風の音を聴く

いつも藤井 風さんに癒されてます。思いついたことを書いてます。

Workin' Hard MV 8/25公開 (9/29、今頃感想・・)

 

7月初め、初めて”workin' hard”を聴いた時(この時は曲の前半のみ)、MVが出る前の曲のイメージはバスケしかなかった。そのリズム、音からバスケットシューズでコートを闊歩しボールをドリブルしその音が体育館に響くような。(昔バスケ部だったからかな、、)

 

今まで聴いたことがない音でびっくりした。カッコ良すぎた。。地に足のついた世界観。ピアノの音が重くリズムを刻んでる。最初は抑揚をおさえたメロディーと低い落ち着いた声で淡々と進み(声がカッコいい、、。)、刻むビートの音が徐々に増しそのリズムと音に飲み込まれる。言葉の音へののせかたに痺れる。重なるコーラスも発声の変化もただ心地よく入ってくる。声もフェイクも自由自在に拡がりその表現、歌声に引き込まれる。

 

 

「FUJII KAZE」と落書きされた車を容赦なく潰す。過去の物に執着せず、今の状態に満足せずとどまらずその先へと進む野心を感じさせるような。

Workin' Hard MVより

 

 

 

この絵が大好き。ブルーの車に赤いスプレーで落書きされた文字の配置、バランス。絶妙な車の汚れ具合。ワイパーの位置も太陽の影のかかり方も最高。そして車をつぶすのは名前が書かれた本人。車から降りてつぶれた車に肘をかけ満足そうにこちらをまっすぐ見て顔を傾ける。表情に引き込まれそうなところを打ち消すようにリズムにのせてタイトル表示。この冒頭のシーンがかっこよすぎる。

Workin' Hard MVより



スクラップ工場の通路の真ん中でリズムに合わせて地面をたたく。きれいとは言えない地面に這いつくばり笑顔を見せる風さんに狂気を感じつつも楽しそうだから無問題。

Workin' Hard MVより

Workin' Hard MVより




歌とピアノだけじゃない、MVで曲の世界を映像化することが大好きなのも今回すごく伝わってきた。ダンスがちょっと苦手な過去の風さんはどこにもいなくて、個性的なのにナチュラルな動きはどれもカッコいい。曲のメッセージを伝えようと語りかけてくれる風さんは言葉で守ってくれようとしてる気がした。

 

どんな衣装も髪型も違和感なく着こなし馴染む風さん。

バックヤードの扉が開き堂々と台車で運ばれて来る。ちょっとおもしろいのに当然のような雰囲気に何の違和感も抱かず受け入れ、カメラをまっすぐ見て語りかけてくれる風さんに素直に納得してしまう。

Workin' Hard MVより

Workin' Hard MVより



茶畑の風さんは見れば見るほどクセになる。

身長差のある小柄なお姉様方に囲まれちょっといかつい大きい風さんが華麗に踊る茶摘みのダンス。きれいな糸が織り込まれた日よけの帽子とピンクのリボンのついた茶摘みの衣装。ピンクのスカーフを首元で結んでそれが違和感なく馴染み、可愛いのにかっこいい風さんが笑顔は見せずまじめな表情で踊りかわいいお姉様方とのギャップに癒される。

開放感のある広大な茶畑のグリーンとピンクがアクセントの衣装とブルーの空が広がるきれいな景色にほっとする。

Workin' Hard MVより

Workin' Hard MVより

Workin' Hard MVより



商店で両手に人参を持ってリズムにのる。タケノコの削りすぎを心配しつつMV全体の中で多分たくさんのツッコミ待ちポイントがあるんだろうなと想像する。

Workin' Hard MVより

Workin' Hard MVより



スクラップ工場でのダンス。きれいな横顔、あごのライン、立ち姿も見せ方がきれいで翻弄される。(今回のMVのダンスのテーマは”骨格”ですか?)

Workin' Hard MVより

Workin' Hard MVより

Workin' Hard MVより

Workin' Hard MVより




ビートに合わせた揃ったシンプルなダンス。地に足のついた力強い雰囲気。”きらり”の頃のちょっと頼りなげなダンスと違って体幹で音を感じてより自由に表現してるように見える風さんに時の流れを感じる。”かわいい”から”カッコいい”になってる。

Workin' Hard MVより



今回の曲のアレンジで風さんの新たな魅力が引き出されたのかな。

イントロからノイズ音…古いレコードの無音の時に聴こえるようなプチプチという雑音が入り、力強いピアノの音がリズムを刻み抑揚をおさえたメロディーに落ち着いた声で淡々と歌うヴォーカル、曲のアレンジの少し無骨な感じがこれまでと違う風さんを見せてくれる。最初の始まりのヴォーカルから後半へ向けての変化、その声に満たされる。

 

Workin' Hard MVより 

 

今回のMVは地面をしっかりと踏みしめ地上で体を動かし労働する。その仕事は誰かの役に立ち誰かをしあわせにしていて、他者のために動くこと、誰かに必要とされることでそこで生きてる自身をも助けてるのかなと思う。

 

最後のシーン。高い建物をつなぐ屋根のない開放的な通路の真ん中で、両手を広げ高くかかげ伸びやかに歌うシーン。グリーンで統一されたかわいらしい屋根がたくさん並び日の落ちかけた空の水色と遠くに少しだけ残るオレンジ色に光る空が混ざりあい、煌々と光る街の明かりが見え、街の雑踏と車のクラクションの音が聞こえ日常の現実へと戻っていく。

Workin' Hard MVより

Workin' Hard MVより

Workin' Hard MVより

 

心の中には曲の中にちりばめられた言葉が温かく残りやさしい幸せな気分になる。


風さんの「誰かがちょっといい気分で人生を送れたりするために音楽をやっている」という初期の頃の言葉のとおり、今も変わらず風さんの作る音楽に癒されてます。

 

 

 

(*一番曲の好きなところ書くの忘れてた!

「All we gonna do is to make you happy」(わしらはあなたを幸せにするだけ)

「All we gonna do is to make you lucky」(わしらはあなたを好運にするだけ)

「All we gonna do is」(わしらは)

「All we gonna do is to make you make you feel alive」(わしらはあなたを生きてるって感じさせるだけ)

 

ここのリズムも大好きだし、こんなこと言ってくれるなんて涙が出そうなほど嬉しい。こんなこと言い切れるなんて覚悟もプライドも生きる目的も全部持っててすごくタフになってると思ったし、これからも新しい曲をプレゼントしてくれるかな、、ってちょっと安心した。)

 

 

 

 

 

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