ヨミウリ・オンライン（YOL）でも今期竜王戦七番勝負について掲載をしております。あわせてご覧下さい。

感想戦は17時30分に終了した。竜王戦第１局の中継は以上で終了します。ご観戦ありがとうございました。第２局をお楽しみに。

（先勝した羽生棋聖。竜王戦七番勝負での勝利は第23期第４局以来）

（感想戦で眉間にシワを寄せる羽生棋聖）

――　勝利の感想を。

羽生　ちょっと苦しいと思って、手応えのないまま指していました。

――　封じ手の前後でしょうか。

羽生　あまり戦果がなかったので、仕掛けがちょっと速かったかもしれません。封じ手のところは悪かったと思います。

――　飛車先を交換しない相掛かりでしたが、作戦でしたか。

羽生　最近、公式戦でも指されているので、やってみようかなと。どういう展開になるかは、手将棋なので、わかっていなかったです。

――　どのあたりで手応えを感じましたか。

羽生　▲２四歩（77手目）と打って、面白くなったんじゃないかと思いました。

――　第２局の大船渡に向けて抱負を。

羽生　コンディションを整えて、いい状態で次の対局を迎えたいと思います。

――　本局を振り返って。

渡辺　いきなり激しくなったのですが、細かい読み抜けがあって。ちょっと、どの手がまずかったがわからないのですが、気がついたら悪くなっていました。

――　封じ手のあたりは。

渡辺　互角ぐらいかなと思っていたのですが、見通しが立たないので。今日、どういう展開になるのかなと。手が広いところなので。

――　第２局以降の抱負を。

渡辺　すぐ来週あるので、切り替えてやりたいと思います。

第30期竜王戦七番勝負第１局は、95手までで羽生棋聖が制しました。終局時刻は16時28分。消費時間は▲羽生６時間34分、△渡辺７時間26分。七番勝負第２局は、10月28日（土）・29日（日）に岩手県大船渡市「大船渡市民文化会館」で指されます。

（最終盤の対局室を映し出すモニター）

（控室を訪れた佐藤天彦名人。モニターを見る）

北九州の大盤解説や指導対局の写真が届きましたので、ご紹介します。

図は羽生棋聖が▲２四歩と垂らした局面。「黙っていれば、▲５三桂不成△３二玉に▲２三金と押さえることができます。▲２四歩に△２二歩と受けるのは、▲３三桂成から▲５三馬で、後手は受けなしになります。後手の羽生棋聖が勝勢といっていいでしょう」と村山七段。
青野九段は「急に形勢に差がついちゃったな」と話す。

（挑戦者の羽生棋聖が勝勢）

図は△５一玉に▲３八金と手を戻した局面。「形勢については何ともいえませんが、私は玉が広い先手を持ってみたいです」と中村太王座。

（田中寅彦九段、佐藤紳哉七段、千葉幸生六段が控室を訪れて検討している）

２日目、両対局者の午後のおやつは「抹茶ケーキ」、「ブラウニー」、「パンナコッタ」、「タルトフリュイ」。「パンナコッタ」は洋ナシのソースが掛かっている。