究極の偽札対策
2002年 01月 23日
かなり精巧に作られているらしい。
「どこどこの部分のすかしがないから気をつけましょう」
そんな不毛な対策をお上から言われても、はっきりいってそんなの無理だ。
お店で客から出された1万円札をすべてチェックするなんてやっていたら、はっきりいって商売にならない。
偽札や去年の韓国ウォンを使った偽500円玉など、その度に話に出てくるのが、
新しい紙幣をつくるだとか、もっと精巧につくるだとか、デザイン変えのサイクルを早めるといったことだ。
でもそんなことしたって、いつまでたっても偽造問題は解決しない。
人間が作ったものである以上、いつかは真似られるわけだし、
精巧につくったところで、一般的な経済活動の中で、それをいちいちチェックなどしていられない。
ここに一つの究極の偽札対策がある。
世の中から紙幣をなくしてしまえばいいのだ。
それに代わる決済手段としてクレジットカードを使えばいい。
そうしたら二度と偽札問題は起こらない。
日本ではクレジットカードの発行枚数が異常に多いにもかかわらず、使われている頻度は圧倒的に少ない。
海外旅行に行く時か、金をおろし忘れた時ぐらいしか使われないのがオチだ。
死んだカードを大量発行してもクレジットカード会社には何のメリットにもならない。
せっかくのカードは有効活用されていないのだ。
なぜそんなことになるかというと、少額決済にクレジットカードが対応していないからだ。
服や家電など、ある程度価格のはるものは使えるが、
自動販売機、ファーストフード、電車、バス、タクシー、コンビニ、八百屋など、
いわゆる日常生活でお金を使う場面ではほとんどクレジットカードは使えないのが現状だ。
少額決済ではかえって事務の手間がかかって導入できないのかもしれないが、
少額決済こそクレジットカードでの支払いが便利なのだ。
僕は学生時代マックでマネジャーとして働いていたが、大変なのはつり銭用の現金を用意すること。
足りなくなれば銀行で両替しなければならない。
さらに半日の売上をレジごとに数えてチェックし、アルバイトがつり銭ミスを起こしていないかチェックするのも大変だ。
あっていればいいが、1000円足りないだとか、必ずつり銭ミスが起こる。
こういった事務作業を考えれば、クレジットカード会社に多少の手数料を払ってでも、
クレジットカードを使えるようにすべきだ。
それも支払いはクレジットカード以外は受け付けないと一本化しなければならない。
そうすれば非常に仕事は効率化する。
ましてクレジットカードで支払わせれば、そこに顧客情報が残る。
どんな人がどのぐらいうちで買物をしているか。 その情報が貴重なマーケティング資料になるのだ。
偽札対策にも、現金決済のための膨大な無駄な作業対策にも、
クレジットカードを使うことは効果的なのだ。
もちろんカードにはカードなりのデメリットもあるとはいえ、 現状の現金決済主義経済のデメリットを考えれば、
現金決済をなくしてすべてカード決済にする方がよほどいいと思う。