどのアイコンもあり、Webサイトへの案内以外でも使い勝手が良さそうです！

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「手書き風アイコン素材」は、pngデータですが、Fireworksのパスデータでつくられています。
Fireworksを使えば、拡大・縮小しても画像が粗くなることはないですよ。

力強い手書き風のライン（線）を表現するためのブラシ

ここまで、手書き風チラシを作るのにほぼそのまま使える、フォント・イラスト・フキダシ・アイコンを紹介してきました。
最後は、「自分で書く」という点ですこしハードルは上がるかもしれませんが、手書き風のライン（線）を書くためのIllustratorのブラシを紹介します。

Fudeline（フデライン）

「Fudeline（フデライン）」は、デザイナーの山本 翔平さんが作る、Illustratorで使えるフリーのブラシライブラリ。
Illustratorに取り込むことで、まるで筆文字のような線をカンタンに表現することができます。

Fudelineには無料版と、￥500の有料版がありますが、無料版でもなんと25種類もの以下のオリジナルブラシが収録されており、盛りだくさんの内容となっています。

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フリーで配布されているIllustratorのブラシは、Photoshopのブラシに比べてかなり少ないので、これだけの種類のブラシが無料で使えるというのはとてもありがたいですよね。

【番外編】アプリ Zen Brush

最後に、番外編としてiPhoneやAndroidにダウンロードして使うアプリ「Zen Brush」を紹介します。

画像提供元：iPadとWi-Fi対応プリンタで超簡単。手書きメニュー＆POPの作り方 | インスピ

「Zen Brush」は、指でなぞるだけで、毛筆で書いたような文字や線が書ける、累計150万ダウンロードを超える人気アプリです。

有料アプリということで、この記事のテーマにおいては少し番外編になるのですが、Illustratorなどのプロ用のソフトを持っていない人には導入の敷居も低く、気軽に使えるかもしれません。

もちろん、「自分ですずりと筆を用意できないけど、手軽に筆文字を書いてみたい！」という方にもオススメです！

※現在iOS版では、機能や表現をパワーアップさせた「Zen Brush 2」も発売されています。

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上記の画像は「zen brush 2」をダウンロードして書いてみたものです。
最初は筆圧が強すぎたり、はらいに勢いがつきすぎたりと難しかったのですが、慣れてくるとなかなか楽しいです。

ただ、スマホ版だと画面が小さくて少し書きにくいので、iPadなどの大きめのタブレットを持っている人はそちらを使った方が良いかもしれません。

まとめ

いかがでしたか？

今回は、「手書き風のチラシデザインに使える素材」ということで、手書き風フォントやイラストなどの素材を紹介しました。
ネット広告による集客が注目されることが多い昨今ですが、チラシの集客効果もまだまだ捨てたものではありません。

そんなチラシを作成する際に、この記事で紹介したフォントやイラストなどを使って、素敵な手書き風のデザインにしてみるのもいいかもしれません！

・・・あ、もちろんチラシだけでなく、ネット広告のバナーに使うのもアリだと思います。

今回の記事が、あなたのお役に立ったのであれば幸いです。